大坂の陣
2023年12月3日放送
・織田信勝、渡辺守綱、五徳の古株勢が健在。
・戦を知らない秀忠の悲痛な叫び。
国家安康 君臣豊楽
大仏殿の鐘に刻まれた「国家安康 君臣豊楽」という銘には呪詛が込められている。
儒学者の林羅山(らざん)によれば、家康の名を首と胴に切り分け、豊臣を主君する世を楽しむという意味であるという。
徳川がこれを指摘しても、豊臣はあくまでも言いがかりだと突っぱねるだろう。徳川がこれを見逃せば、幕府の権威は失墜し、豊臣はますます力を増大させていく。
されど処罰すれば、卑劣な言いがかりつけきたと見なされ世を敵に回す。
実に見事な一手であると正信がうなる。
豊臣方では、片桐且元のみが徳川と豊臣の中を繋いでいる。
家康は且元を呼び、次の3つの中からどれかを豊臣方に飲むように命じる。
・秀頼が江戸に屋敷を持ち参勤する。
・茶々を江戸に人質に差し出す。
それを聞いた茶々は激怒し、全部受け入れられないと言い放つ。
大野治長は、且元が徳川に加担している言いがかりをつけ、暗殺を示唆。
千姫は豊臣と徳川の間に挟まれれ、辛い立場に立たされる。
大坂では着々と戦の準備を進められ、かつて大戦を指揮した武将たちが集められる。
その中には、関ケ原の生き残り長宗我部元親や毛利吉政、今は出家している織田常真(信雄)らがいる。
千姫は常真に且元が命を狙われていることを打ち明ける。常真の知らせにより片桐は伏見に逃亡し、五徳に匿われる。
家康も諸国の大名に大坂攻めの触れをだす。大筒も準備する。
家康は正信を呼び、秀忠に任せず自分が指揮を取ると宣言。
家康「この戦は徳川の汚名をきる戦。信長や秀吉と同じを地獄を背負い、あの世へ行く。それが最後の役目じゃ。」
正信もしぶしぶ伴を申し出る。
大坂では、大谷吉治、後藤又兵衛正親、明石全登(てるずみ)、真田信繁らが集まり、気勢を上げる。
茶々に促され、千姫は複雑な気持ちで、豊臣に味方する武将たちを鼓舞する。
大坂の陣
大阪城の南、一里ほどの茶臼山に本陣を構える。
徳川方に迎えられた片桐且元は、大阪城の内部の情報を伝える。
初めての戦にでる者も多いため、老将の渡辺守綱に指導を任せる。
家康は先頭に立ち、この戦の責はすべてわしが負うと宣言。
大阪城の周辺で局地戦が繰り広げられ、数で勝る徳川勢が勝利を収める。
徳川は再三和議を申し入れるが、豊臣が話し合いに応じようとしない。
秀頼は大阪城で籠城を決断する。
豊臣方は備前島に並べられている大筒は脅しと考えていた。
真田信繁は、大阪城の南に出丸を築き、攻めてくる前田勢に鉄砲を浴びせ、数千人を殺傷する。
家康はついに、大砲を使うことを命じる。
家康「戦が長引けばより多くのものが死ぬ。これわずかの犠牲で終わらせる術だ。」
大砲から大阪城本丸へ集中砲火を浴びせる。城内は大騒動となり、女たちは天守へ向かい逃げる。
秀忠はこんなの戦ではないと叫び、攻撃をやめさせるよう家康に迫る。
家康「これが戦だ。この世でもっとも愚かで醜い人の所業だ。」
感想
豊臣と徳川の間でどうすることもできない千姫が気の毒。
大砲の威力の凄まじさよ。これで戦の流れが変わったのかー。
こんなところで渡辺守綱と正信のコントが見られるなんて思ってもいなかった!長生きしてくれてありがとう。
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