平岡円四郎が好んで使っていた「おかしれえ」という言葉は面白いと言う意味です。
平岡にとっての「おかしれぇ」とはどんな意味あいをもっていたのでしょうか?
平岡がおかしれえと言っていた人物とその関係などを考察してみました。
やす
平岡は妻のやすにこう言いました。
喧嘩になるとほうきをもって平岡を追いかけ回したり、べらんめえ口調でまくしたてる平岡と対等にやり合う強気な女性。
そんなやすに平岡も惚れたのではないでしょうか。
派手に喧嘩もするけど、息はピッタリで、見ていて微笑ましいラブラブな夫婦です。
平岡は江戸を立つ前に、自分の命を狙っている者がいるという噂を聞きます。
実は、掛け軸のうらに平岡からやすへの手紙が残されていたのです。
一橋慶喜
仕事に恵まれずくすぶっていた平岡は、藤田東湖(ふじたとうこ)と川路聖謨(かわじとしあきら)の推薦を受け、一橋慶喜の小姓になります。
水戸藩主、徳川斉昭の子である慶喜は幼い頃から聡明で、周囲から大いに期待を寄せられて育ちます。
しかし、慶喜は出世にはあまり興味がない様子。
若いのに落ち着きがあり、というかありすぎて、何を考えているのかよくわかりません。
小姓となった平岡には「おごりや過ちがあったら必ず自分を諌(いさ)めてほしい」と言います。
ご飯のよそい方を知らずに、てんこ盛りにして給仕してしまう平岡に、慶喜は怒らず、丁寧にご飯のよそい方や作法を教えます。
初めはやる気がなかった平岡ですが、慶喜にすっかり惚れ込んでしまいます。
そして、慶喜を政治の表舞台に引き上げようと精力的に動きだします。
慶喜も平岡を信頼し、心を許すようになります。
平岡は慶喜に「殿の作られる新しい世を心待ちにしています。」と言い、こう約束しました。
その後、平岡は過激な水戸藩士の刃に倒れてしまいます。無念。
渋沢栄一
平岡の部下、川村惠十郎(かわむらえじゅうろう)の目に止まり、家来にならないかと声をかけられます。
平岡は栄一の国を思う気持ちを聞きます。
若者らしい青臭さもありましたが、武士にはない全く新しい考えがあることに平岡は気づきます。
実際、栄一は仕事のできる子でした。
摂海防禦(せっかいぼうぎょ)の要職に就く薩摩藩士・折田要蔵の隠密調査を見事にやってのけます。
その後、新しい人員を採用するために栄一たちは関東に向います。
関東へ向かう途中、平岡が栄一たちに会いに来てくれました。そこで、栄一にこんな言葉を残します。
それが平岡の栄一に残した最後の言葉になりました。
おかしれえ人
平岡の感じる「おかしれえ」とは、今まであったことない新しい考えやものに対するものであったように考えられます。
自分では思い至らなかったアイデアに触れたとき、平岡は思わず、おかしれぇーっ言ってしまうのではないでしょうか。そんな気がします。
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