「直虎」第6回あらすじ!初恋のゆくえ!ネタバレあり

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次郎と亀

©NHK

放送 毎週日曜 総合テレビ  午後8時より

BSプレミアム 午後6時より

再放送 毎週土曜 総合テレビ 午後1時5分より

毎回一話ずつあらすじ、詳細情報、ひとこと(感想)を書いてますので、よかったら読んでいってください。

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身を隠していた亀之丞(三浦春馬)が井伊谷に帰還しました。

井伊谷は大きな喜びに包まれます。

次郎(柴咲コウ)も心躍りますが自分は出家した身、精一杯心を沈めようと努力します。

亀之丞次郎と再会を果たすと「おとわと一緒になるつもりだ」と告げるのです。

亀之丞井伊直親と名を与えられます。

直親次郎還俗を望みますが、まずは主君の今川の太守様(春風亭昇太)に亀之丞の帰参のお許しを得なくてはなりません。

左馬助(苅野俊介)が今川の様子を探りにいくことになりますが。

第6回あらすじ

ネタバレを含みます。
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう

井伊直親の誕生!

亀之丞の元服の儀が行われた

直盛「亀之丞、本日より、井伊肥後守直親と名を改めるよう」
直親「謀反人の子でありながら、かような日を迎えられたのは皆様のお力添えあってのことにございます」

直親 「もとより十年前のあの日、失くしたも同然の命にございます。井伊のため、殿のために身命を尽くしていく所存にございます」

直盛「直親、こちらは小野玄蕃、奥山孫一郎じゃ」

玄蕃は小野家の次男で政次の弟、孫一郎は朝利の息子である。

直親「あの、次郎法師様の還俗はいつのことになりましょうか」

政次「恐れながら、まずは今川の太守様に、直親様の帰参をお許しいただくのが先決かと存じます。

今川にとりましては、直親様は謀反人の子。まずはこちらをお許し願い、次郎様のことはその次かと」

元服式を終えた直親が次郎のいる龍潭寺にやって来た。

二人は直親の父、直満の墓参りに行った。

直親「おとわの還俗について尋ねたところ、まずは俺の帰参が認められてからと言われたのだ。

同時に進めればよいことだと思うのだが」

次郎法師「……実は、われの出家は、今川による井伊の本領安堵と引き換えとなっておるのじゃ」

直親「本領安堵と引き換え?」

次郎法師「うむ。ゆえに、勝手に還俗はできぬということじゃ」

直親「何故、さように珍妙なことに……」
次郎法師亀の帰参を許していただく──それだけでも大きな願い事をするということになる。

このうえ、われのことまで願い出るというのは、かなり難しいと思うのじゃ」

直親「……まぁ、何かしら策はあるじゃろ」
次郎法師 「こうなったのは、われの自業自得のところもあるのじゃ。くれぐれもあまりむちゃなことは……」

直親「分かっておる。また追われるのは御免だしの」

直親はそう言って笑った。

策などあるのだろうか…。

その夜、直盛直平左馬助の三人は、次郎還俗について相談していた。

亀之丞帰参次郎還俗の許しを得たいが、両方を同時に今川に願いでるのは難しそうだ。

左馬助「拙者とて、お二人にはお幸せになっていただきたく存じます。

しかしながら、これは謀反人の息子と主命に逆らった娘を一緒にするという、今川からすればまっこと不心得な話にございまして…」

そして、今川のご家中を左馬助に探ってきてもらうことになった。

2つの饅頭

次郎直親から一緒になってほしいと言われたことで思い悩んでいた。

そんなところに和尚がやって来て、次郎饅頭を2つ渡した。そして突然話しが始まった。

南渓「昔な、という国に道威という王がおったのじゃ」

道威の下にはという二人の大臣がおった。

甲乙つけがたい二人であったが、争いが起こっての。

道威はどちらか一人を追い出さねばならぬようになったのじゃ。

そこで、道威はどちらを追い出すか決めるために、にそれぞれ二つ饅頭を渡したのじゃ」

次郎は渡された2つの饅頭を手に持ったまま、黙って耳を傾けた。

南渓「二人ともその場で一つずつ食べ、は残りの一つを腹のすいている子どもにやった。

はそれを後生大事に持ち歩き、いつしかかびさせて食えぬようにしてしまった。

さて、道威はその後、どちらに大臣を続けさせたかの?」

次郎「……それはやはり中ではないのですか?

