「直虎」第10回あらすじ!走れ竜宮小僧!ネタバレあり

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政次負傷

©NHK

放送 毎週日曜 総合テレビ  午後8時より
BSプレミアム 午後6時より
再放送 毎週土曜 総合テレビ 午後1時5分より

毎回一話ずつあらすじ、詳細情報、ひとこと(感想)を書いてますので、よかったら読んでいってください。

>>全体のあらすじはこちら

>>前回(第9回のあらすじ、詳細)はこちら



前回までのお話と第10回のゆくえ

今川の命で参戦した桶狭間まさかの敗戦今川義元をはじめ井伊家も当主の直盛はじめ多数の戦死者を出てしまう。

一方、元康(徳川家康)は混乱に乗じて、自分の本拠地である岡崎城に帰還を果たす。

井伊家では直盛が遺言を残していた。後のことを中野直由に任せると書いてあったため、皆、困惑する。

そんな中、しのが懐妊する。

小野家では、政次の弟の玄蕃戦死したあとも、妻のなつと子の亥之助小野家に留まっていたなつの父である奥山朝利は、なつ亥之助奥山家に戻すように政次に要求する。

ところがなつ小野家に留まりたいと要望したので、政次朝利に断っていた。

再三の要求にも応じない政次に業を煮やした朝利は、政次を呼び出し切りつけてしまう。もみ合いになり、脇差しが腹に刺さった朝利は命をおとしてしまう。

父を殺害されたと奥山家は一時騒然となる。次郎政次を寺でかくまい、次女のなつが真相を話し、なんとか事が収めた。

今川では、元康今川を裏切ったことを悟り、妻の瀬名らを拘束した。そのことを知った次郎は居てもたってもいられなくなり、今川へ向かった。

詳細情報

ネタバレを含みます。
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう

次郎は怪我を負っている政次の手当をしてやった。やがて政次経緯を話しだした。

政次朝利に呼ばれ、祝田まで会いに行った。

なつ亥之助を返して欲しいと再三手紙をもらっていたが、なつが留まりたいと伝え丁重に断った。

朝利亥之助人質に取られてると考えているようでさらに語気を強めてきたが、政次はおちついてこれを論破してしまった。

朝利はいったん納得した様子をみせたが、部屋をでようとしたとたん斬りかかってきたのだ。

政次は必死に避けたがもみ合っているうちに、気がついたら朝利刺してしまっていたのだという。

次郎「政次! しばし、ここに隠れておれ。この件はわれがなんとかする」

政次 「次郎様になんとかしてもらう義理はない」

次郎 「なんとかしたいのじゃ。これは竜宮小僧の務めじゃ」

朝利の死

孫一郎「但馬が逃げた!?」

左馬助「申し開きに参るよう伝えたところ、昨夜から戻っておらぬとのことにございました」

孫一郎「父は但馬の乗っ取りを疑っておりました。諭しているうちに討たれたに違いありませぬ!」

左馬助 「しかしながら、但馬が討ったという確たる証しも……」

直由「逃げたということが何よりの証しにござろう。小野は言わずと知れた獅子身中の虫! 今川が倒れた今こそ、成敗のときにござる!」

与吉「失礼いたします。小野の名代の方がおいででございます」  

襖が開くと、そこには朝利の次女で小野玄蕃の妻、なつがいた。

孫一郎「なつ! 何故……お前の父上が殺されたのじゃぞ! それを小野の名代とは!」

直親「静かになされ! 孫一郎殿!」

なつ「本日は小野の義兄上の名代として、ひと言、申し上げたく参上いたしました。

そもそもの事の起こりは、私が小野から戻りたくないとわがままを申し上げたことにございます。

義兄上は私の意志を父に伝えてくれておりましたが、父は認めず……。それがかような惨事となってしまいました」

孫一郎但馬にそう言えと言わされておるのであろう。亥之助を人質に取られ、そう言えと……」

なつ 「違います。亡き殿様は、玄蕃様と私井伊の者たちをつなぐ懸け橋になってほしいとおっしゃいました!

