本来ならばお殿様に下級武士がお目通りすることなどかないません
ところが薩摩の下級武士である吉之助(鈴木亮平)は、薩摩藩主のお世継ぎである斉彬(渡辺謙)と偶然の出会ってしまいます
遠い存在だった誉高い斉彬公は想像を超える、素晴らしい殿でした!
吉之助は斉彬を深く敬愛するようなります
斉彬もまた、大人になった吉之助の才覚を見込んで、そば近くに置くようになります
ただ、その2人の関係は、侍従関係をはるかに超えるような、熱い絆で結ばれているよう
まるで激しい恋をしているような…
子どもの時の出会い
天狗との出会い
小吉(吉之助)が初めて出会ったのは、まだ子どもの頃のことでした
島津家の別荘である磯の御殿に郷中な仲間たちとお菓子をくすねに行こうということになりました
見張りの者に見つかりそうになり、逃げていた時に途中で爆音がしました
何か実験をしていたらしく、すすけて黒くなった男が出てきました
小吉は最初その男に、天狗だ!と言ってしまいます
男と子どもたちはちょっともめましたが、男は別れ際にカステラ包んで渡してくれました
その包み紙にはcangoxinaと書かれていました
実は、その男は斉彬だったのです
妙円寺詣り(みょうえんじまいり)
妙円寺詣りとは、薩摩の少年たちが郷中どうしで激しい競争を繰り広げるイベントです
そこで、小吉たちの下鍛冶屋町がみごと1位を勝ち取りました
あとから、島津久光一行がやってきました。その中になんと、先日会った天狗男がいたです
赤山靭負(あかやまゆきえ)によると、その男はお世継ぎの島津斉彬さまだというのです
小吉たちは驚きました
斉彬は、気さくに小吉に直々に声をかけてくれました
子どもは国の宝だ。お前たちのような者がいれば、薩摩の安泰だ。頼もしく思うぞ
その鷹揚な振る舞いが小吉の心をわしづかみにしました
小吉は肩を怪我して刀が持てなくなる
その後、小吉は妙円寺詣りで負けたことを逆恨みした他の郷中の子供に襲われ、右肩に大怪我を負ってしまうアクシデントに見舞われます
そのことが原因で、小吉はもう刀を持つことができなくなってしまいました
将来を悲観した小吉は、自暴自棄になって死ぬことを考え、野をさまよっていました
その時、小吉は偶然斉彬の姿を見つけ、夢中で後を追いました
そして、斉彬さまに思いのたけをぶちまけたのです
自分はいつか斉彬さまのおそばで忠義を尽くしたいと思っていました。でも怪我をして二度と刀が持てなくなったので、死ぬ決意をしました
斉彬は黙って聞いてくれました
死んではならぬ!
いずれ刀だけの世は終わる。これからは弱き者の声を聞き、民のために尽くせるものこそが真の強き侍となる。お前はそういう侍になればよい
そう小吉に言ってくれたのです
また斉彬に会いたいと小吉に、強い男になっていたら、また会おうと約束してくれました
その言葉は小吉を救いました。小吉はいつか斉彬のために働くことを夢見て、このあと強い男になるために精進していくのです!
薩摩藩での吉之助
文通?吉之助の意見書を送る
元服した小吉は吉之助を名を改めます
そして郡方書役助という役目につき、農政に従事するようになります
そこで、吉之助は農民たちの過酷な暮らしぶりや役人の不正を目の当たりして、薩摩藩の農政のありかたに疑問をもつようになります
吉之助はそのことについて意見書を何通も上申しました
それが斉彬の目に止まりました
斉彬から直接返事が来ることはありませんでしたが…
御前相撲
薩摩藩主がようやく斉彬へと代替りしました
その祝いに御前相撲が開かれることになったのです
吉之助は相撲大会で優勝しました!
すると、そこへ優勝者の吉之助ところへ藩主・斉彬やって来ました
そして、次はわしと勝負じゃ!と言い出しました
相手は藩主である斉彬さまです
ここで真剣勝負などできるはずがありません!
しかし、斉彬は初めから全力で向かってきました
斉彬に呼応するように吉之助も全力で戦います
…と、吉之助は斉彬を投げ飛ばしてしまいました…
ジョン万次郎
斉彬を相撲で投げ飛ばした吉之助は牢に入れらます
でも、それはある事情があってのこと
外国から帰ってきたという男を藩で預かっていて、吉之助に内情を聞き出して欲しいということなのです
初めは口を閉ざしていたその男は、吉之助が実家に連れて行き、みんなで世話をやいたりしているうちに事情を話してくれました
男の名はジョン万次郎
土佐の漁民で、ある日漁船が流されて、アメリカの捕鯨船に助けられたそうです
そして、そのままアメリカや他の国々に渡り、様々のことを学んだのだというのです
しかし、日本が恋しくなり、死を覚悟で帰ってきたのだと
吉之助は、ジョン万次郎に聞いたことを斉彬に報告しました
事情をつかんだ斉彬はジョン万次郎を呼んで、海外の事情について詳しく聞くことに成功しました
吉之助のほうびをもらう?
