「直虎」第9回あらすじ!桶狭間の戦い!ネタバレあり

次郎

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放送 毎週日曜 総合テレビ  午後8時より
BSプレミアム 午後6時より
再放送 毎週土曜 総合テレビ 午後1時5分より

毎回一話ずつあらすじ、詳細情報、ひとこと(感想)を書いてますので、よかったら読んでいってください。

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前回までのお話と第9回のゆくえ

前回は直親しのの夫婦に4年の間には子ができず、ついに側室を持つという話が出る。しのは気に病んで、その矛先が次郎に向かい、やがて逆恨みするようになる。

思い詰めたしのは自殺を図るも次郎らに止められる。

側室の話は1年の猶予をおくことになった。

義元より尾張への出陣命令がくだり、直盛らは出陣して行った。

詳細情報

ネタバレを含みます。
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう。

桶狭間からの帰還

次郎は龍潭寺にてと戦勝祈願していた。

そこへ尾張の桶狭間で今川軍が大敗を喫したという報告が入る。

翌日、傷ついた兵たちが続々と井伊谷に戻ってきた。

怪我人が次から次へと井伊館に運び込まれる。

総出で怪我人の手当に追われた。

奥野朝利も重傷を負って戻ってきた。

義理の息子、小野玄蕃戦死したという。

次郎「大変な戦だったのでございますね」

朝利「……地獄のようじゃった。雨上がりに急に攻めかかられ……敵味方も分からぬようなありさまで……」
その日の午後、一寸先も見えぬような豪雨が降りだして、今川勢桶狭間で足止めを食っていた。

直盛、朝利、玄蕃、朝利の息子の孫一郎ら井伊勢もまた、雨宿りをしていた。

丸根砦も見込みどおり落ちたし、このまま大高城に進めば勝利は疑いなし!戦況を楽観していた

雨がやんだ。

そこへ地響きのような音が轟いてきた。

織田勢が現れたのである!

突如、本陣めがけて襲いかかってきた織田軍今川勢は慌てふためき統率を失った。

たちまち混戦となり、懸命に応戦しているところに、

「今川義元公が御首、討ち取ったり!」との声が。
狙うは総大将の義元ただ一人だったに違いない。そこからは、今川軍はみるみる総崩れになってしまった。

朝利殿の姿を見失ったという。

朝利「どこかに落ち延びておられればよいのじゃが」

そこに、南渓がいつになく神妙な面持ちでやって来た。

南渓「次郎……父上が戻られた」  

次郎ははじかれたように駆け出した。

主殿には千賀、直親、政次、直由、左馬助らが呆然としていた。

そこには父、直盛の首があった…。  

皆、歯を食いしばって涙をこらえている。
殿を連れ帰ったのは孫一郎だった。

孫一郎のから話しはこうだった。

二人で敵を払いのけながらその場を切り抜け、近くに敵の姿がなくなると、直盛はこうい言った。

直盛

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直盛「孫一郎、これからわしは腹を切る」

孫一郎「えっ?」

直盛「敵の手にかかれば、わしの首でも手柄にされてしまうからな。どうせ死ぬなら、織田の輩の手柄ではなく、井伊の役に立ちたい」

直盛は淡々と言いながら太刀を置き、鎧を脱ぐ。

直盛「わしの首を掲げ、お前は織田のふりをし、戦場を抜けよ。そうすれば、井伊の武者の一人は助かるではないか」

では、頼んだぞ。

そう言い残して直盛はこの世を去っていたのである。

千賀はうなずくと、直盛の首の前にひざまずき、そっと手を添えた。

千賀「お働き、まことご苦労でございました」

次郎はその場から駆け出した。

家族にも家臣にも愛情深い父だった。幼い頃から次郎を大切にそして愛してくれたことだろう。

次郎は泣きながら、井戸の中に向かって叫んだ。

次郎「父上ーっ!」

今川と元康

駿河の今川館では、生きて帰ってきた使者が氏真に戦況を報告していた。

次々と味方が討死の報告が入ってくる。

関口「これでは織田勢に三河を奪われてしまいまする! 若殿様! 太守様に代わってお下知を!」

突然の父の死と思いもよらない敗北。氏真はどうしてよういかわからない。

氏真「……そちらのよいようにせよ!」  

今川を率いなければならない当主は、逃げるようにその場を出ていってしまった。

関口「氏真様!」

残された重臣たちは、あまりのことに唖然するしかなかった。

氏真

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そのころ元康は自身の生地である、三河岡崎城に帰ってきていた。