私はそのお役目を玄蕃様亡きあと継いでいきたいと、そう思うております。何とぞ、私にお役目を果たさせていただけませんでしょうか」

なつが手をついて頭を下げる。

千賀「皆様には、どうか亥之助のこともお考えいただきとう存じます。もしここで奥山小野を討つことになれば、父の家と母の家が殺し合うことになりまする。亥之助はこのあと、さぞかし生きにくいこととなりましょう」

なつ 「どうか、どうか、亥之助のために、ここにてこの話をお収めいただけませんでしょうか!」

直由「しかし、小野にとがめなしというわけにはいきますまい!」

孫一郎「そうです! 父を殺したは事実。なんのとがめもなしというはあまりにも!」  

直親 「……但馬は抜いておりませぬ。舅殿が刺されておったは、己が脇差しでございました」

孫一郎但馬が父から抜き取ったのでございましょう!」

直親 「部屋の壁の低いところや床、尋常の争いならばありえぬところに刀傷が多く残っていました。これは何故と思われますか?」

直由「刀を振り回した者が転んだり、よろめいておるということか」  

左馬助「抜いたのは、脚を悪くした奥山殿ということでございますか?」

直親但馬は、身を守るためにしかたなく刺してしまったのだと思われます。義理の父の仇を討てぬのは口惜しいかぎりでございますが、これをとがめることもまたできぬと、それがしは存じまする」

なつ

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龍潭寺では、

次郎なつ殿、いかがであった!?」

なつ 「……無事、収まりましてございます」

次郎「まことに、なつ殿にはつらい役目を引き受けていただいて……」

次郎は頭を下げた。政次もまた、義妹に頭を下げる。

政次なつ、いつかこの礼は必ず」

なつ 亥之助をお守りさえいただければ」

政次「……是非もない」

直親の館では、

しの「何一つとがめ立てなしなど……これでは父があまりにも……」

直親 「恨むなら私を恨め。私が義父上のお気持ちにもっと心を配るべきであったのだ。だから、恨むなら、私を……」

しの 「……悪いのはきっと父なのでございましょう。なれど、そんな父でも、父は父なのでございます!」  

直親「……そうじゃな。そうじゃな、しの。そうじゃ」

直親の腕の中でしのは思い切り泣いた。

政次井戸端にやって来ると、直親が待ち構えていた。

直親「やはり、ここか」

政次「……なつから聞きました。それがしのかばい立てをしてくださったそうで。かたじけのうございまする」

直親 「俺は信じたぞ、。……これで、検地のときの借りは返したからな」

政次!。……義父上を、すまなかった」

直親「……俺だってああする」

そう言って直親は去っていった。

龍潭寺にて、

昊天「よい働きをしたそうですね」  

次郎 「こうならぬように気を配るべきであったのに、まぬけもよいところにございます」

昊天「『日々是好日』ですよ、次郎。よい日も悪い日も、かけがえのない一日です。振り返ってみれば、どれも」  

次郎 「……今日を限りに、もう二度と、かようなことが起こらなかったと……そういう日であったと、いつか振り返りたいものです」

虎松誕生!

