「直虎」第20回あらすじ!高瀬は井伊の姫に?!ネタバレあり!

亀之丞(三浦春馬)の娘を名のる少女(高橋ひかる)の登場に動揺する井伊の人々!

直親(亀之丞)に娘がいたということをは誰も知らない。本当に娘なのか!?

中でも正妻であったしの(貫地谷しほり)、元許嫁であった直虎(柴咲コウ)は表面上は落ち着いているように見せているが、怒り心頭に違いない…。

どうする?どうなるの〜?

最後にあの龍雲丸(柳楽優弥)の姿もチラリと見えたり。(えっ、そんなところにいたの?)

【放送】

毎週日曜 総合テレビ  午後8時より

BSプレミアム 午後6時より

再放送 毎週土曜 総合テレビ 午後1時5分より

毎回一話ずつあらすじ、詳細情報、ひとこと(感想)を書いてますので、よかったら読んでいってください。

>>全体のあらすじはこちら



前回(第19回)のお話

近隣の近藤の領地井伊の領地盗伐の被害にあう。

盗賊を捕まえてみると、なんとそれはあの旅の男

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©NHK

井伊でその男の身を預かることになるが、直虎は世話になっていることもあり命だけは助けてやろうと奔走する。

しかし家臣の猛反対にあり、揉めているうちにに逃げられてしまう

また、龍潭寺に亀之丞(直親)を名乗る少女が現れる。

詳細情報

ネタバレを含みます。

まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう。

おもな出演者


井伊 直虎
 主人公(次郎法師) 
柴咲コウ
瀬戸 方久  瀬田村の商人 
ムロツヨシ
小野 但馬守 政次 井伊家重臣 
高橋一生
しの 井伊直親の妻 
貫地谷しほり
祐椿尼 直虎の母 財前直見

虎松   井伊直親としのの嫡男 
寺田心
なつ 故小野玄蕃の妻 
山口紗弥加
亥之助 小野玄蕃となつの長男 
荒井雄斗
あやめ   新野家の長女 
光浦靖子
桔梗   新野家の次女   
吉倉あおい
奥山 六左衛門 井伊家家臣 
田中未央
中野 直之 井伊家家臣 
矢本悠馬
南渓和尚 龍潭寺の住職 
小林薫
昊天 龍潭寺の僧 
小林和重
傑山 龍潭寺の僧 市原隼人
甚兵衛 瀬田村の百姓 山本學
寿桂尼 今川義元の母、氏真の祖母 浅丘ルリ子
今川氏真 今川家当主 尾上松也
龍雲丸 旅の男 柳楽優弥
高瀬 亀之丞の娘? 高橋ひかる

