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放送 毎週日曜 総合テレビ 午後8時より
BSプレミアム 午後6時より
再放送 毎週土曜 総合テレビ 午後1時5分より
毎回一話ずつあらすじ、詳細情報、ひとこと(感想)を書いてますので、よかったら読んでいってください。
前回までのお話と第5回の行方
とわは出家することになりましたが、まだ幼いとわには出家するということはどういうことなのかよくわかってなかったのです。
剃髪して龍潭寺に入りましたがそこには様々な苦難が待ち受けていました。
さすがのとわも挫けそうに…。
それでも僧として亀之丞の竜宮小僧となるという目標を胸に頑張るとわでした。
そして、第5回ではその亀之丞が帰ってきます。
第4回までは子役が演じていましたが、第5回からは柴咲コウさん、三浦春馬さん、高橋一生さんが登場です。
☆呼び名も変わります
とわ→次郎法師、次郎
鶴丸→小野政次、政次
亀之丞→今回は亀之丞のまま 次回から直親
第5回あらすじ
ネタバレを含みます。
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
次郎法師として
天文二十三 (一五五四 )年 、とわが次郎法師となって九度目の春を迎えた。
次郎はお勤めの合間を縫い百姓たちの農作業なども手伝ったりしていた。
老人が次郎のところにやってきた。新しいわらじが置いてあったのだけどどうしてなのかと次郎にたずねた。
次郎「さぁ 、竜宮小僧が編んでおいてくれたのではないかの 」
道のむこうで派手に夫婦喧嘩をやっていた。
亭主の背中に女房が馬乗りになってすりこ木ですり鉢をもって逃げ回る亭主をポカポカ叩いている。
次郎は仲裁に入る
次郎「すりこ木が折れてしまっては 、胡麻がすれぬ 。すり鉢を割ってしまっても 、胡麻はすれぬ 。つまり 、飯が食えぬようになる 。お前たちは 、二人で一つではないか」
周りで見ていた人たちがどっと笑った。
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周りの状況について
今川は武田との同盟を後ろ盾に 、領土の西方 、三河平定に乗り出した 。この十年でじわじわと領地を広げ 、今やその勢いはとどまるところを知らず
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小野但馬守政次(幼少名:鶴丸) が寺にやっきた。次郎に話があるという。
殿(直盛)から内々に話があり、奥山殿(奥山朝利)から嫁もらってはどうか。そしてゆくゆくはその子を殿の養子にせぬかというお話があったという。
正次「つまり 、俺とその奥山殿の娘の子を次のご当主にということじゃ 」
次郎は驚いたが、考えながら答えた。
次郎「井伊と小野 、互いの血を受ける子が家督を継ぐということじゃろ ?わだかまりも解けていくのではないか ?」
「もう俗世のことに口を出せる立場ではないしの。皆がよいなら、それでよい」
鶴丸は亀之丞のことを気にしているようだ。亀之丞が行方しれずになってもう10年にもなる。
縁談話で大揉め
朝利は 直盛から縁談話を聞かされた
朝利「小野の息子を 、うちの娘と…」
中野「それは 、小野を井伊の親族に加えるということにござりますか ? 」
反小野の中野直由は顔色を変えた。
直平「お前の仕業か!和泉!またしても今川の威光をかさにきおったか!」
直平はご立腹である。朝利もその話を断ると言い出した。すると、
直政「政次と娘御との子が家督を継げば 、その父御は外祖父 。ならばぜひ 、奥山殿と思いお頼み申し上げたのですが 」
直政の外祖父という言葉に朝利が反応する。
政直「奥山殿がお嫌と申されるなら 、ご無礼は承知で新野殿にお願いを 」
新野「拙者にございますか ! ? 」
左馬助の方に縁談が流れそうになると、朝利は慌てて待ったをかけた。
政直「では、お返事をお待ちもうしあげまする」
一礼して退却して行った。
その後、亀之丞についての話になった。
直盛「… …亀を井伊に戻すことは 、もう望まぬほうがよいのではないでしょうか 。この十年 、戻す好機をうかがってきましたが 、今川の勢いは増すばかり 」
直平「とにかく、わしは認めぬからな!」
と出ていってしまった。
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瀬名姫通信
次郎が今川に赴いた時、佐名おばさまの家で会った瀬名姫。その後も次郎とお手紙で交流中。
それによると、今川氏真に北条の姫様が嫁いでくることに決まったそう。瀬名は子供のころに氏真の嫁になることを約束してた。(瀬名は内心非常に怒っている)
また人質として今川に送られてきた三河国の土豪 ・松平氏の嫡男 ・竹千代というものがいて いつも独りで碁ばかり打っているという 。(←後の德川家康)