冬になり直親の館では、しの男子を出産した
そして赤子のお披露目の席が設けられた。

直由「虎は千里を往って千里を還ると申しますからな! 頼もしきこと、このうえございませぬな!」

左馬助「虎は死んで皮を残すとも申します。きっとのちに名を残す子となりましょう!」

弥吉 「あのぉ、但馬様がお祝いにいらっしゃいましたが……」

場が一瞬凍りついた。

直平「通せ」

政次は、小野よりの祝いの品だと言って、かつての直満の所領をすべて虎松に返上するという覚書を持ってきた。

政次「天文十三年の、あのとき以前の井伊に戻したく存じます」

直親「心得たぞ……但馬。以後も、よろしく頼む」

直親と政次2

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次郎井戸の前で手を合わせていた。

次郎「ご初代様。無事、虎松をお授けくださいましたことをお礼申し上げます」

ふいに声をかけられて振り返ると、直親である。

次郎「あ、あ、井戸に、水が湧いてきているのかもしれぬ! 見ておれ」
もう一つ、石を落としてみる。すると、小さな水音がした。

次郎「の! これは、虎松の誕生を祝ってくださっているのかもしれぬの!虎松はきっと、井伊をよみがえらせる男になるのじゃ!」

直親 「今日、政次が祝いに父上の所領を返してくれた」

次郎 「ま、まことか!? まことに、そこまで政次が!?」

直親「……これは、竜宮小僧様の働きのおかげかの」

次郎「….知られてしまったとは、竜宮小僧とはまだまだじゃな」

直親おとわに報いるには、どうすればよい。おとわの望みはなんじゃ」

次郎「今日のような日が、日々あるように。喜びに満ちた日々が続くように、井伊を守って欲しい。それがわれの望みである」

直親「では、それがしはさような井伊を、おとわ様に….。次郎法師様に、竜宮小僧に。井伊の姫に、捧げましょう」

元康の裏切り

駿府の今川館では、氏真にある報告がもたらされていた。

今川家家臣松平が織田より城を守っておったというは、すべてこちらへの口実! 裏ではすでに織田と手を結び、今回の謀反と相成った様子にございまする!」

氏真元康が、裏切った……」

元康は、今川方の国衆であった牧野氏の牛久保城を急襲。これにて、今川反旗を翻す意志を表沙汰にする格好となったのである。

次郎松平今川が戦を始めたと聞きました! 瀬名様はどうなるのじゃ? 人質になってしまっておるのではありませぬか!?」

井伊は様子見を決め込んだが、元康の勢いはとどまるところを知らず、西三河の国衆たちは次々と松平に寝返り、その波はじわりじわり東のほうへと押し寄せてきた。

次郎瀬名の身を案じていた。心配のあまり次郎南渓和尚に迫った。

次郎「もう一年、なんの音沙汰もございませぬ。見せしめに松平の人質が寺にて殺されたというではにですか!和尚様は心配ではないのですか?

また、佐名おば上を見捨てるのですか!」

南渓「……んなこたあ、お前に言われずとも分かっとる!」

南渓直親の館を訪ねた。

南渓直親。今川へ、瀬名らの命乞いに参らせてもらえぬか。

そのうち松平瀬名らを引き取るために今川と手打ちをするものと見ておったが、どうやら当てが外れたようじゃ。

表には迷惑をかけぬ。あくまで、わしと次郎の、親戚としての懇願という形にするゆえ」

直親 「……次郎様の?」

南渓「あいつも心配でたまらぬようでの」

しかし、寺に戻ってみると次郎が傑山を供に連れ、今川へ命乞いに行ってしまったというのである。

南渓は急ぎその後を追った。

次郎は関口の屋敷を訪ねていた。

佐名は心労のためか、髪もまっ白になってしまっていた。

佐名次郎様、どうか瀬名を、瀬名を助けてくださいませ」

次郎「……瀬名様は今?」

佐名「もうずっと今川館に幽閉され、今日明日にも殺されるのではないかと……」

次郎はすぐに今川館の寿桂尼の元を訪れた。夫の氏親の頃から、四代にわたって政務を補佐してきた駿府の尼御台。頼れるのは、この老女しかいない。

寿桂尼「……面を上げよ。….まぁ、大きゅうなったものじゃ」

次郎「……あの、大方様」

寿桂尼 「悪いが、瀬名のことは聞き入れぬ」

次郎「これを。どうか、これにお目通しください。

こたびのこと、瀬名様は何一つ知らぬことにてございました。この、このように……。

桶狭間にても武功を立て、太守様のお役に立ち、今川にての出世を望む旨を書きよこしております。忠義に満ちあふれた文にございます!

夫はどうあれ、瀬名様は今川を心から思っておいでです。どうか!