第20話   2017年5月21日放送

高瀬という少女

南渓の立ち会いの下、龍潭寺にて、直虎祐椿尼と共にその娘と対面した。

年の頃は10代半ば、身なり貧しい百姓のようで、かわいらしい顔だちの少女だ。

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©NHK

佑椿尼「高瀬というのですか」

高瀬「へ、へぇ」

南渓「母御の亡くなる間際に、父は井伊の亀之丞という男と聞いたそうな……。身寄りもなくなったので、その話を頼りに出てきた。のじゃったな」

高瀬「へ、へえ。おっかあの名はユキと申しやして……」

祐椿尼「あいにく、亀之丞はもう亡くなっておるのですよ」

高瀬「和尚様よりさっき……。あの、娘がおるなどという話を聞いたことは?」

祐椿尼「私はないですが」

南渓「わしもなくての」

高瀬「…そうですか。では、おらぁの聞き間違えだったのかもしんねえない。ありがとうございました。これにてお暇いたしやす」

祐椿尼「なれど、そなた、行く当てなどあるのですか?」

高瀬「たかが身一つ、いかようにもなります」

祐椿尼「なれど、もう母御もおらぬのでしょう?」

高瀬「親のおらん者など、いくらでもおるしない」

直虎は少女が可哀想になり、ついこう言ってしまった。

直虎「しばし、井伊の屋敷におってはどうじや。まこと、亀、直親の娘ならば、井伊としては捨て置くわけにもいきますまいし」

直虎「あ、そなたの父かもしれぬ亀之丞というは、直親という名で、井伊の当主であった者でな」

高瀬「と、当主様」

直虎「そなたの母の言うことがまことならば、そなたは井伊の姫ということになる」

高瀬「……ひ、姫、様……」

直虎「とにかく、そなたがまことに直親殿の娘かどうか、こちらでも調べてみるゆえ。明らかになるまでは、ここにおるがよい」

とりあえず祐椿尼高瀬井伊の館に連れ帰り、たけが空いている部屋に案内していった。

たけ「どう見ても百姓娘ですが……。まことなのですか?直親様のお子というのは。あの、もしまことなら、その、姫様と夫婦約束しておられたときのお子ということになりますよね」

祐椿尼「まあ、思うところはあるでしょうが、私事は別にし、井伊の主として正しくふるまうつもりなのではないですかねえ」

寺に残った直虎昊天傑山直親からユキなる女子のことを聞いたことがあるかどうか尋ねてみた。が、二人とも聞いたことがないという。

しかたなく、南渓直親逃亡先でお世話になった松岡殿に真偽を聞いてみてくれるように頼んで帰ってきた。

館に戻ると、しの高瀬のことを伝えるかどうか相談するため、祐椿尼が部屋にやって来た。

祐椿尼「どうしますか?成り行きを知らせておきますか」

直虎「娘かどうかはっきりしてからでよいのではないですか。余計な気をもませるのもよくないでしようし」

そう話がまとまった直後、廊下からたけの声が聞こえてきた。

たけ「あれ!しの様!まだ娘と決まったわけではございませぬゆえ!」

しのがものすごい形相でやってきた!

しの「娘はどこじゃ」

たけ「そのうち直虎様から改めてお話が!」

しの「娘を出しなさい!」

高瀬「あのぉ、おらのことでごぜえますか?」

しの「そなた…」

直虎は慌てて2人の間に割って入った。

直虎「しの殿、少しこちらで……」

しの「そなた、名はなんという?」

高瀬「高瀬と申します」

直虎「高瀬、こちらはそなたの父かもしれぬ人の妻のしの殿じゃ」

高瀬「奥方様?……」

しの「そなたが直親様の娘なら、私の子とはきょうだいになります。そうなれば、新野の屋敷のほうにも顔を出すとよい」

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©NHK

しのが激昂するのでは?と心配したが意外ににも落ち着いていたので直虎は内心驚いた。そして今後のことを話し合うために、直虎しのを自室に誘った。

聞けば虎松が突然、こう聞いてきたという。

虎松「私には姉上がいるのですか?」

昼間、寺で直虎たちが高瀬と対面したのを、亥之助らとのぞき見していたらしい。

直虎「今、身元を確かめておるゆえ、お待ちくだされ。あの、まこと直親殿の子であれば、お腹立ちのことと思うが、どうか…」

しの「おいたわしや、直虎様。私とは結ばれるずっと前のことなれど、直虎様にすれば…。直虎様はご出家までされたのに、その間に直親様は、どこぞの女子とよろしゅうなされておったということにございましょう?」

しの「直虎様が厳しいご修行中に、どこぞの女子の前でも笛を吹き、甘ったるいお言葉をかけられ、子までなし」

直虎はじわじわ怒りが込み上げてきた。

直虎「われはさようなこと、みじんも気にしておらぬ。あの子がまことの娘ならば、虎松も姉上ができよう。娘が増えれば調略もできよう!直親は井伊に宝をよこしてくれたとさえ思うておる!」

