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第45話 2018年12月2日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
士族たちが暴発寸前
私学校には、鹿児島以外にも九州や全国各地から人が集まり、生徒数2,000を超えた。西郷(鈴木亮平)が目指したのは、あくまで日本のために役に立てるよう、道義を重んじて学ぶ場を提供することだった。
しかし、集まってくる者の中には今の世の中に不満をもった者が少なくはなかったのだ。新聞もまた、西郷を祭り上げ、政府への批判を書き立て、不平不満をあおっる世論を後押ししていた。大久保(瑛太)は、川路(泉澤祐希)に私学校に密偵を潜り込ませ、動向を探らせていた。
明治9年(1867年)になると廃刀令が出された。私学校の士族たちはいきり立った。刀は武士の魂だ。
桐野(大野拓朗)は、西郷先生と私学校のためだと言い、先頭に立って刀を外してみせた。その後、士族の禄も廃止となり、士族の特権はすべて奪われてしまったのである。
熊本、福岡、山口で不平不満士族たちが次々と立ち上がり政府に反旗を翻した。政府は徴兵制で集めた平民による軍を出動させ、これを鎮圧した。
その後、熊本士族から共に立ってほしいと訴えが鹿児島に届き、動揺が広がる。また、大久保が学校に密偵をしのびこませているがわかり、一時騒然となる。
西郷はそれをいさめた。自分たちはここで調教し、学問に励んでいるだけだ。たとえ密偵に探られたとしても困ることなどなにもないのだと。
私学校でついに暴発
その場は収まったが、なにか不穏な空気がくすぶっていた。ある日、温泉に使っていた西郷のもとに小兵衛(上川周作)が駆け込んできた。私学校の者たちが政府の者を襲ったという。
駆けつけると、刀をさした生徒たちが集まり、殺気立っていた。しかも、銃や弾薬が積み上げられ、拷問を受け傷だらけになった中原尚雄(なおお)が吊り下げられていた。
西郷は憤った。これでは国賊として討伐されてもおかしくはないのだ。
中原(田上晃吉)は大久保が送り込んだ密偵なのだという。その証拠に「ボウズヲサッショウセヨ」と書いた紙をもっていた。ボウズとは西郷を指す暗号だ。西郷を大久保は殺そうとしているのか…
桐野「おいたちは皆、こん薩摩から新か日本をつくるちいう先生の夢を信じて、政府に刀を奪われても録を奪われても、歯をくいしばって耐えちょいもした。大久保のつくろうちしちょる日本に、おいたち士族の居場所はなか」
西郷は涙をながした。
西郷「分かった」
東京に行き、皆の願いを政府に訴え、政のあり方を問いただす。そして、必ず、皆で薩摩に帰ってくると。みな歓喜の叫びをあげた。
大山(北村有起哉)は兵を率いて行くが、戦をするためでないことを示すため、政府に尋問の筋これにありという内容の文書を政府や各県に送っておくことを引き受けてくれた。
出立の日、鹿児島は50年ぶり大雪となった。西郷とともに出立するのは、菊次郎(今井悠貴)、小兵衛、宗介(前川優希)、熊吉(塚地武雅)、そして桂久武(井戸田潤)である。
海江田(高橋光臣)は、自分は行けないが、必ず帰ってこいとい久光(青木崇高)からの言づけを伝えに来てくれた。
西郷は糸(黒木華)と挨拶をかわし、家をあとにした。そして家には戻ることは二度となかったのである。
しのぶの一言
士族にとっては今までの特権が取り上げられ、プライドも食い扶持もすべて失うことになるわけだから、抵抗する者がでるのは当然のなりゆきなのだと思う。
西郷が立ち上がることを決めたのは、生徒たちだけに罪を負わせるわけにはいかない、自分も最後まで行きつくところまで一緒にいてやろうという思いから。
そして泣いたのは、だれよりも信頼していた大久保が自分を殺そうとしていかもしれない。その悲しみから。
そう気づいたら、涙が止まらなくなり、震えながらずっと泣いてた。
時代の変換についていけず、こぼれ落ちて行く人もいるのだ。西郷はそういう人を見捨てることができない人なのだ。だから、死に向かっているとしても、その道を進んでいくのだろう(涙)
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