石川数正(家臣)「どうやら、今川の城代たちは逃げてしまったようにございます」

元康「戻れてしまったの」

酒井忠次(家臣)「戻れてしまいましたね」

全員「えいえいおー!」

ほんの数日前、元康義元に命じられ、兵糧を届けてそのまま守りについていた尾張の大高城にいた。

そこで、義元桶狭間で討ち取られたという、予想だにしなかった一報が入ってきたのだ。

忠次「殿! いかがなさいます? ここにも、じき織田勢が押し寄せてまいりましょう」  

すさまじい形相で一人碁を打っていた元康に決断を仰いできた。

進退を決する大事な局面だ。

思い余って碁盤をたたいたとき、ハッと瀬名の言葉を思い出した。

出るときは前に出ねば、好機をつかみ損ねまする。

元康 「こ、ここを出るというのはどうであろうか。出て、岡崎へ戻るというのは。またとない好機なのでは……」

こうして元康は家臣団とともに、義元の死の混乱に乗じて松平氏の本拠地へと帰還した。

しかし、これほどすんなり帰ってこられるとは……。

織田から今川へ、忍従を強いられた長年の人質生活から、元康はついに解放されたのである。

井伊家の混乱

直盛のほか、討ち死にした玄蕃ら十六名の家臣たちの葬儀が行われていた。

井伊の重臣たちは誰一人として、血縁を失くしておらぬ者はいない。

「桶狭間の戦い」は、井伊にとって大打撃であった。

葬儀のあと、直親、直平、直由、左馬助、政次が主殿に集まった。

左馬助「実は、奥山の孫一郎が、殿からご遺言を承っているそうにございまする」

一同は驚いた。左馬助もまったく寝耳に水だったという。

直平の了解を得て、孫一郎直盛の言葉を告げた。

孫一郎「殿がいまわの間際に仰せられましたことは、このあと井伊谷を中野殿に任せると、とのことで……」

直平「直由、何故じゃ!」

直由「それがし、何も伺っておりませぬ!」

政次「思いますに、こののち、遠江・三河一帯が大いに乱れるのは明らか。

殿としては、唯一のご嫡流である直親様を矢面に立たせたくはなかったのではございませんでしょうか。

戦にお詳しい中野殿にお任せするのが、最も理にかなうことかと」

祝田の屋敷で養生することになった朝利は、直親孫一郎から評定の報告を聞き不服そうに顔をしかめた。

婿である直親が跡継ぎであるにも関わらず、中野直由に後を任せるというのはどうしてなのだろう。

朝利

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朝利「殿は誰かに入れ知恵されておったのではないか?」

孫一郎「そういえば。但馬殿は、殿のお考えを立て板に水を流すごとく申しておられました」

朝利「それじゃ!但馬殿は殿亡きあと、混乱に乗じて再び乗っ取りを始めるつもりなのじゃ!」

直親「但馬はいつもあのような物言いいにございます。それに、後見に中野殿を据えたところで、但馬に利はございますまいかと。」

朝利「それならばよいがの…」

父の亡き後、館では家老の政次がてきぱきと指示をだして働いていた。

母の千賀は、討ち死にしたものたちの妻や親を気遣い、文をしたためていた。

千賀「皆、父上のためにお働きくださり、討ち死にしたのですから…お悔やみやお礼を言うのは、私しかおらぬではないですか」

千賀は休む間もなく次々と文をしたためた。次郎も母の負担を少しでも軽くするために手伝うことにした。

小野の屋敷では、

政次「実は奥山の父上より、そなたと亥之助を奥山に引き取りたいと文が参ったのじゃが……どうする? 