しの「なんとご立派な。しのには、とてもまねできませぬ」

直虎「われは当主なのじゃから当たり前じゃ!」

しの「これはどうも、ご無礼をいたしました」

その夜、政次なつから高瀬の存在を聞いた。

政次「直親の娘と名乗る者が来た?」

なつ「はい。亥之助の話なので、いまひとつ要領を得ぬのですが」

政次「そうか、さような者が……」

政次は動揺した。

翌日、主殿で評定が開かれ、直之から盗伐事件の報告が上がった。

直之「村々に確かめてみたところ、ほかに賊に襲われたようなところはございませぬ。何か異変があればすぐに知らせよと伝えました」

直虎「うむ、結構。ほかに何か詮議したいことはあるか」

直之「あの、直親様の娘かもしれぬというお方のことですが。もし、まことに娘ならば.…その、それがしらは、家内に加えられるのがよかろうと」

六左衛門「井伊には人がおりませぬし、虎松様にもきょうだいができますし、お身内となれば、縁組みなどもできますし。直虎様にはおつらいところもあるかとは思うのですが」

直虎「そなたらに言われずとも分かっておる!もとよりそのつもりじゃ!」

政次「恐れながら。その者、武田の里より参ったとのこと。武田の間者ということはございませぬか?」

直之「間者?」

六左衛門「あのような子どもが、でございますか?」

政次「先ほどお見かけいたしましたが、あのくらいになれば十分に働きもできることかと」

直之「あのような子どもが間者のわけがあるまい!そなた、井伊の親戚が増えるのがおもしろくないだけであろう」

直虎「さすがに考え過ぎではないか」

政次「皆様のお耳にもさすがに入る頃かと存じますが、今川と武田に争う兆しがございます。武田よりの間者が井伊に入っても、なんら不思議はございませぬ。何とぞ、よくお考えのほどを」

今川家の諜略に松平はどう動く?

松平家康は、桶狭間での今川敗戦の混乱に乗じて、岡崎城に帰還を果たしてから早5年立っていた。以来、今川とたもとを分かって三河統一を進めてきたが、そこへ氏真から諜状が届いたのだ。

酒井忠次「今川はなんと?」

家康「いまだもめておる引馬の飯尾の件、今川は飯尾を許してもよいと言うておる」

桶狭間の戦いのあと、引馬城主・飯尾連龍は今川に反旗を翻し、氏真と争っていた。

石川数正「武田との雲行きが怪しくなってきたので、こちらと手を結びたいという腹にございますか」

忠次が家康の右腕なら、この石川数正は左腕。忠次が猛将なら、数正は知将である。

家康「今川も苦しいところであろうしな」

忠次「もしや、世話にもなったゆえ、などとお考えなのではございますまいな!今川は松平を踏みにじった敵にございますぞ!殿は人質に取られておったのをお忘れか!」

家康「忘れてはおらぬが……」

今川義元からの偏諒(へんき)である「元」の字を捨てることで今川とは完全に決別した形になったが、人質としてひどく冷遇されたわけでもなく、家康の心境は複雑だ。
※偏諱とは、主君から字をもらうこと