ジョン万次郎の件でよい働きをした吉之助は、斉彬より褒美をくだされることになりました
何がいいかと聞かれた吉之助は、自分のことはさておき、先のお由羅騒動で島流し処されてる大久保正助の父・次右衛門と謹慎処分となっている正助の処分を解いて欲しいと願いでます
斉彬は近いうちに必ずと約束してくれたました
斉彬のお供で江戸へ行く吉之助!
江戸で庭方役(にわかたやく)となる
参勤交代のお供にと斉彬は吉之助を直々に指名してきました
家のことが心配で躊躇していた吉之助ですが、家族や友人たちのバックアップがあり江戸へ行くことになりました
江戸についた吉之助はもうやる気まんまん!
しかし、下級武士はお殿様に近づくことすらできません
ところが、吉之助は庭方役という役を命じられ、斉彬のおそば近くに仕えることになりました
庭方役とは
薩摩藩邸の庭の手入れや掃除などをする役職。藩主のすぐ近くに仕え、密事を命じられることもあり、藩主の手足となって働く役目
突然、顎をクイっとされる吉之助!
斉彬は吉之助が少年時代に会ったことを気づいてはいなかったのです
吉之助は、かつて右肩に傷を負い傷心のところを斉彬に励まされたこと、それを励みに今まで生きてこれたということを打ち明けました
すると、斉彬は足袋のままで庭に降りてきて、吉之助に近づくと、吉之助の顎に指をかけて自分の方へクイッと向けさせたのです
そして、じっと吉之助の顔を見つめました
あの時のことを思い出してくれたようです
それにしても、突然の顎クイにはビックリしました
吉之助、斉彬に蹴り倒される
斉彬の息子・虎寿丸が突然亡くなり、その後斉彬も倒れてしまいます
その後、斉彬はなんとか一命をとりとめました
吉之助は斉彬の食事に毒が盛らていたことを突き止めます
そして、それは斉彬の父の側室・由羅のしわざだと疑いをもち、斉彬の父・斉興と由羅が暮らす高輪の薩摩藩下屋敷へ単身、乗り込んで行きます
しかし、逆にやり込められてしまいました…
藩邸の戻った吉之助は斉彬に呼ばれます
薩摩藩下屋敷へ乗り込んだことはすでに斉彬の耳に入っていたのです
斉彬は、吉之助に近づくと、いきなり蹴り倒しました
吉之助は斉彬の命を狙うものを探し出そうとしていたのですが、斉彬はくだらない!と一蹴します
毒が抜けてから、まだ本調子ではない斉彬はフラフラです
吉之助はそんな斉彬を倒れないように支えます
斉彬は言います、吉之助をそばに置いたのは、吉之助が自分と同じ大馬鹿者で似た者同士だからだと
おまえも、民のためにおのれの命を捨てられる男であろう。民を救う国を作る。西郷。たのんだぞ!
その時は、斉彬と吉之助の顔が非常に近くて、そのままキスしちゃうのではないか?と思うほどの勢いだったので、ちょっとハラハラしていまいました…
吉之助、初めてのサシ飲みで感激
篤姫のお輿入れが終り、斉彬は吉之助の労をねぎらって、一緒の飲もうを誘ってくれました
恐縮してなかなか部屋へ上がることが出来ず、やっと縁側にあがり、初めて一緒に酒を酌み交わします
そこで、斉彬がこれからはみんなが豊かに暮らせるように実際に考えていること聞かされ、またまた感激してしまう吉之助なのでした
殿に挙兵を進言する!
一橋慶喜を将軍にするために動いてきたのに、南紀派に覆されてしまう
斉彬も諦めモードに入るが、吉之助は藩邸に乱入して、挙兵することを進言するのです
このとき、吉之助はまるで殿を越えたように見えた
斉彬が亡霊となって吉之助の前に現れる
斉彬は突然亡くなってしまう
ずっとその背中を追いかけてきた吉之助は指標を失う
月照を連れて逃げている山の中で、吉之助は斉彬の亡霊を見た
”お前はいったい何を学んできた”
そう問いかける斉彬に吉之助は走り寄るが、斉彬はすっと消えてしまうのだ
しのぶの一言
斉彬と吉之助ってたしかに熱いところが似ています
でも、どちらかというと斉彬の方が一歩上手で、斉彬が熱くなっていると吉之助がおっ!という感じで引き気味なことが多い印象です
でも、最後は吉之助の方が殿を越える
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