今回は武田信玄役でマツケン(松平健)が登場!
ゴージャスな信玄公に仕上がっています
そして、最後の時が迫った寿桂尼と直虎のやりとり
この結果が、後々大変なことになるのかも…
これから井伊も戦国の世の大きな波にのまれていくことになりますので、しっかりと注目してまいりましょう!
前回(第27回)のお話をサラッとおさらい
井伊での築城が始まった
井伊の商人たちが直虎に城主になって欲しいと頼みに来た
直虎は始めは躊躇するものの、気賀の人々にも報いたいという思いからこの話に乗ることにした
といっても井伊に決定する権利などなく、話しを決めるのは今川である
そこで方久らが城主に内定している大沢氏へそして今川の家臣で目付の関口氏に接触して裏工作を開始する
作戦は見事成功し、直虎は井伊の新しい城である堀川城を預かることになった
第27話 2017年7月16日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
会話多めで書いています
武田家VS今川家
今川氏真の妹・鈴は武田家嫡男の義信に嫁いでいた
義信は父・信玄への謀反を企てたことが露見し、自害に追い込まれる
鈴は、夫亡きあとも甲斐に留め置かれていた
そこで寿桂尼はみずから甲斐に赴き、孫娘・鈴を駿府に返すよう信玄に直訴した
更に、氏真の妻の実家である北条家に、武田家との仲裁を願い出た
これにより、鈴は駿府に戻され、今川家と武田家の紛糾は一応の決着を見た
寿桂尼はさらに、越後の上杉家との和睦にも奔走する
しかし、心の臓に病を発し、倒れる
一方、気賀では、堀川城の完成を祝う宴席が開かれていた
この席で直虎は方久に城代を任命する
直虎「それが最もやりやすいと思うのじゃが」
集まっていた中村屋をはじめ、町衆が次々に賛意を表明した
方久「瀬戸方久、お預かりするからには、気賀を銭のうなる地に変えてみせましょう!」
宴には、龍雲丸とその手下たちも姿を見せた
龍雲丸は直虎に2人だけにわかる言葉をかけた
龍雲丸「ここから世を変えねばならねえんで」
井伊に戻った直虎は政次にも気賀の様子を知らせた
政次「では、気賀はうまく回りそうなのですか」
直虎「われが口を挟むことなど、ほとんどない様子じゃ」
政次「殿。そろそろ、戦のことを考えたほうがよろしいかもしれませぬ」
直虎「今川と武田のいさかいは収まったのであろう?」
政次「表向きです。裏では武田は攻め込む手はずを整えておりましょうし。どうやら大方様のお具合もよろしくないようににございます。お亡ーなりになれば一挙に事が動くかもしれませぬ。寝返りが始まり、戦にもつれ込みます。このまま何もせずにおれば、今川方として駆り出されるだけです。そろそろ何か手を打たねば」
直虎「……われらも寝返る支度ということか….」
翌日、南渓が館にやって来た
差し出された封書には寿桂尼の名が記されていた
南渓「今朝方、寺宛てに届いての」
急いで封を開くと、おなごどうし、腹を割って語りいたい、といった文面が並んでいた。
南渓「恐らく会えるのも最後になろう。お主も話したいことを話してきてはどうじゃ」
寿桂尼チェック
直虎は駿府へ向かった
寿桂尼「忙しいところ、呼び出してすまなかったの」
寿桂尼は何かを書いていた帳面をぱたんと閉じた
直虎「めっそうもないことでございます。大方様とお会いするより大事なことなどございませぬ」
寿桂尼「このところ覚えが悪くなっての。さまざま書きつけることにしたのじゃ」
直虎は持参した布を寿桂尼のほうに差し出した
直虎「井伊で出来上がりました綿布にてございます。後見のお許しを頂きましてから三年。なんとか、かようなところまでこぎ着けました」
寿桂尼「そなたがのう。……大したものじゃ」
寿桂尼「そなた、あれをどう思うておる」
直虎「….あれ、とは?」
寿桂尼「直親のことじゃ。恨むなと言うほうが無理であろうな。今でも恨んでおろう?」
直虎「家を守るということは、きれいごとだけでは達せられませぬ。…大方様のなさったことを責められる者がおりましょうか。狂うてでもおらねば、手を汚すことが愉快な者などおりますまい。汚さざるをえなかった者の闇はどれほどのものかと……」
