家康から一万石の知行を賜った万千代
一見すると、井伊家の再興への道すじがついたように見えました
しかし、直虎と話し合いは上手くいかず、家督は譲らない!と言い渡され、険悪なムードになってしまいます
井伊家は一度滅亡しています。しかし、井伊家の最後の当主は直虎であったという事実は絶大で、直虎の了承なしに井伊家当主になることはできないようです
家督を相続すると当主になる
そもそも、家督を継ぐってどういうことなのか…なにか決まりがあるのか。実はよくわかっていなかったので調べてみました
家督とは?家督をゆずるとは?
現代では、家を継ぐや相続するという言い方をすることはあっても家督を継ぐという言い方はあまり聞きませんよね。それというのも、家督相続というものは第二次大戦後の民法の改正で廃止となっているからでした
家を継ぐべき人。嫡子。あとつぎ。遺産。一門・一族の長という意味
民法旧規定で、戸主が死亡・隠居などをした際、一人の相続人が戸主の身分・財産を相続すること。また、その制度。一般には、嫡出男子の年長者が相続した。第二次大戦後の民法改正で廃止
では、戦国時代では家督を譲るというのはどういう意味があったのでしょうか?
そのあたりを調べていると、家長制度という言葉にたどりつきました。
家長とは
中世以降、社会の基礎的集団であった家の代表者であり統率者のこと
家長が家産などを一括所有し、単独継承者に受け継いだ
家督内に居る父母やその他で、生活力の無い方達が生きて行くすべてを支援する
先祖の祭祀を一手に引き受ける
家督内の交際を一手に引き受ける動産・不動産・その他をほぼ全面的に遺産相続する
家督を継いだものが家長であり、一族に対して強い権限を持つと同時に保護する責任もあるということになります
直虎が井伊家滅亡後、家族や井伊に関わる人々の身の振り方などについて橋渡し役をしたり、その後も相談に乗ったりしているシーンがありましたよね
つまり、この家長にあたる直虎は、井伊家の関わりのある人に対しては責任があるので、皆の世話役を熱心にやっていたというわけなのです
しのぶの一言
直虎は当主になってから様々な苦難を乗り越えてきました。それゆえに、井伊家を存続させることよりも井伊の民が安心して暮らしを優先させたのです
井伊家を再興させたいという思いはあるものの、今は井伊谷城には近藤氏がいて、それなり上手くまわっているので、事を荒立てたくないというのもよくわかります
万千代の家督相続問題は、暗礁に乗り上げてしまいましたが、これから時をかけて良い方向に向かうことを見守っていきましょう
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