数正「しかし、殿。殿があわれとお思いになろうとも、今のわれらには今川に手を差し伸べることなどできますまい……」

三河では家中が二つに割れる一向一僕が勃発し、前年にようやくこれを鎮圧したばかりだ。向後は、東三河や奥三河を平定していかねばならない。

家康「……常慶、おるか?」

家康が声をかけると、山伏が庭先に現れた

家康「引馬に戻り、成り行きを見届け、知らせてくれ」

松岡殿より返事が来た。ユキという女はいたのは事実で2人でいたところを見かけた者もいるようだが、子をもうけたかどうかはわからないとのことだった。

直虎政次高瀬の件について相談した。直虎としては高瀬を受け入れる方に気持ちが傾いていた。しかし、政次は強く反対した。

政次「そなたが気にしておるのは当主としての体裁であろう。ならば、追い出したとてそれはそれとして格好はつく局面だと言うておるのだ」

女子の倍気などという狭い了見で追い出すのではない。何よりもこれ以上、お前が傷つくことはないという政次の真意に、直虎は初めて気付いた。

直虎「それだけのために間者じゃなんじゃと言いだしたのか」

政次「誤解なさるな。まことの間者であることも十分にありえまする。あくまでそのうえでの話です」

直虎「政次、気持ちはうれしいが。われは」

そのときだ。廊下から高瀬の鼻歌が聞こえてきて、直虎政次はハッとなった。

間違いない。この歌は子どもの頃、とわ鶴丸の争いを止めるために、亀之丞笛で吹いてくれた曲だ。

直虎は部屋を飛び出し、政次もあとに続いた。

たけ「その歌は?」

高瀬「あ、亡くなったおっかあがよく口ずさんでおりやして」

政次「歌など、なんの証しにもなりませぬ」

直虎「あれは井伊のために直親がよこしてくれた忘れ形見じゃ」

しのと直虎の恨み節からの高瀬の披露宴

直虎は一人井戸端にいたところにしのがやってきた。

直虎「あ、しの殿!知らせは聞かれたか」

しの「先ほど……」

祐椿尼が新野の屋敷まで、直虎が高瀬を娘と認めたことを伝えに来たそうだ。そして、ついてはお披露目の席を設けるので、皆様にもお越しくださるように、と。

直虎「まあ、そういうことでな、井伊はめでたくもう一人、姫を得ることになったのじゃ。披露目の席で改めて引き合わせたいゆえ、ぜひ、虎松もお連れくだされ」

しの「……お寂しかったのですよ。直虎様を忘れておられたわけではないと思いますよ」

いたわりのこもったしのの声に直虎は驚いた。

直虎「しの殿。この前も言うたが、われはさようなことはみじんも気にしてはl」

しの「そうでなければ、お二人の絆に心悩ませ続けた私も浮かばれませぬ。….では。」

たしかに、しのにとっては直虎の存在は憎いものであったに違いない。夫の心にはいつも直虎がいたのを感じていた。今までは直虎を恨むことでしか報われなかった自分を救うことができなかっだ。

踵を返したしのの背にむかって直虎は叫んだ。

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©NHK

直虎「直親は戻ってきたときに、なんと言うたと思う!」

直虎「われが出家をし、竜宮小僧になると言ったと聞き、はいつくばっても井伊に戻ろうと思った、と」

しの「…へぇ」

直虎「熱を出したときも山中をさまよったときもわれの顔が浮かび、もう一度、生きておとわに会うのだと……俺が戻ってこられたのはおとわのおかげじゃと、そう言うたのじゃ!まるで夜も日も明けずわれのことを思うておったかのように!」

しの「どこぞの女子と戯れ、子までなしながら」

直虎「そうじゃ!それだけではない!一緒にはなれぬと告げたら、おとわの人生を奪ったと、そうも言いおった!しかも

先に行ってくれ。葬らねばならぬのは、俺の心だ。

などと!歯の浮きそうな言葉まで吐きおったのじゃ!都合の悪いことは勝手に葬り去るくせに、ようも言うたものじゃ!」

しの「さようなことまで……」

直虎「最後の最後など、なんと言うたと思う!われが男であったらよかったと言ったならば、”それは困る。俺のたった一つの美しい思い出がなくなってしまう”ようもようも言うたものじゃ!のうなったのは、われの美しい思い出じゃ」

しの「実は私、ずっと感じてはおったのですが……直親様は、己が清(すが)しく見えることを明らかに知っておられ、そうして、それを自在に使っておられたのではないかと」

直虎「しの殿も感じておられたか!」

しの「この際言うてしまいますが、私がやきもちを焼いたときなど、なんと言うておられたと思いますか」

直虎「なんと言うておったのじゃ」

しの「しのの怒る顔が見られてよかった。次郎様に会ったかいがあった」

直虎「なんじゃあ、そりゃあ!」

しの「虎松が生まれ、但馬が土地を戻したときなど、すべて、しのが虎松を産んでくれたおかげじゃ。俺はしのに井伊を捧げる、と」

直虎「わ、われには、井伊の姫に捧げましょうと、そう言うておったぞ!」

しの「なんという二枚舌…」

直虎「二枚どころではない。きっと高瀬の母にも色よいことを言うておったに違いない!」

しの「三枚舌でございますか!」

直虎「違いあるまい!」

しの「おのれ、スケコマシが」

直虎「……スケコマシ?」

しの「スケコマシにございましょう。われらは共に見事にスケコマされたということにございましょう」
※スケコマシとは、女性を騙す、たらし込む、口説くこと

直虎は井戸の中に向かって叫んだ!

