大河ドラマ「晴天をつけ」第1回から登場した玉木宏さん演じる囚人・高島秋帆(たかしましゅうはん)に注目が集まっています。
みすぼらしい風貌なのに、不思議なオーラを放ち、主人公の渋沢栄一(吉沢亮)も心惹かれたようです。
外国語をそらんじ、この国の行末を案じているこの高島秋帆とはいったいどんな人物なのでしょうか?
高島秋帆(たかしましゅうはん)
1798年、長崎の町年寄の家に生まれる。
名は茂敦、通称は四郎太夫、秋帆は号である。
父に荻野(おぎの)流砲術を学び、オランダ人を介して砲術について研究し、西洋式の高島流砲術を創出。
アヘン戦争で、清がイギリスの植民地になると、大きな衝撃を受け、江戸幕府に意見書を提出する。
天保12年(1841)幕府の命により、日本最初の洋式砲術演習を江戸近郊の徳丸ヶ原(現在の東京都板橋区高島平)で洋方法術と洋方銃陣の公開演習を行う。
これが高島平の地名の由来と言わている。
高島流砲術は、江戸幕府に採用され、伊豆韮山の代官、江川太郎左衛門をはじめ、多くの幕臣が彼のもとに入門した。
しかし翌13(1842)年、秋帆はある陰謀により捕らえられ、10年余り投獄されてしまう。
江戸の牢で火災が起きた時、いったん解放されたとき、逃亡せずに律儀に牢にもどってきたので、減刑され岡部藩の牢に移される。
その後ペリー来航など度重なる国難に際し、赦免され、講武所の砲術師範に就任する。
その後は軍事の近代化に尽くし、慶応2(1866)年、69歳で亡くなる。
玉木宏さんプロフィール
1980年生まれ、愛知県出身
主な出演作品
テレビドラマ
「のだめカンタービレ」
「きょうは会社休みます」
「龍の道 二つの顔復讐者」
「極主夫道」
「あさが来た」
「功名が辻」
「篤姫」
「平清盛」
映画
「のだめカンタービレ最終楽章」
「ただ、君を愛している」
「幕末高校生」
「悪と仮面のルール」
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