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政直倒れる
直平が龍潭寺にやってきた。
政直が倒れたらしいという。そこでそのままぽっくり逝けるように祈祷をしてくれという。
次郎は呆れた。でもなぜ、直平はここまで政直を嫌うのだろうか。
そもそも、流れ者であった小野の一党を召し抱え 、その才覚を認めて取り立てたのは 、そもそも直平だと聞く 。
直盛にその理由を聞こうと 、次郎は井伊の館へ 。直盛の話しによればら始まりは佐名叔母のことだと言う。
直盛「ある日突然 、今川は佐名叔母を人質によこせと言ってきたのじゃ 。佐名叔母はじじ様の一人娘 。しかも 、それはそれは自慢の娘でな … … 」
しかし 、問題は 佐名を名指ししてきたことだと直盛は言う 。
次郎「 … …和泉が佐名おば上を売ったと? 」
直盛「じじ様はそう仰せだ 」
次郎「 … …和泉のところへ行ってまいります 。和泉にも 、何か言い分があるかもしれませぬ」
片方だけの話では事実はつかみにく。次郎は小野の屋敷に向かった。
政直は床に伏せっていたが起きてきた。顔色は土気色だった。
次郎「和泉守殿、佐名おば上を人質にするように今川に進言したのは、そなたなのですか?」
政直「……あのころは今川が北条と戦っておるときで、川名のご隠居様は『今川を西から挟み撃ちにしてほしい』という北条の誘いに乗ろうとなさっておった。直満様のご謀反を覚えておられるか? あれも北条からの話で……」
次郎「……そうでありましたな」
政直 「それはともあれ、当時の太守様のお怒りはもうすさまじいもので、それがしは事を収めるには佐名様を差し出すのが一番じゃと思うたのです。」
佐名は捨て駒にされたのだ。戦国の世の常とはいえ、美しいばかりに、女であるばかりに、過酷な運命を背負わされて…
政直「誰も信じてはくださらぬであろうが、それがしは井伊のためを思うて……」 政直はそこまで話すと、声を詰まらせた。
次郎「…一本の旗が揺れておったのです。それを見てある者は旗が揺れていると言い、ある者は風が揺れていると言い、言い争いになってしまった。そこである方がこういう言うたのでございます。揺れているのは見る者の心だと。物事というのは、見る者の心によって変わるものかと」
次郎の話を聞いて、直政の目から涙がこぼれ落ちた。
政直「ご存じかと思われますが、政次はそれがしを嫌うております。断じて、それがしのような今川の犬にはなりますまい。井伊のおんために粉骨砕身いたしますと、何とぞ、皆様にそうお伝えくださいませ」
最後は政次のことをくれぐれもよしなに──そう言って平伏した。
次郎が帰っていった後、政直はけろりとしていた。
政直「うまくいったか」
政次「……まさか、偽りでございましたのか」
信じられぬという顔の息子を見て、政直がふっと笑う。
政直「おまえはわしを卑しいと思うておるじゃろ。なりふり構わぬ噓つきの裏切り者、己はこうはならぬと、ずっとわしをさげすんでおる」
否定できなかった。父の言うとおりだったからだ。
政直「じゃがな、言うておく。お前は必ずわしと同じ道をたどるぞ」
政次「……和尚様のお心遣いで、私には、次郎法師様や亀之丞様との間に育んだ幼い頃からの絆がございます。井伊の縁戚となりますからには、井伊のお家を第一に考えていきたいと考えております。その中で小野はさすがに頼りになると言われることこそが、まことの勝利かと存じます」
政直「……お前はめでたいやつじゃのぅ」
そうつぶやくと、政直は目を閉じた。
それからまもなくして、小野和泉守政直は息を引き取った。
亀之丞帰る
その年の夏、今川義元の息子・氏真の婚姻とともに、駿河・甲斐・相模の三国同盟が相成った。
これにより、今川、北条、武田はそれぞれ憂いなく領土を押し広げていくことができるようになり、武田は早速、南信濃に攻め入った。
そして、このことは井伊に思わぬ波紋を及ぼすことになったのである。
直平「おとわ。ついにこの時が来た!亀之丞を呼び戻すぞ!」
南渓のもとを訪れていた直平が満円の笑みを浮かべて言った。
同じ頃、政次も直盛からその話を伝えられいた。
直盛「武田の戦火を逃れるため、隠れていた信州から戻ってきた……。そういう筋書きにしようかと思うておる。」
政次が井戸へ行ってみると、次郎が井戸をのぞいているところだった。
2人は亀之丞の帰還の話になった。
次郎はめでたいと思うがまだ心がまえが出来てないと言う。
そんな次郎を見て正次は可笑しくて少しからかった。
正次「どこかで亀之丞様と一緒になることを期待しておられるではないか」
そして次郎は恐ろしい夢を見てしまった。うしろから手で目隠しをされ名前を呼ばれた。振り返ってみるとそこには亀之丞!ではなく亀之丞の父直満がいたのだ!!