直虎「卑怯者~っ!」

直虎「先に逝ってしまいおって。これでは、これでは、恨み言の一つも言えぬではないか!」

しの「そうです!これではだまし討ちではございませぬか!」

直虎「なんとか言え!このスケコマシが!」

直虎「・・・しかたがないから、育ててはやるわ。生きておりたかったと、大きゅうなるのを傍らで見ていたかったと、歯がみをするほど、よい女子に育ててやるから」

しの「首を洗って待っておられませ!」

直虎しのは顔を見合わせると笑い、わあわあ声を上げて泣きじゃくった。

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©NHK

そのあと、高瀬を部屋に呼び、まことの姫であったと告げた。

安堵のためか高瀬は涙をながした。

高瀬「も、申し訳ございませぬ。おっかあは……直虎様にとっては、ひでえことをしたのだとも知りやして……申し訳ねぇに」

直虎「そなたは直親の娘で、これからは、われの娘じゃ」

高瀬お披露目の日がやって来た。

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©NHK

直虎「皆、もう知っておると思うが、直親の忘れ形見が井伊にやって来てくれた」

主殿には、家老の政次直之六左衛門方久たち重臣、そして南渓と、井伊家を支える面々が顔をそろえていた。

一門の将来を担う虎松亥之助、直久も緊張気味に参席している。
祐椿尼なつあやめ桔梗の三姉妹、そしてしのの姿もあった。

直虎「改めて、高瀬という。皆にはもり立ててやってもらいたい」

高瀬「私のような者をお認めいただき、ありがとうございます。このうえは井伊のお家のために尽くしてまいりやすに、皆様よろしゅうお導きくださいませ」

直虎「井伊に姫が増えた。かようにめでたいことはそうはない。今日は皆、存分に祝うてくれ!」

座が宴に移り、男たちが飲めや歌えやとにぎやかな中、高瀬虎松が初めて顔を合わせた。

高瀬「虎松様、高瀬でございます。よろしくお願い申し上げます」

虎松は、もじもじと恥ずかしそうにうつむいている。

直虎「これ、虎松。きちんと返事をせよ」

直虎が軽く叱りつけた。

また、しのが怒りだすのでは。そばにいたあやめは肝を冷やしたのだが。

しの「虎松、殿のおっしゃるとおりに」

しの直虎にほほえみかけている。

虎松高瀬を囲み、和やかに話をしている直虎しの。ありえないと思っていた光景を目の当たりにして、政次狐につままれたような心持ちだ。

なつ「別の敵が現れて、敵どうし、手を結んだのかもしれませぬ」

読み書きのできない高瀬もまた、虎松たちと共に龍潭寺で手習いを教わることになった。

南渓「おお、そうじゃ。この間、高瀬に井戸の赤子の謎を聞いてみたらの。…」

直虎たちが幼い頃にもやった、なぜ井戸の中の赤子が助かったのかという、あの問答だ。高瀬はこう答えたという。

高瀬「……ご初代様は河三郎だったのではねえかいや?おらのおった里には、河三郎という妖がおりやして。人に化けて、まずいろいろないたずらをするに。河三郎ならば、水ん中でも息はできるだず」

直虎「まことに、高瀬はそんな答えをしたのですか」

井戸の子は竜宮小僧だったのではないかと答えたかっての自分とそっくりではないか!

南渓「…これは偶然ではないかもしれぬぞ。ユキというのは、どこかおぬしに似ておったのかもしれぬな」

直虎「高瀬の母者が、私に?」

南渓「そういうことだったのかもしれぬ」

南渓はこう言っているのだ。亀之丞は、ユキという女子にとわの面影を見つけ、二度と会えないかもしれぬとわユキの中に求めたのだと……。

直虎は、どこか自分に似ている気もする。快活で明るい高瀬の笑顔を見やった。

さすれば、高瀬は間違いなく、われの娘だ。

直虎「…もう、嫌になりまする。直親の舌は、一体何枚あるのでしょうか」

大国の情勢、そしてあたらしい市場

そんな二人の背後に、ふらりと人影が立った。常慶だ!