寿桂尼「よろしい。では、岡崎に向かいなされ。そなたの働きにて元康が和睦に応じれば、褒美に瀬名の命は助けましょう」

次郎 「そんな、むちゃな」

寿桂尼「できぬなら話にならぬな」

次郎 「……分かりました。では、私と瀬名様、お子様を岡崎まで送り届けいただけますでしょうか。

私が参っている間に方々を斬り殺されては、なんのかいもございませんゆえ」

寿桂尼 「なんとまぁ」

次郎 「うまくいかねば、私もろともその場で斬り殺されればよろしゅうございます。それでいかがにございますか!」

寿桂尼 「……よい覚悟じゃ」

家人「申し訳ございませぬ! 三河より急ぎの知らせが参り、上ノ郷城松平の手に落ち、城主の鵜殿長照様は自害して果てられたとのこと!」

次郎 「あの……」 

寿桂尼「上ノ郷の長照は、わが孫じゃ。せっかく来たことじゃ。瀬名に引導を渡して帰れ」

次郎は家人に両腕を取られ、座敷牢のような部屋に押し込まれた。

瀬名「そなたは……」

次郎瀬名、様!?」

瀬名「……おとわ次郎、様?。何故、何故ここに!?」

次郎「命乞いに来たのじゃ。嫌な噂ばかり流れてきてな」

瀬名「……私のために、来てくださる方がおるなど……」

瀬名は涙ぐんだ。

次郎寿桂尼とのやり取りを話して聞かた。

瀬名上ノ郷の鵜殿様を討ったとなれば、もう私も容赦はされますまい」

次郎「諦めてはならぬ。まだ……」

瀬名「殿にはもうわれらを助けるお気持ちなどないのじゃ! もう一年じゃ。助けるつもりならとうにしておられよう!」

官吏松平のお方様」

瀬名「……何用にございますか?」

官吏「明日、龍泉寺にて、ご自害いただくことと相成りましたので」

瀬名「お待ちくだされ。竹千代亀姫だけはどうか。どうか、ご慈悲を!」

翌朝、瀬名次郎はまんじりともせず、運ばれてきた食事を前にしていた。

次郎「……まだじゃ、瀬名様。まずは経を唱えてからじゃ」

瀬名「私は出家ではございませぬゆえ」

次郎「私は大方様より、瀬名様に引導を渡すことを申しつけられておる。ということは、まだ引導が渡せておらぬとごねることはできる」

瀬名 「さようなことをしたとて……」

次郎「じゃが、そうこうしているうちに、今川館が焼け落ちるかもしれぬ」

瀬名「……本気で言うてなさるのか?」

次郎「刑は寺で行われる。ならば逃げ出す隙とてあるかもしれぬ。

元康様が駆けつけてこられるかもしれぬ。

たとえそなたが死んでもかまわぬと思うても、われはそなたを生き延びさせたいのじゃ」

瀬名次郎様……」

次郎たった一人の友であるのだから

瀬名の目から涙がひと筋、流れ落ちた。そして箸を置き、ゆっくり手を合わせると、次郎と共に読経を始めた。

今川館の前で待ち続けていた傑山のところへ、南渓があたふたとやって来た。

その時、

次郎「まだ引導を渡しておらぬのじゃ!」

瀬名が官吏に門から引きずり出され、輿に乗せられようとしている。

次郎「大方様より、引導を渡せと仰せつかりましたのじゃ!」

瀬名を輿に乗せまいと立ちふさがりつつ、次郎が必死に叫んでいる。

次郎「きちんと念を祓わぬと、たたりが残りますぞ!

雷が落ち、今川館が焼け落ちてもよろしいか!

今川は瀬名様の怨念にて子子孫孫根絶やしにされるかもしれませぬぞ!」

官吏に振り払われ、勢いよく道に転がった次郎に向かって、猛然と馬が駆けてきた

南渓次郎! 危ない!」

しのぶの一言

次郎というか竜宮小僧がいい人過ぎて、なつが健気すぎて、政次が可哀想すぎて….。見ていていてキュンキュンしてしまいます。

一難去るとまた一難やってきて…。

瀬名様どうなるの!

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