食べられぬようにしてしまっては意味がないでしょう」

南渓がにやっとした。

次郎「違うのですか?」

南渓「道威が選んだのは饅頭をかびさせた伯だったのじゃ。さて、それは何故じゃと思う?」

次郎は考えたが答えは出てこなかった。

今川館にて

左馬助は駿府の今川館にやって来た。

控えの間には、今川に従う多くの国衆や国人領主たちが座っている。

左馬助は顔見知りの牧野に声をかけられた。

今日はご機嫌伺いに参っただけだと話すと、

牧野「そうか……お言葉はくれぐれも選んだほうがよろしいぞ」と急に声を落とした。

牧野「何かを願い出れば代わりに兵を出せ、付け届けをすれば余裕があるなら兵を出せ。

とにかく兵を出せ、と言われるそうじゃ」 

新野「尾張攻めがうまくいっておられぬのか」

 牧野「逆じゃ。雪斎様がどんどん城を落とされていくゆえ、兵の数が追いつかぬようでの」

これは先行きが暗そうだ。

同じ頃、瀬名は今川館の別室で歌会に出ていた。

娘たちは縁談の話で持ちきりだ。

氏真が姫を迎えたため、瀬名は嫁に行き遅れたかたちになってしまった。その辺りのことを娘たちはネチネチと瀬名に言ってくるのだ。瀬名はいたたまれなくなりその場を後にした。

庭先に氏真がいる。小姓たちと新しく飼い始めた鷹を検分している姿を瀬名はしばし見つめた。

廊下の向こうにいた竹千代がパッと背を向けた。

いつもそうだ。こっそりこちらを見ているくせに、目が合うにげてしまう。

瀬名は今日は逃がさぬようにと竹千代に近づいた。

瀬名「何をなさっているのです」

竹千代「す、雀の世話をしております」

瀬名「雀?」

見れば、手に持った籠に貧相な小鳥がいた。

竹千代「鷹は頂けませんので」

瀬名「あなただけが鷹を頂けぬとは悔しいとは思わぬのですか?」

その意気地なさが瀬名を苛立たせた。

竹千代すずめ

©NHK

次郎の決断

井伊の館に戻った直親は、駿府から帰ってきた左馬助の報告を聞いた。

直盛「そなたの帰参までは願い出るとしても、次郎の還俗となると何を要求されるか分からんということでな」

直親「…次郎様の還俗は諦めよということにございますね」

直盛「すまぬ、直親。くんでくれ」

直親「帰参させていただくだけでもありがたきお話でございます。無理を申し、ご迷惑をおかけいたしました。おとわ様のことは二度ともうしませぬゆえ」

次郎も母からその話を聞いた。

その後、直親次郎のところにやってきた。

直親「おとわ。ここはもう、死ぬしかないと思うのだ」

次郎「え?」

死ぬなどと物騒なことを…。

直親「よいか。一緒になれぬのは、おとわが井伊の惣領娘であるからじゃ。ならば死んだことにすればよい。

死んだことにし、名を変え、別人として生きていくなぞ、よくある話じゃ」

熟慮の末、直親はこの考えに至ったのだ。直親が言うには、次郎は死んだことにして身を隠す。そして夫婦になりをつくる。

ほかにがなければ結局はそのを跡継ぎにということになるはずというのだ。

身を隠す場所は、祖父のいる川名の隠れ里がよいと。そして直平ともすでに話をつけてあるのだと。

ただ、父母にはしばらくは欺かなくてはならない。それを思うと次郎は黙ってしまった。

直親「おとわは悔しくはないのか? 10の頃より寺に閉じ込められ、己の生き方一つ思うようにできず、理不尽だとは思わぬのか? なぜ己だけ、かような生き方を強いられねばならぬとは思わぬのか?」

