放送 毎週日曜 総合テレビ 午後8時
BSプレミアム 午後6時
2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 井伊直虎」が始まりました
毎回一話ずつあらすじ、詳細情報、ひとこと(感想)を書いてますのでよかったら読んでいってください。
>>前回(第1回のあらすじ、詳細)はこちら
前回はかわいい子役さん達が大活躍でした。
今回もこの子役さんが登場しますが、次々にふりかかる危機にいったいどう対処していくのか。
それはもう…ビックリ!な展開になりますので心してお楽しみください〜
☆確認のため3人の子役について一応まとめておきますね。鶴と亀とかごっちゃごちゃになりそうですので。この3人は幼なじみで一緒に寺で学び遊ぶ仲間です。
- おとわ・・・ 井伊家の姫
- 亀之丞または亀・・・父の井伊直満が謀反の疑いで殺され亀之丞も命をねらわれて逃亡中
- 鶴丸または鶴・・・ 井伊家の家臣小野正道の長男
第2回「崖っぷちの姫」あらすじ
前回はおとわ(新井美羽)が亀之丞(藤本哉汰)の笛を拾い、何かを思いついたようすで駆け出すシーンで終了。
おとわは亀之丞と再会し笛を渡すことができた。おとわは今川の追手をまくためにある策を思く。おとわの命がけの策が功を奏し、亀之丞は無事逃げることに成功。
井伊直満(宇梶剛士)が謀反の疑いで殺されたことにより、以前から直満と対立していた小野政直(吹越満)が今川家の目付として台頭。政直はさらに息子の鶴丸(小林颯)とおとわを夫婦にし、井伊家の家督を継がるということになり…
詳細情報
ネタバレを含みます。
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
亀之丞を捕らえよ!
今川の家臣たちは亀之丞と同じ年頃の男の子を手当たり次第に捕まえて井伊の館に連れてきた。
そして庭先では新野左馬助がそんな子供たちの人あらためをさせられている。
一方とわは、寺へ行くと言ったきり戻ってきておらず母の千賀と*たけは気を揉んでいた。
*たけはおとわの乳母
その時「亀之丞と思われるものをとらえましてございます」
今川の追っ手が、武家の男子らしき子供を引きずるようにして入ってきた。
一同は愕然とした。見覚えのある亀之丞の着物だ。
「井伊殿、おあらためください。この者は亀之丞殿でございますか?」
今川の使者がうつむいている子どもの首根っこをつかんで直盛の前に突き出した。
亀之丞とおぼしき男子が顔を上げた。
と、その子はなんと亀之丞の着物を着たとわだったのである。
直盛、そして妻の千賀と今川家臣の左馬介もその子が井伊家の姫であるとわであると証言した。
今川の使者はいぶかしげに「なぜ、井伊の姫が朝早くかような場所におられたのじゃ?」とわを追求した。
「竜宮小僧を探しておったのです。」とわは澄まして答えた。
「井伊の里に棲む伝説の小僧で、ここのところずっと探しておったのですが、まったく出会えず…。ひょっとして、朝早くならと繰り出した次第にございます。嘘だと思いなら、里の者に聞いてみてくだされ」
「井伊殿、亀之丞を、逃したか、取り逃がしたか…いずれにせよそちらの落ち度。このまま済まされるとはゆめゆめ思われぬよう」
使者は腹立しく言い捨てた。
父の部屋に呼ばれたとわは、大人たちに経緯を話した。
「落とした笛を届けようと思ったのです。会えるかどうか、一か八かでしたが…」
子どもころから駆け回って慣れ親しんだ山の中をとわは夢中で走った。そして運よく、百姓に身をやつした*藤七郎がとわを見つけたのである。
*藤七郎は亀之丞の家の家臣
亀之丞は藪の中に潜んでいた。これからどこへ行くかについては教えてはくれなかった。
とわは亀之丞が落としていった笛を手渡した。
亀之丞はたいそう喜んだ。笛は父上からもらった大事なものなのだ。そして今はたった一つの父の残された形見となってしまった。