亥之助を連れ、奥山に戻るか? 私はかまわぬぞ」

なつ「さきほど、お方様よりこちらへ留まっていて欲しいとの文をいただきました。

亥之助はここになじんでおりますし、置いていただけるなら、私は引き続きこちらにごやっかいになりたいと思うております」

なつの返事を聞いた政次は、目頭を押さえた。

なつ「……義兄上様?」

政次「いや、ありがたいと思うてな……亥之助玄蕃の幼い頃に瓜二つじゃから」

なつ「うれしゅうございます。亥之助も喜んでおりましょう」

翌日、政次から断りの文を受け取った朝利は、文を噛みちぎった。

一方、駿府に到着した南渓は、関口の屋敷佐名を訪ねていた。

佐名「太守様のご葬儀の安骨導師として参られたのにございますか……」

南渓「参る前にそなたに聞いておきたいこともあってな。事情を知らずご無礼があっては、そなたにもようなかろうが」

佐名「何をお聞きになりたいのです?」

南渓「……今、ご家中を仕切っておられるのはどなたじゃ?」

佐名朝比奈様にございますが、三浦様と折り合いがつかぬようで……。決め事が決められぬと聞きました」

南渓「では、弔い合戦などは?」

佐名「すぐには無理では、という噂です。元康殿はいまだお戻りにならず戦っておられますが……」

南渓「なんと。三河で孤軍奮闘しておられるのか?」

佐名「桶狭間で太守様が討ち死にされ、三河にいた今川の城代の多くは城を捨て逃げ出したのでございます。

元康殿はそうやって空き家になってしまった岡崎城を、織田の手に落とさぬように守っておられるそうです」

南渓「まだ、答えは出ておりませぬ。なれど、兄上。

もしもこの先、いかようにもならぬようになった折には、瀬名たちを井伊にてかくまっていただくことはできますでしょうか」

やはりそうなのか。息をのむ南渓に、佐名は膝を進めて迫った。

井伊の館では
次郎千賀の机の上に文が一通残っているのを見つけた。だが、よくみると「おとわ様」と書かれてあった。迷ったが、次郎はその文を開いた。

『このたびはお父上を亡くされ、ご傷心いかばかりのものかと存じます。  そなたのお父上はお優しく、人の心を大切になさる方でした。

それは時として、頼りないと映るほどに……。けれど、お父上に私心はなく、井伊のためとあらばどこまでも身を削られる覚悟のある、そういう方にございました。

井伊のために出家をし、井伊のために還俗も諦めた。そなたはお父上に似ています。

さようなそなたが今ここにいてくれることが、私にとって何よりありがたいことにございます。そうそう、私は何度も何度も、こうおっしゃるのを聞きましたよ──』

縁側で千賀を相手に晩酌をしながら、直盛はおもむろに話し始める。

「今日、次郎が村で働いておるところを見かけたのじゃがの」

内心、またかと思いながら、千賀は「はい」と先を促す。

「また美しゅうなっとってのぅ。日に焼け、ぼろをまとっておるにもかかわらずじゃ。いやぁ、あれはちょっとほかにはおらんの。一体、誰に似たのかの……」

「誰でしょうねぇ」

「思えば失礼な話です」

もしも、いつか、世が変わり、穏やかに暮らせるときが来たならば、真っ先に辻が花を着せてやりたい。それはどれほど美しかろうか、かわいかろうか。

『気丈なそなたのこと、わが身は墨染めと無理をしておられるようにお見受けします。  この文が、つかの間、そなたをただの娘に戻せることを祈りつつ──』

千賀からの文は、とめどなく流れ落ちる次郎の涙でぬれてしまった。

そこへたけ直親しのの来訪を告げに来た。

しの「お方様、跡継ぎができました。

この子は殿のくださったお命。生まれ変わりではないかと」

千賀の目から涙がこぼれ落ちた。気が抜けたのか、涙をながしながら喜んだ。

政次朝利に呼ばれて祝田まで出かけていった。

朝利「悪いの、ここまで来てもろうて。会って話せば分かってもらえるのではないかと思うてな」

政次「何度もお伝えしておりますように、なつ自身が小野にとどまりたいと申しておりまして……」

朝利「嫌がっても、そなたが戻れと言えば済む話ではないか。それとも何か?

なつ亥之助を戻したくない理由がそちにはあるのか」

政次「……亡き殿が結んでくださった玄蕃なつ殿とのご縁にてございます。

大切にしていきたいと存じます。どうか、お聞き入れくださると……」

朝利亥之助がこちらに来てしまえば、そちが人質を取られた格好になるからか?」

そういう考えだったか。そうと分かれば、政次のほうも対応が違う。

政次「いえ。さようなことは毛筋ほども考えておりませなんだが、裏を返せば、奥山に戻せば、奥山殿は亥之助をそのようにお考えになられるということにございますか?

つまり亥之助小野から取った人質である、と……」

朝利「いや、それは……」

政次「その考えをお方様がお知りになれば、さぞかしお悲しみになることでございましょうな。

新野様中野様も、かような大事のときに奥山殿は寝床の中で己が家のことばかり考えておられると失望なされましょう」

朝利「……いや、そういうわけではなくな。そうか、なつがそれほどまでにいたいと申すならな」

政次が強気に出ると朝利は急に態度を軟化させた。

政次「お聞き入れいただき、かたじけのう存じます。では」

部屋を退出しようとした、そのときだ。後ろからいきなり脇差しで斬りかかられた。

政次はとっさに横へ飛びのいた。

政次「奥山殿、何を!?」

朝利は足をよろめかせて転んだが、起き上がって再び斬りかかってきた。

に戻った次郎は世継観音に手を合わせた。

次郎「井伊に、新しい要をお与えくださったこと、心より感謝いたします」

そのとき、ガタッと物音がした。燭台を手に取り、ろうそくの明かりで辺りを照らしてみるお堂の隅に人影がある。恐る恐るろうそくをかざしてみると──。

次郎「政次か」

しかし、よくよく見れば、政次着物を切られ、血まみれである

政次「奥山殿を、斬ってしまった」

しのぶの一言

強面なのに、細やかでやさしかった直盛の死は、辛いです。

なんだかんだ、みんなの不満をうまく治めていた直盛の亡き後、井伊は混乱するのが目に見えててなんだか恐ろしい。

政次は大丈夫でしょうか…。心配ですね…。

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