幕府から追われる身となったなった月照たちは薩摩へ向けて命がけの旅を続けていた
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第17回 2018年5月6日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
篤姫、天璋院となる
夫の徳川家定を亡くした篤姫は、髪をおろして天璋院(てんしよういん)と名のる
新たに将軍となった徳川慶福も家茂と改名した
家茂は自分を後継に望んでいなかった天璋院を拒む
しかし、天璋院は自分は徳川家の人間であるから、家茂を母として守ろうと考えていた
天璋院の決意を聞いた侍女の幾島は、天璋院のために汚名をかぶって大奥を去る
吉之助と月照は薩摩へ
吉之助たちは、なんとか薩摩に入り、月照はかくましばらく西郷家に匿われることになった
島津久光は、亡き兄・斉彬から、久光の子・茂久(もちひさ)を新しい島津家の当主に就任させ、久光にはその後見を任せたいという遺言を受け取っていた
いまだお由羅騒動の遺恨があることから、再び争いが起こることのないよう、斉彬はその遺言を久光に託していたのだ
江戸から薩摩に戻った父・斉興と側室の由羅に対面した久光は、亡き兄の遺志を継いで薩摩から挙兵しようと考えていることを表明した
吉之助は、鶴丸城に登城して月照の庇護を求めようと考えていた
しかし、大久保正助は反対した
江戸から斉興が戻ったので、月照とともに身を隠すよう忠告してきた
正助は、妻・満寿の父・早崎七郎右衛門を通じて、家老の山田為久に月照と吉之助を助けてもらえるよう願いでて、嘆願書を託した
しかし、その嘆願書が久光の手に渡ることはなかった
亡き兄の遺志を継いで新たな藩主・茂久を支えていこうとしていた久光を出し抜いて、斉興が割って入ったのある
斉興は家臣一同に対し、これからは幕府に恭順の意を示す方針を宣言した
また、斉彬が実施してきたさまざまな政策を非難し、借金だらけの薩摩藩を立て直したのは自分と調所広郷だと声高に主張した
月照と吉之助の運命は?
こうして実権を取り戻した斉興は、まもなく吉之助と月照に日向送りの沙汰を下す
日向送りとは
薩摩の国境である日向まで追放し、そこで役人が処刑することを意味した
正助や大山格之助といった吉之助の仲間たちはその沙汰に憤る
吉之助は自分らが相手にしなければならないのは異国であり、その異国に言いなりの幕府であると訴えた
そして吉之助は、この日向送りを受け入れようとしていた
月照は、とっくに命は吉之助にあずけているから気にしていないと微笑む
ふたりが静かに死を覚悟する一方で、正助は久光が斉彬の遺志を守りたいと考えているはずだと信じ、吉之助と月照の命乞いを試みていた
しかし久光は、家臣たちの前で、父・斉興から斉彬の代わりが務まるはずがないと辱しめを受ける
自分に力がないことを思いた知った久光は、助命を申し出る正助に、ふたりの命など知ったことではないと言い捨てて去っていった
それでも正助はあきらめず、今度は山田を通じて斉興に直談判した
正助は、吉之助を殺してしまっては、亡き斉彬を慕っていた者たちの恨みを買い、藩中に争いが起きると斉興に説いたのだ
ようやく正助は、吉之助が月照を斬れば命だけは助けてもらえるという約束を斉興から取りつけた
正助はそのことを吉之助に伝えた
そして正助は、薩摩のため、日本国のために生きてほしいと吉之助に懇願し、月照を斬るよう促した
正助の気持ちをくんで吉之助はその助言に承諾したフリをした
月照とともにあの世へ行く覚悟をしていた吉之助は、斉彬に賜ってから肌身離さず身につけていた短刀を西郷家に残した
やがて、役人に導かれて吉之助と月照が乗りこんだ小舟は、錦江湾の沖へ出て月夜のなかを進んでいく。
月照「大君のためにはなにか惜しからん薩摩の迫門にはむとも」
吉之助「二つなき道にの身を捨て小舟波立たばとて風吹かばとて」
ふたりは辞世を詠んで見つめあい、そして吉之助は月照を腕に抱いたまま、海へと身を投げた
月照の辞世:「天皇のためならば、薩摩の海に身が沈もうともなにも惜しくはない」という意味
西郷吉之助の辞世:「自分が信じる唯一の道のためならば、波が立とうが風が吹こうが、うち捨てられた小舟同様に、この身を捨ててもかまわない」という意味
しのぶの一言
由羅役の小柳ルミ子の「お久しぶりね〜」発言(笑)
夫に先立たれ、新しい将軍にも信用されず、父の密命も叶わず、幾島にも去られてしまう篤姫は気の毒でした
でも篤姫は、このあと徳川家に根を張りしっかりと自分の役割を果たしていくはずなので、心配しなくてもいいのでしょう
吉之助と月照は大変な思いをして薩摩に逃げてきたのに、薩摩には受け入れてもらえず死罪…
死なせたくない正助が必死に動いて、吉之助に生きてくれ、日本のために、薩摩のために、いや俺のために!という言葉に衝撃を受けました
死を覚悟した吉之助と月照は非常に穏やかで、そして手と手をとりあい、抱き合って海に身を投げていくわけですが、その情景がとても美しくて…ほんとうに綺麗で、悲壮感が全くなかった
まだ月照さまが亡くなったという実感がないわけですが…
それが来週にドーンとやってくるのでしょう…
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