「……死ぬなよ、亀。何があっても、決して」
そんなとわの手を取って、亀之丞はまっすぐにとわを見つめて言った。
「俺は、もっともっと強うなる。馬も手習いも誰よりもできるようになってみせる。誰よりも強い男になって──そうなって、必ず……おとわの元に帰る」
とわは力強くうなずいた。
「……待っておる」許婚として、初めて心を通わせ合った二人だった。
そのとき追ってがやってくる音がした。
とわはあることを思いついた。
「亀、着物を取り替えぬか」
とわは亀之丞の着物を着ておとりになり、そのすきに亀之丞はとわの着物を着て逃げるというのだ。
追ってはまんまとその策にひっかかり亀之丞は逃げることができたのであった。
話を聞いた直平は「ようやった!」ととわを褒めた。
しかし「その場で斬られていたらどうするつもりだったのですか」と千賀にたしなめらた。「少しは己の身を考えなさい」
今川からの下知
数日後、今川の使者は手ぶらのまま、井伊谷からいったん引き揚げていった。
直満の葬儀が、井伊家の菩提寺である龍潭寺でひっそりと行われた。
葬儀のあと酒席がもうけられた。
直満が謀反を考えていたとは誰も知らなかった。
ただ太守様が、直満殿が北条に宛てた密書を持っいたということ。
北条と直満の間を取り次いでいたとみられる山伏風の男が山中の洞窟で斬られていてそこから密書が盗まれたと思われること。
また直満の息子、亀之丞もその男が家に来てる見たことがあると言っていたことから考えると謀反を考えていたと考えてもおかしくはなかった。
しかし、それを誰が告げ口をしたのか。直平はお目付け役であった新野左馬助に疑いの目が向けられるが、左馬助は心外なようすで激しく反論する。
和泉守 政直がやってきた。お悔やみを述べたあと「太守様より下知があるので申し上げます」と言う。
「このたびが直光が謀反を見抜けず、あまつさえその子を取り逃したる不始末、目付 佐野左馬助が働き甚だ心もとなし。よって、小野和泉守政直を目付けに任ずるものなり」
「またの小野和泉守が一子を井伊の女とめあわせることを加えて下知す。」
「今後それがしが目付を兼ね、さらに我が子鶴丸をおとわ様にめあわせようというお下知でございます」
一同は驚愕した。直平は怒りのあまり、政直に切りかかった。直盛が止めに入り政直は逃げるように帰っていった。
直平は「あいつが今川にすり寄り*讒言(ざんげん)したからじゃ」と言い放った。
*讒言とは、他人をおとしいれるため、ありもしない事を目上の人に告げ、その人を悪く言うこと。
千賀が美しい木箱から抱えてとわのところへやってきた。直満がとわに買い求めていたものだという。箱を開けてみると美しい鼓がでてきた。
「息子が笛を吹くなら、娘には鼓じゃろうと」
亀が肌身離さず笛を持っているように、とわもまたどこへ行くにも鼓を携えるようになった。
数日後、両親に呼ばれたとわは驚くべきことを告げられた。
今川より下知があり「小野和泉の息子・鶴丸を婿に迎え、井伊の家督を継がせよ。それが謀反企み、亀之丞の首の引き渡しを拒んだ井伊を許す条件だ」と言うのだ。
その頃、鶴丸も政直からとわとの夫婦約束の話を聞いた。鶴丸は断った。それならその話は弟に行くだけだぞと直政は鶴丸の背中に向かって言った。
屋敷を出た鶴丸は頭の中を整理しようと龍潭寺の井戸端にやってきた。井戸端にはとわがいた。
鶴丸は逃げた。しかしとわが追いかけてきた。鶴丸は観念して立ち止まった。そして自分の知っていることを包み隠さず話した。
「我が父が亀の父上の謀反を今川に密告したのじゃ。故に亀の父上は斬られ、亀はこの地を追われた。」
「皆がそう言うておるし、俺もそうじゃろうと思うておる」
「俺とおとわ様との夫婦約束は、今川からわが父への、亀の父上を売った褒美じゃ」
鶴丸はとわを残して歩きだした。
とわは驚いてしばらくその場所にたたずんでいたが、また鶴丸を追いかけてた。
