前回のお話をサラッとおさらい
信長に安土城に招かれていた家康一行は意を決意して安土城へ向かった
一方、水面下では暗殺計画への対策も行われていた。事が起こった時にすぐに三河へ帰れる道を確保するようにと、万千代から直虎に依頼があった
直虎は堺から三河への退路を、陸路と海路の両方をセットアップして待った
そして本能寺の変が勃発!京に向かっていた家康一行は陸路を選択し、伊賀越えをして、無事三河へ戻った
最終回 2017年12月17日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
会話多めで書いています
信長の死後
直虎は謀反の成り行きを見届けたので龍潭寺に戻ることにした。龍雲丸に礼を伝えた。
龍雲丸「俺このあと、南蛮の船に乗らねえかって言われてまして。なんなら、ともに行きますか?」
直虎は断った、代わりに餞別にと水筒を龍雲丸に手渡した
直虎「われより先に死ぬなよ」
龍雲丸「そっちもな」
2人は別れた…
家康は兵を率いて西に向かったが、途中で秀吉の使者から光秀が落命した事を告げられた
直虎は急ぎ龍潭寺に戻った。自然を呼び出した
直虎「自然。このおじさんとともに逃げよ」
そのとき、万千代が兵を従えて現れた
万千代「その子は徳川で預かりますゆえ、こちらへ」
直虎「この子を葬り去るつもりか。徳川殿が、こうせよと言うたのか。言うたのか!」
万千代の後ろから於大の方が現れ、自分が命じたことだと告げた。
その後から、織田の手の者もやってきた。自然を見つけて連れて行こうとしたが、直虎はこの子は信長の子であると言い張り撃退した
直虎は万千代に向かって言った
直虎「この子は僧にしてしまえばよい。それでもだめならまた何か考える。そなたもそうやって生き延びてきたわけであるし、なんとかなろう」
後から万千代の報告を聞いた家康は、手を合わせて言った
家康「ありがたいことじゃのう。明智の子が生き延びてくれれば、いつか報いることもできよう」
武田の遺臣が織田方に対して起こした一揆により甲斐を与えられていた河尻秀隆は殺され、信濃の森長可、上野の滝川一益はそれぞれ本国へ逃走していた
この地の領有をめぐって、相模の北条家と激しい争いが生じていた。光秀の遺児のことは忘れ去られていた
それからしばらくして、自然の得度式が行われた。そのころから直虎は咳込むようになった
直虎を迎えに来たのは…
新野姉妹の長女・あやめが龍潭寺へ直虎の元へやってきた
あやめ「実は新野からお願いがございまして」
秀吉に仕える、三女・桜の夫を、徳川に奉公できるようとりなしてもらえないかと言う。そして次女の桔梗も夫に先立たれたばかりだそうだ。
直虎は、新野三姉妹や高瀬も万千代に引き取ってもらうことを考えた。あやめの夫・方久も、商いで留守がちだ。皆で暮らせれば、それがいちばんよいのではないだろうか
直虎は南渓に話してみた
直虎「ここのところのことで思うたのですが表の世でうまくいかぬ者たちに対し、逃したり、生き直す場を与えたり、世に戻るための洞穴のような役目を果たすところが要るのではないかと」
南渓「逃げ回り、画策し、家を潰しまでし。それでも命脈を保ってきた井伊じゃ。それは井伊家が負うべき役目かもしれぬの」
日から咳が激しく、熱も高くなり、やがて床から離れられなくなった。様子を見に来た南渓に、直虎は言った
直虎「見送るばかりの身の上であったではないですか。いつもいつも、私ばかりが生き残り。この世に未練などないと思うておったのです。いざ死ぬときには、これで終われると安堵すらするのではないかと。なれど今、ひどく生きたいと思うておりまする。生きて、この先を、井伊の旗の下に皆が集い、徳川の旗の下に日の本中が集つのをこの目で見たい」
直虎は目を閉じた。どこからか、笛の音が流れてきた。月明かりの下、井戸端で、亀之丞が笛を吹いていた。直虎に気付いた
亀之丞「待ちかねたぞ、おとわ」
鶴丸「おとわ様、遅れるにもほどがございまする」
なぜか皆、子どもになっていた!
行きますぞ、と鶴丸が言った。
おとわ「行く?どこへじゃ?」
亀之丞「見たいと言うておったではないか。この先のことが」
おとわ「この先を、見られるのか?嫌じゃわれにはまだ、やらねばならぬことがある」
亀之丞「大事ない。おとわが俺の志を継いでくれたように、次は誰かがおとわの志を継いでくれる」
龍雲丸「おーい、行くんなら、俺も連れていってくれ」
鶴丸「では皆様、参りますぞ」
三人と一緒に行けることに大きな喜びが押し寄せ、おとわは思いきり声を張った
おとわ「いざ」
28日。井伊谷には、抜けるように青くどこまでも高い空が広がっていた
両の道端は、手を合わせ、涙を浮かべる百姓たちで埋め尽くされた。もの言わぬ直虎を収めた白い柩が、長い長い列の間をゆっくりと運ばれていった
同じ頃、ある海岸に船の残骸と、赤い水筒が打ち上げられていた…龍雲丸だろうか…
直虎から直政へ
乱戦が2か月に及んだ10月。北条方がようやく和睦に応じる姿勢を見せた。
徳川側の条件は、旧武田領のうち甲斐と信濃を占領し、上野一国を北条領とすることである。この交渉にあたり、使者として家康が選んだのが、22歳まだ小姓姿の万千代であった
家康「そなたにできるか」
万千代「できます。潰れた家の前髪だからこそできる和睦をご覧に入れまする」
万千代は、直之、六左衛門らと手分けして甲斐・信濃をくまなく回り、徳川へ臣従すると誓う国衆たちの起請文を集め歩いた。
そして交渉の場に、それらを積み上げたのだ
北条方は、徳川の条件をのむしかなかった。直虎の死がもたらした衝撃と悲しみから立ち直った万千代は、井伊の魂を受け継ぐ者として、大任を見事に果たしたのである。
三河・遠江・駿河・甲斐・信濃の五か国を領有することになった徳川家は、天下に堂々と物申せる大大名の座へと、一気に駆け上がった。
この功によって万千代は、四万石に加増されるとともに、家康に願い出、ようやく元服を許された
家康「今日れよりは、直政と名乗るがよい」
万千代「直、政」
家康「井伊の者の通字である直、そして小野の通字である政を取り、そなたの名とせよ」
直政とは南渓から家康の書状に書き記された名であったのだ
しのぶの一言
最後に直虎が亡くなることはわかっていても、井伊の人々の衝撃を受ける様子を見ているとやっぱりこみ上げてくるものがあります…
あんなに対立していた万千代が一番ショックを受けているのを見ると、また…(涙)
でも、そこで家康の子狸や氏真たちの変な踊りが入るの(笑)そして、囲碁で完って作って終わるの!
なんか泣いて笑って、なんだかすごいエンターテイメントだったという感じです
ああ、もう終わってしまうなんて信じられない!「おんな城主直虎」50回、本当に面白かったです!
次は総集編で楽しみましょう〜