長州藩士・桂小五郎は、西郷吉之助・大久保一蔵と並び維新三傑のひとりと言われています
過激な攘夷派の多かった長州藩士の中で、冷静な判断力をもって藩を支えた人です
長州藩は一時期は賊軍として都から締め出され、孤立を深めた時期もありました
この時、桂小五郎は水面下で他藩の藩士や公家と接触して活路を見い出すことに成功しました
この桂小五郎を「西郷どん(せごどん)」では玉山鉄二さんが演じます
2013年の大河ドラマ「八重の桜」で山川大蔵を演じましたが、後半で見せたカッコいい軍服姿がまだ目に焼き付いています!
今後「西郷どん」では、西郷吉之助とのバチバチ熱いやりとりがあるはずです
超、期待してます!
桂小五郎(かつらこごろう)
※のちに木戸孝允(きどたかよし)と名のる
医者の家に生まれ、7歳の時に藩士・桂九郎兵衛の養子となり、武士の身分を得ます
その後、吉田松陰の門下に入り、松下村塾で兵法などを学んだ後、剣術修行のため江戸へ出ました
江戸では、剣の道を極めながらも、砲術や造船術などについても学び、見聞や人脈を広げました
藩へ戻ってからは、藩内での地位を確立し、尊王懐夷に奔走しますが、8月18日の政変で、長州藩や尊皇攘夷派が京都から追放されてしまいます
8月18日の政変とは?
1863年(文久3年)8月18日
薩摩藩や会津藩を中心とする公武合体派が、長州藩ら尊皇攘夷派を京都から追放したクーデター事件
尊皇攘夷派の7人も公家も京都を追われた
桂は危険を承知で京都に戻り、藩の失地回復にむけて奔走します
しかし、久坂玄瑞らの藩内の急進派が禁門の変(蛤御門の変)に破れてしまい、潜伏生活をよぎなくされます
禁門の変とは?
1864年(元治元)7月19日
長州藩の急進派が御所に向けて進軍
幕府軍と戦闘となるも、長州藩が敗北し、朝敵となった
その後、桂は高杉晋作率いる長州正義派に迎えられて帰藩し、武力倒幕に転換します
1866年に薩長同盟を締結すると、その後も西郷・大久保と会議を重ね、翌年の大政奉還実現に貢献しました
維新後は、新政府の中核を担い、五箇条の御誓文や版籍奉還、廃藩置県などに尽力し初期の明治政権を支えました
玉山鉄二(たまやまてつじ)さんプロフィール
1980年生まれ 京都出身
【主な出演作品】
TVドラマ:「百獣戦隊ガオレンジャー」「離婚弁護士」シリーズ「ブラザー☆ビート」
「天地人」「BOSS」シリーズ「マッサン」
映画:「ハゲタカ」「ルパン三世」「亜人」
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しのぶの一言
玉山鉄二さんは会見で「八重の桜」では会津藩士だったのに、今回は対立する立場の長州藩士ということで複雑な気持ちだとも語っていました
長州藩とは敵対する会津藩士を演じていたわけですから当然ですね…
今でも会津の人たちの中には、長州に対する恨みを持っている方もいるのだと小耳に挟んでビックリしたことをふと思い出しました