歴史ドラマや小説に出てくる薩摩武士って怖いってイメージがありませんか?
薩摩軍!というだけ威圧感を感じてしまうのは私だけではないはず!
そんな薩摩武士について調べていたら、「例の一族」とか、「チート一家」という言葉に出会いました!
これはネットスラングで、コーエーのゲーム「信長の野望」シリーズの中から出てきた言葉です
例の一族とは?
高能力武将が多数登場する一族のこと
基本的には日本の戦国時代に活躍した大名家、薩摩の「島津家」と信濃の「真田家」のこと
チートとは?
英語のcheatは、騙す、不正をすることですが、日本ではプレイヤーがゲームを不正に改変することという意味で使われています
そこから派生して「ずるいほど凄い」などという意味合いになり
凄すぎる実力や経歴を持った実在の人物を指してチートという呼び方をするように
薩摩島津家はめっちゃ強すぎ → 薩摩島津家=チート一家
ゲームの世界でも島津家は最強!なのですね〜
薩摩武士
薩摩の地は火山灰が多く、稲作に向かない土地でした。米の収穫高が他の藩よりも少なかったのです
また、薩摩藩は人口の30%くらいが武士でした。他藩は7%くらいだったので、薩摩藩は突出して武士が多い藩ということになります
武士にくらべて農民の割合も少く、収穫高も少ないので、藩の財政は苦しい情況でした
実際、大河ドラマ「西郷どん」でも下級武士である西郷吉之助の実家では自給自足に近い暮らしをしています
更に生活を支えるために内職は欠かせないものだったようです
でも、その貧しさが薩摩の下級武士たちのハングリー精神を育てていったとも言えるのかもしれません
薩摩藩で武勇の人といえば?
薩摩には武勇に優れた人はたくさんいます
その中でも、林真理子さん作の「西郷どん!」にも出てくる維新公(いしんこう)は特別な存在感を放っているように思います
維新公とは、「鬼島津」の異名で知られ、戦国時代でも屈指の猛将として有名な島津義弘(しまづ よしひろ)のことです
関ヶ原合戦にて、薩摩藩は西軍として参戦します。本当は東軍として参戦するはずだったのですが、色々と手違いがありしかたなく西軍につきました
しかも運の悪いことに、西軍内での連絡も上手く機能せず、薩摩軍は敵中に孤立することに
でも、ここで諦めずに本領発揮するのが薩摩島津家軍団です
退路を絶たれた島津義弘は、なんと正面から撤退をすることを決断!
目の前の大軍の敵の中を蹴散らし、さらに、敵方の武将・井伊直政などにも大打撃を与えてそのまま薩摩まで走り去ったのです
この事により、島津の名を勇猛果敢な一族として戦国の世に家名を轟かせました
義弘は敵中突破する際にこのように言ったそうです
「たとえ討たれるといえども 敵に向かって死すべし」
たとえ敵に討たれることがあっても、後ろから討たれるより、敵に向かって討たれる覚悟を見せよということです
薩摩軍最強説
薩摩軍では戦場で部将が戦死すれば、部下はその地に踏みとどまり全員死ぬまで戦い続ける風習があったそうです
島津勢が関ヶ原から離脱する際、家臣は義弘らを逃がすため、途中で立ち止まって敵と戦い、時間を稼ぎました
敵の前に踏み止まるという家臣の強い覚悟がなければ、島津義弘は薩摩への帰還は果たせなかったでしょう
薩摩示現流(じげんりゅう)という脅威
示現流は第一撃に全力をこめる刀法です
「トンボ」という独特の構えから数間の距離を一気に詰め、一太刀の下に切り捨てるという剣術です
新選組からも「薩摩の初太刀は外せ」と言われていたほど、薩摩示現流は恐れられていました
最初から捨て身で、渾身の力で向かってこられたら…相手は逃げるしかないですね…
恐ろしや…
薩摩武士の強さはどこから?
郷中教育(ごじゅうきょういく)
薩摩藩では「郷中教育」いう制度があり、少年藩士は、年齢によってグループに分けられ、それぞれが町内単位で組織を形成していました
また、グループごとにリーダーを置き、リーダーの統率のもと一日の大半を一緒に過ごしました
このため薩摩兵の結束力は極めて強く、リーダーの指示であれば死をも厭わない戦闘集団が形成されたのです
・薩摩藩主の強いリーダーシップ
薩摩島津家は名君に恵まれていました
薩摩島津家は、鎌倉時代来明治に至るまで続く名家中の名家
しかも、島津に暗君なしと言われるほど武勇に優れ、有能な君主を輩出したのです
名実ともに伝統有る主君の存在は、藩士の精神的支えとして大きな存在になったことは間違いないないでしょう
しのぶの一言
薩摩島津最強軍団は作られるべくして作られ、幕末にはその威力を発揮します
その強さは日本だけでなく外国に向かって発揮されることもあり、イギリスとも何度も戦争にもなっています
どう見てもイギリスの方が武力では上なのに、捨て身では刃向かってくる薩摩兵はイギリス軍にとっても恐ろしい存在であったに違いありません
何をも恐れない薩摩武士たちのその強さこそが、外国の侵略から日本を守った一因であるのではないでしょうか?
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