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西郷隆盛(さいごたかもり)が月照(げっしょう)さまと入水自殺を図るというのは知っていましたが、その理由は今までよく理解できていませんでした…
今回、西郷どんを見る前に色々と調べていて、やっとその理由がわかりました!
また、林真理子さん作の小説「西郷どん!」では、吉之助と月照はただならぬ関係におちいり、濃厚な愛を交わすシーンが描かれていましたが…
ドラマではちょっと違い、それはそれは美しい物語に仕上がっておりました
◎月照と西郷吉之助が初めて出会うのは第13回です
月照とは?
勤王(きんのう)の僧
幕末時代、幕府を助ける佐幕派に対して、京都朝廷のために働いた一派のこと
大坂の町医者の長男として生まれ、14才の時に京都の清水寺成就院(きよみずでらじょうじゅいん)の住職であった叔父の後を継ぎ仏門に入り、23歳で住職となります
清水寺は公家の近衛家とも交流があり、島津家もまた近衛家とは親戚関係にあり親しい間柄でした
そのようなことから、近衛家を通じて月照と島津斉彬に仕えていた西郷吉之助は知り合うことになります
その後月照は、井伊幕政打倒工作に参画するようになり、安政の大獄で幕府から追われることになります
月照と吉之助と愛を交わす?
林真理子さんの小説では、月照と吉之助は寝る場面があります
驚きの内容ですが、それは2人の間で愛が芽生えてとか、そういう嗜好があったとか、そういうことではないです
もっと奥深いものがあるのだと思われます
西郷隆盛(吉之助)という人の人生は波乱万丈そのものでした
心の熱い人でしたから、何かあるたびに激しい感情に揺り動からされていたように見えます
崇敬する斉彬が急死してしまい、呆然として、生きて行く気力もなくしてしまった吉之助
それを案じた月照がで吉之助に手を差し伸べたのです
全身全霊を込めて吉之助を慈しんだら、深い仲になってしまった
そういうことなのでしょう
衝撃的ですが、涙なくしては読み進めない部分でした
でもその事は、今後吉之助が生きていく上で、1つの支えとなったことは間違いないでしょう
月照、お虎(近藤春香)に演技指導を受ける?
月照は逃亡する前に、山伏に変装にチャレンジします
山にこもり修行をする人
頭に小さな帽子のようなものをかぶり、天狗のような独特の姿をしています
しかし、どう見ても上品さが滲み出てしまい山伏には見えません(爆)
そこで鍵屋の女中お虎(近藤春菜)が演技指導に入りました(笑)

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結局、山伏の変装は諦めることになりました〜
幕府に追われるという際どい状況にありながらも、思わず笑ってしまうシーンです!(第16回)
大河ドラマでの最後は?
幕府から追われ、吉之助らと薩摩へ危ない思いをしながらなんとか逃げてきたのものの、薩摩では受け入れられず、死罪を言い渡されます
吉之助は月照を斬れば、助けてもらえることになっていたのですが、吉之助は月照と死ぬことを選ぶのです
死を前にした2人は非常に穏やかでした
それは、2人が深い信頼感で結ばれていたからなのでしょう
見つめ合い、手取り胸におし抱き、身をしっかり寄せ合い、海へ倒れ込れて、青い海に沈んででいく姿はとても神々しく見えました…(第17回)
尾上菊之助(おのえきくのすけ)さんプロフィール
月照を演じる尾上菊之助さんは、
1977年生まれ、東京都出身、歌舞伎俳優。屋号は音羽屋
主な出演作
ドラマ:鬼平犯科帳THEFINAL」「LEADERSH」「坂の上の雲」「オリガミの魔女と博士の四角い時間」など
大河ドラマ:「葵徳川三代」
しのぶの一言
月照を演じる尾上菊之助さんの品のよさ、所作の美しさ、艶やかさと色気に圧倒されました
吉之助も薩摩の仲間といる時と月照さんといる時では全然違うんですよねー
やはり、月照さんのそばにいると穏やかで落ち着いた気持ちになるのでしょう
そんな月照さんでも、吉之助が殿を亡くして死を決意していると感づいたときは、きっぱりと吉之助を諌めていました
しかし、追い詰められた月照と吉之助は死を決意し、一緒に入水自殺を図るのことになるのです
でも、吉之助だけは助かってしまいます
そのことはきっと吉之助を生涯苦しめたのではないでしょうか…(泣)
◎近衛家にて吉之助と橋本左内と月照と会った時、月照さんの数珠が切れたのでした
月照さんはこの時、不安そうな表情を見せるのですが…
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