驚いて飛び起きる次郎。煩悩とは恐ろしいものだ。それから、己の煩悩を取り消そうと必死になった。
狂ったように掃除をしたり、山ごもりに行ったり。
そして突然、亀之丞は帰って来た。
左馬助「おのおの様方! 亀之丞様がお戻り召されましたぞ!」
直盛たちが急ぎ外に出てみると、すでに直平、直由、朝利らが門前で亀之丞を待ち構えていた。
門前で馬が止まり若者が降り立った。
笠を脱ぎ、直盛の前にかしこまる。
亀之丞「井伊亀之丞、ただいま帰参いたしました」
直盛「亀…。ずいぶん灼けておるの」
亀之丞「はい。野駆けをよくいたしますので」
病弱だった亀之丞もたくましい若者に成長していた。屈託なく笑う顔には暗いところが全くない。
亀之丞の帰還を祝う宴の席にて元服の話になった。
普通は12,3歳で前髪を落とす。井伊を追われることがなければとっくに元服していたはずだ。
亀之丞「よい年をして恥ずかしかろうと、松岡様は気遣ってくださったのですが……元服は井伊で、と心に決めておりました。
でなければ、お逃がしくださった皆様に申し訳が立たぬと」
一同は感激した。
そして、早々に元服をさせてろうということになった。
一方、次郎はやまごもりから帰ってきた。
いつもと違う気配を感じて振り返った。
端正な顔だちの凜々しい若者が、優しくほほえんでいるのが目に入った。
亀之丞「久しいの、おとわ」
次郎は驚いてどうしていいのかわからない。
亀之丞「亀だ、亀。分からぬか」
幼い頃の笑顔そのままだった。
次郎「…忘れるわけが、あるまい」
次郎は胸がいっぱいになった。
亀之丞はおとわが出家したことを和尚からの便りで知っていたという。
おとわが縁談を断り、出家し、亀之丞の竜宮小僧になると言ったことも知っていた。
亀之丞「俺はそれを聞いて……はいつくばっても、井伊に戻ろうと思った。
熱を出したときも、おとわの顔が浮かんだ。
追っ手に斬られそうになり、山中をさまよったときも。
こんなところでは終われぬ。もう一度、生きておとわに会うのだと」
亀之丞「俺が戻ってこられたのは、おとわのおかげじゃ」
次郎「もし、まことに感謝をしてくださっておるなら、これからは父上の子となり、助けてさしあげてほしい。
妻をめとり、子を大いにもうけ、父上や母上や、井伊の皆を大いに喜ばせてやってほしい。
われはここで精いっぱい、竜宮小僧をするゆえ」
亀之丞「一体なんの話をしているのだ。おとわは俺の妻になるのだろ?」
次郎「何を。われはもう出家の身じゃし」
亀之丞「そんなもの、還俗すればよいではないか。俺はおとわと一緒になるつもりじゃ」
亀之丞は真剣そのものである。
亀之丞「僧の還俗など、よくある話であるし」
次郎「そうかもしれぬが……」
確かに、太守の今川義元も、家督を継ぐために還俗した。
亀之丞は次郎と一緒になる気満々で帰ってきた。次郎はどうすべきなのか。
この二人の行方はいったい…。
しのぶの一言
子どもたちが大人になって雰囲気ががらりと変わりましたね。
柴咲コウさんの尼すがたがほんとに美しいー!
高橋一生さんもすっきり落ち着いてて、声がまたステキ!
そして三浦春馬くんは笑顔がまぶしくて、オーラが凄い!
10年も待ってた人がステキ男子になって帰ってきて、”一緒になろう”って言ってくれてるのなら、もうついて行くでしょ!
もう出家やめて女の幸つかむのです!
と言いたいところですが、そしたら話が終わってしまうので。きっと、それはないのでしょうね…。
次回はまたどんな展開がまっているのか楽しみですね。