薩摩藩士 有馬新七(ありま しんしち)
西郷吉之助と同じ下加治屋町で育った
幼少期から国史・古典・朱子学などを学び、14歳で元服
剣術においては神影流の達人でもあった
学問にも秀で、江戸に出て儒学者・山口菅山のもとで崎門学を究めたのち、藩校「造士館」の訓導師を務めた
やがて過激な尊王攘夷運動に傾倒して行く
同志達と共に寺田屋に集っていたところ、島津久光の「説得に応じずば上意討ちもやむなし」との命により訪れた大山格之助ら薩摩藩士らによって粛清された(寺田屋事件)
この際、小刀が折れて相手の道島五郎兵衛の懐に入り壁に押し付けた状態で橋口吉之丞に「おいごと刺せ、おいごと刺せ」(俺ごと刺せ)として最期を遂げた
享年38
増田修一郎(ますだ しゅういちろう)さんプロフィール
1980年生まれ・東京都出身
【主な出演作】
ドラマ:「ノンママ白書」「赤い博物館2」「医龍3」、映画「永遠の0」「ミュージアム」「図書館戦争」「軍師官兵衛」など
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しのぶの一言
寺田屋騒動で斬り合いとなり、有馬新七が、”おいごと刺せ” と言いい鎮撫使とともに同士に刺殺させたのは有名な話です
演じた増田修一朗が、寺田屋騒動の演じたさいに感じたことをこんなふうに語っていました
気づけば、何だこれ?っていう惨劇が広がっていた。みんなの目を覚まさなきゃいけない。この悲惨な時を止めなきゃいけない。だから有馬は、自分を刺せと言ったんだと思うんです。
斬り合いの途中で大刀が折れたって小刀があるし、本当に死にたくなかったら、必死に戦ったんじゃないかと思う。きっと自分を見せしめにして、この悲劇に終止符を打とうとしたんだと思います。
NHKホームページより
その後に大山格之助が必死にみんなを止めて、寺田屋騒動は終結したのですが、でもあそこでなんとか止めきらなければ全員死ぬまで斬り合うことになってたかもしれません
理想とプライド、藩命
いろんな事が渦巻いて、大切な同郷の仲間を死に追いやってしまったこと
このことは、その後もずっと薩摩藩士たちの悲しい歴史として残ることになるのです