「それは鶴がやったのではなかろ。何もしておらぬのじゃから、恨む筋合いなどなかろ。鶴の父上のこと恨んでも鶴を恨む筋ではなかろう。」
そして、
「夫婦約束のことじゃがの。反故にする手はないか」
「鶴が必ず戻ると言うたのじゃ。じゃから、われは待っていなければならなぬ」
「どうすればよいかの…」
おとわの攻防
その夜とわが寝ているはずの布団がもぬけの殻になっているのが見つかる。井伊家は大騒ぎになった。
「これは*かどわかしです!」たけが叫んだ。
*かどわかしとは、誘拐 またその犯人のこと
家臣一同はとわを探すために、あわてて飛び出していった。
村はずれにある粗末な小屋に入り込んだとわ。そこにはだれもいないと思ったら男が寝ていた。
男は驚いていたが、なにかくれるのならめし食わしてやってもいいと言ってくれた。
おなかがすいていたとわは櫛と交換に粥をもらい、そして稲わらの中で眠ってしまった。
外が騒がしいので男が覗いてみると、松明がゆらぎ馬のいななきも聞こえる。
「井伊の姫様がかどわかしかしにあったみたいだ」そんな村人たちの会話が聞こえてきた。これは利用できるぞと男は思った。
翌朝、男は大きな袋を抱え、井伊の館にやってきた。袋の中にはとわが入っていた。
親方様の姫様を連れ戻してやったのだから、たんまり褒美をもらえるだろう男はほくほくしていた。
ところが「その首をはねよ」と命がくだされ、男はたちまち家人にとりおさえられた。
「おら何にも姫様がお困りだったもんでお泊めしいただけだに。かどわかしたんならつれてくるわけごせいませんですにい」
その声に気づいたとわは「そのものは悪くない。泊めて、粥もくれた。われが勝手に…家を出るだけじゃ」
その時千賀の平手打ちがとわの頬にとんできた。
一同は唖然とした。
「ついこないだ危ない真似をするなと言ったのにまたやりましたねみんながどれだけ心配したと思っているのですか。皆、夜を徹しそなたを探しておったのですよ」
「われがいなくなれば夫婦約束もそうなると思うたのじゃ」
「だって可哀想ではないか亀は何もしておらんのに、井伊を追われ…。戻ってくるつもりなのに、われが鶴と夫婦になっていては亀が可哀想ではないか!」
とわが声を上げて泣き出した。
とわが落ち着いたの見計らって、直盛と千賀は娘と対座した。
「おとわが鶴といっしょになってくれれば井伊は今川につぶれて潰されてしまうかもしれない。そうなってはみんなが困るのじゃ。」
「おとわは井伊の姫であるのだから、皆のことを考えねば」父と母2人がかりで説得された。
「亀を待っていると約束したのじゃ。われは亀を待っておらねばならぬ」とわも引き下がらない
「鶴と一緒になるのは亀のためでもあります。亀が戻ってきた時に井伊がのうなっては、亀もこまるでしょう」千賀がさらに言い含める
「鶴と一緒にならず今川に潰されぬ手をを考えれば良いではないですか。
答えは1つでないと和尚が言うておった。
父親も母親もしかと考えておらんのではないですか。
それとも何も考えてつかない阿呆なのでございますか!」
おとわが言い返すと千賀は怒って鼓を持ったまま暴れるとわを抱え、部屋に放り込んでしまった。
たけの悲鳴が館に轟き渡った。
直盛たちが駆けつけ、何事かと部屋の中を見たん直盛は目に飛び込んできた光景にあんぐり口を開けた。
そこには髪をギザギザに刈ったとわが。
こんどは直盛の絶叫が響き渡った。
しのぶの一言
今川からくだされた下知。受け入れがたいが、立場上どうしようもない。
でもそんなこと子供にはもっと理解しがたい。そしてとんでもない行動にでてしまうとわ。
なんて行動的な女の子なんでしょう。女は慎ましくとかそんなの飛び越してて、びっくりというか気持ちいいですね。
母親的には困るでしょうけど。
それにしても、おとわ役の新井美羽ちゃんの明るい表情と演技がほんとうに素晴らしいですね。
次回も楽しみです。