次郎「それはしかたあるまい」

直親しかたあるまい、しかたあるまい。そうやってなんでもかんでも諦めて、一生くすぶったまま生きていくのか? 俺は、そんなのは御免だ」

次郎は驚いた。直親の鷹揚なほほえみの下に、こんなにも激しい感情が渦巻いていたとは……。

だが、おかげで、ようやく決心がついた。

次郎「……遺書はあったほうがよいな」

その言葉の意味は、すぐ直親に伝わった。

次郎「確かに、いつの間にか諦める癖がついておったのかもしれぬ。今生は一度きりであるのにな」

直親「……かようなやり方しか思いつかず、すまぬ」

次郎「なんの!!」

次郎は笑ってみせた。

その様子をみていた傑山南渓に報告した。南渓はふたりのことを密かに傑山に見張らせていたのだ。

南渓「……まぁ、若いというのはいろんなことを思いつくもんじゃの」 

昊天「殿にお知らせしたほうがよいのでは」

南渓「最後はあやつの決めることじゃからのぅ……」
次郎は一度は決心したものの、いざとなると別れが身にしみてくる。

泣きながら案山子を立てている次郎の姿を見て、老婆が素っ頓狂な声を上げた。

老婆「あーれー、どうしたよぉー。次郎様」

竜宮小僧の仕事もこれで終わりかと思うと、ますます涙があふれてくる。

井伊の館の前で佇んでいたら、たまたま千賀たけが館から出てきた。次郎の涙腺がじわりと緩む。

次郎の姿に気付いた千賀が声をかけた。

千賀「次郎、どうかしたのですか?」

次郎「なんでもございませぬ。少し、目にゴミが」

なんとかごまかしたが。

最後は龍潭寺。境内を隅から隅まで掃き清め、本堂の床を磨き上げたあと、御仏に手を合わせた。

次郎「……お世話になりました」

次郎は自分の部屋で遺書をしたためていた。

文机の端には、南渓からもらった二つの饅頭が置いてある。

道威が選んだのは、饅頭をかびさせただった。その答えはまだ見つかっていない。

次郎は手を止めて考え込んだ。

女子にこそあれ次郎、次郎法師、というところかの

得度した折、南渓に言われた言葉がふいに脳裏によみがえってきた。

手はずどおり井戸端で待っていると。

直親「……何かまずいことでもあったのか? おとわ」

次郎 「……直親おとわは死ねぬわ」

次郎「おとわはもうすでにこの世にはおらぬからな。今ここにおるのは、次郎じゃからな」

直親「……何を言うておるのだ」

次郎 直親われは、それぞれ一個の饅頭なのじゃ」

直親「饅頭?」

次郎 「二つの饅頭を一時に食べたり、人に与えてしまっては、のうなってしまう。なれど一つを取り置けば、本当に困ったときにもう一度食べたり与えたりできる。情に流され、二つとも食ろうてしまうのは、愚か者のすることじゃ」

直親「……おとわが還俗するのは俺と一緒になるときではなく、俺に何かがあったときでありたいということか」

次郎「井伊のためには、死んでしまったことにするわけにはいかぬ。次郎の名を捨てるわけにはいかぬ」

直親「しかし! そんな懸念はもう不要ではないか? 俺はこうして戻ってきたのであるし、弱かった体も丈夫になり──」

次郎「では、井伊を預かる者として答えてほしい。今、ここで備えをなくしてしまうのは井伊にとって上策なのか? 情に流され、おとわと添うことは得策なのか?」

直親 「では、おとわはそれでよいのか!

娘であることの喜びも悲しみもすべて捨て、あるかなきか分からぬお家の危機の駒となり、まこと、それでよいのか?

おとわが俺のためを思うて出家したと聞き、うれしかった。俺は必ずここに戻るのだと、そう思った。

なれど、同じだけ、同じ強さで……俺はおとわの人生を奪ったのだとも思った」

直親一度きりの今生と言うたではないか。一生、日の目を見ることなどないかもしれぬのだぞ!」

次郎 「それこそ上々であろ? われがかびた饅頭になることこそ、井伊が安泰である証しであろ?」

目をそらして直親に背を向けたその瞬間、後ろから大きな腕で抱き締められた。

直親 「……置き去りにして、すまぬ」

それは、ただただ、温かい抱擁だった。

直親「先に行ってくれ。しばし、ここにいたいのじゃ。葬らねばならぬのは、俺の心だ」

次郎は振り返らずに歩き続けた…。

翌日の評定にて、

左馬助「では、今川に願い出るのは、直親様のご帰参家督相続の二件のみということでよろしゅうございますか」

直平嫁御はどうするつもりじゃ。正室の座を空けておいては、またぞろ今川より誰か押し込まれるやもしれぬ」

朝利「以前、わが娘を但馬殿の妻とし、井伊の家督を、というお話があったと思われますが……」

直親「……井伊のためによろしきお方ならば、喜んで」
評定の終わったあと直親は庭で一人笛を吹いていた。

政次「……あのような無礼な申し出、お腹立ちにはなりませぬのか」

直親但馬もそろそろ身を固めたらどうだ? いくら待とうと、おとわはそなたのものにはならぬぞ」

政次「考えたこともございませぬが」

直親「そうか。俺にはそうは思えぬがな」

しばらくして、直親と奥山朝利の娘・しのとの祝言が行われた。

直親が戻ってきたことは止まっていた時を動かし、井伊の、そして次郎法師の運命を、大きく突き動かしていくことになるのである。

しのぶの一言

10年もの間ずっとお互い思い続けていた。でも次郎は本領安堵と引き換えに出家した身。そう簡単に還俗することは難しいし…。

そこをあんな風に直親にぐいぐい来られたら女心は揺らいでしまう。

でも最後は、自分が捨て駒になることも辞さないと決断する、その強さ。南渓和尚次郎をただならぬ子と見抜いたのはこういうことなのかと思った。

女はあんな風に後ろから抱きしめられたりすると力が抜けるものなのよね。次郎もしばらくは放心したようになってたけれど。

でも意地をはっているわけではなく、よくよく考えて考え抜いて出した答えだから。わかっているけれど、涙が止まらなかったです。

書いてても涙が出てきちゃう(泣)

>>「井伊直虎」あらすじ一覧はこちらから



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