常慶「忙しゅうしておりまして、お待たせしてしまいました」

常慶「その節は、お役に立てず……」

直虎「それはもうよい。それより……武田はどういう勝算のうえで、今川切りに踏み切ったのじゃ」

常慶「この一連の動きを陰で操るは、織田にございます。今川との同盟を破れば、確かに南に敵を抱えることになります。しかし、織田と結べば、武田は西に味方を得ることになり、さらに松平を封じることができる」

松平三河・遠江を押さえたあと、いずれは駿府に入ることが望みだ。が、南の海に出たい武田としては、それもおもしろくない。

しかし織田と結べば、織田盟友である松平は、武田を差し置いて好き勝手できなくなる。織田はそこにつけ込み、みずからの東の憂いを封じたというのだ。

南渓「…まあ、うまい絵を描く男じゃの」

常慶「じき、明るみに出ましょうが、信玄公は幽閉されておる今川派のご嫡男を廃嫡。そして、四男勝頼様に織田より姫を迎えるそうです」

井伊を取り巻く大国の関係は、ますます混迷を深めそうだ。

常慶が去ったあと、政次を寺に呼び寄せた。

碁を打ちながら、常慶から得た情報を聞かせた。

政次「では、今川と松平が結ぶということはありえぬと」

直虎「松平は、今は織田の臣下も同じじゃそうで、織田の意に逆らうようなことは何一つできぬそうじゃ。勢いというのは、一度失うと盛り返せぬものじゃな」

政次「瀬名殿に便りは託せたのか」

直虎「今のわれは当主ゆえ、もし常慶がどこかで命を落とし、便りが今川の手に渡れば面倒なことになると断られた。。…窮屈じゃの、当主というのは」

政次「いつでも、降りられてもかまいませぬぞ」

直虎「……ばかを言え」

松の内が明けてまもないある日、甚兵衛が織り上がった綿布を持って井伊の館にやって来た

直虎「おお~。よいではないか」

甚兵衛「はい。直虎様に新年にお見せするんじゃと、女子どもらが張り切りましてのお」

庭先に方久が現れた。

六左衛門「方久殿、よいところに」

直虎「綿布の見本が出来上がっての。どうじゃ、よい出来であろう?」

方久はどんよりとしていつもの覇気がない。

直虎「……これを駿府で商うことなどはできるか」

方久「駿府などくそ食らえにございますよ。あんなものは、ドーンのパーンのボーンにございます!

あのような商いをしておっては、いずれ先細りします!」

駿府と聞いたとたん、方久は頭をかきむしってわめき始めた。

六左衛門「な、何かあったのでございまするか?」

方久「つまるところ、古くからの出入りの商人に利することしか考えぬ!あんなやり方をしておっては、若く熱い銭はザーのプイーのフーンでございます!」

もうじき完成というところまで来て、種子島を古参の商人に引き継がせると言われたらしい。要は金のなる木を奪われてしまったのだ。

直虎「とにかく、駿府はようないということか」

方久「気賀に参りましょう。あちらは熱い銭の香りがいたします。気賀、気賀……これからは気賀の時代にございます!」

方久の勢いに押され、明くる日、直虎たちは商いのつてを求めて気賀にやって来た。

ここは浜名湖の北側を迂回する本坂通というにぎやかな街道にあり、駿府とはまた違った活気にあふれている。

六左衛門「確か、気賀は今川より格別に許され、侍の領主を賊かぬと聞いたが」

方久「はい。ここは今川領でありますが、治めるのは武家ではなく商人でございます」

直虎「ずいぶんと栄えておるの」

直虎たちが話しながら通り過ぎた一軒の店から、腰に水筒をぶら下げた男が出てきた

牢から逃げ出した、盗賊団の男である!

互いに気付かないまま、直虎は逆の方向に去って行った。

>「井伊直虎」あらすじ一覧はこちらから

しのぶの一言

文中にも書きましたが、スケコマシとは、女性を騙す、たらし込む、口説くということです。良い子はマネしちゃだめですよ!

スケコマされた?直虎しのの怒りのすざまじいこと!

同じ女として気持ちはよくわかるけど、ちょっと笑ってしまいましたー。

当事者の直親が死んでしまったから詰め寄るわけにもいかず、余計頭にきますよね、きっと。

その直親の忘れ形見という高瀬ちゃんがまたとっても可愛らしくて!
素直でとってもいい子でよかった、よかったー。

来週からは舞台が気賀にも広がっていくもよう。賑やかで楽しそうな町ですよね。

龍雲丸の姿も見えたけど、直虎と一戦交えることになるのかな?

イケメン直親の画像はこちら  >>直親カタログ| 三浦春馬 | naochika catalog



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