寿桂尼が目に涙が光っていた
寿桂尼「そなたから、さような言葉を聞けるとは思わなんだゆえ。すまぬの。年端もいかぬ小さなおなごが、お家のためにひたすらに鞠を蹴っておった姿は、いまだ忘れられぬ。……瀬名の命乞いに秉り込んできたとき、徳政を覆しに来たとき、そなたがわが娘であればと、ずっと思うておりました」
寿桂尼「どうか、わが亡きあとも今川を見捨てないでおくれ。そなたの才覚をもって太守様を支えてほしいのじゃ」
直虎「ご安心くださりませ」
帰館した直虎は、政次を呼んだ
直虎「大方様は、縁のある方一人一人にお別れをしておられるそうじゃ」
政次「最後のお務めとお思いなのでしょうな。……今川の家臣や国衆の多くは、先代や先々代に受けた恩義がございます。大方様と会うことは、それを思い出すことになりましょう。少しでも、離反を食い止めようとしておられるのでしょう」
直虎「それでも、われらは寝返るのじゃの。すべての恩を忘れ」
政次「……井伊のお家を守るためです」
同じ頃、寿桂尼は帳面の中身を氏真に見せていた。ずらりと名が並び、半数近くの頭に「×」印がつけられている。井伊直虎もその一つだった
氏真「何ゆえに信用できぬ、とされたのですか。あのおなごはお気に入りかと思うておりました」
寿桂尼「あれは、家を守るということは、きれいごとだけでは達せられぬと言うたのじゃ。いつも、われが己を許すために己に吐いておる言葉じゃ。恐らく同じようなことを常日頃思うておるのであろう。われに似たおなごは、衰えた主家に義理立てなど決してせぬ……」
氏真「では、井伊については筋書きどおりに」
そう問う氏真に、寿桂尼はうなずきかけた
今川家が、上杉家と結ぶ策を講じていると南渓に聞かされ、直虎と政次は思わず顔を見合わせた
南渓「使いの僧たちが行き交っておるようでな」
両家が結べば、武田家の三方を囲い込むことができる。しかも上杉家と武田家は犬猿の仲だ
南渓「武田はずいぶんと苦しくはなろうの」
直虎「では、このまま動かぬかもしれぬのですか」
南渓「徳川の出方一つかもしれぬな」
武田家の頼みは織田家と、その下にいる徳川家だ
家康が考えを変えれば、信玄は戦ができなくなるかもしれない、と南渓は語った
直虎「徳川にそう働きかければよいのではないのか。徳川が武田と組まねば、戦にはならぬのかもしれぬのじゃろう?ならば徳川に、上杉と結び、武田を囲い込むが上策と進言口すればよいのではないのか」
政次「おやめくださいませ。さようなことがもし今川の知るところとなれば、何を言われるか」
直虎「井伊は戦を避けるのではなかったのか。これとて、戦を避けることに変わりあるまい」
直虎は政次を押し切り、家康に手紙を書いた
おもな出演者
井伊 直虎 主人公(次郎法師) 柴咲コウ
瀬戸 方久 瀬田村の商人 ムロツヨシ
小野 但馬守 政次 井伊家重臣 高橋一生
奥山 六左衛門 井伊家家臣 田中未央
中野 直之 井伊家家臣 矢本悠馬
寿桂尼 今川義元の祖母 浅丘ルリ子
今川 氏真 今川家当主 尾上松也
関口 氏経 今川家家老 矢島健一
大沢 元胤 堀江城当主 嶋田久作
龍雲丸 盗賊団の頭 柳楽優弥
中村 与太夫 気賀の商人 本田博太郎
伊勢屋 気賀の商人 松尾貴史
武田信玄 武田当主 松平健
【大河ドラマ放送日時】
毎週日曜 総合テレビ 午後8時より
BSプレミアム 午後6時より
再放送 毎週土曜 総合テレビ 午後1時5分より
●各回のあらすじはコチラ です➡「おんな城主 井伊直虎 」あらすじ一覧
しのぶの一言
寿桂尼さまは直虎の前であんな風に涙を流してたのに、その裏では井伊を信用できないと見定め、直虎も寿桂尼には恩義を感じながらも、裏切る準備をしているという…
これからまた戦国の世が大きく動いていく前段階ということなのでしょうか…
そして、久しぶりに家康と瀬名が登場しましたね!
瀬名に碁盤をバーンとやられても、何も言えずにニヤついてる家康がよかったです
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