「西郷どん(せごどん)」ええじゃないか!民衆が踊るわけとは?

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By 河鍋暁斎国立国会図書館デジタルコレクション, パブリック・ドメイン, Link

ええじゃないかとは、日本の江戸時代末期の1867年8月から12月にかけて、近畿、四国、東海地方などで発生した騒動のことです

「西郷どん」第34回でも、民衆が仮装して「ええじゃないか」等を連呼しながら踊っているシーンを見ることが出来ます

でも、どうして民衆は仮装して踊り狂っているのでしょうか?



ええじゃないか!が起こった背景

幕末期、政局が不安定になり、民衆の生活にも大きく影響をおよぼします

禁門の変長州征伐などの戦さなどにより家を焼け出されたり、物価が高騰したために必需品が手に入らず、生活に困窮する人々が増えたのです

また、1865年末の孝明天皇崩御や政情悪化で、祭りや歌舞音曲など、庶民がストレス発散できるイベントがほとんど中止されました

先行きの見えない不安は人々の大きなストレスとなり、爆発寸前だったのです

御札が降ってきてお祭り騒ぎ

そんな時に「天から御札(神符)が降ってくる、これは慶事の前触れだ」という噂が広まったのです

ある大店に御札が降ってきて、主人がありがたがって祝い酒と御馳走を近所にふるまい、皆で一晩踊り狂う

しばらくすると近くの村の庄屋の家にお札が降り、村中が集まって酒飲み放題食べ放題で踊って祝う

そんな現象があちこちの町や村で次々と起きていたのです

最初のうちは、ただ御札が降ってきたことに喜び騒いでいただけいたものが、やがて乱舞を伴い、施米や施金を拒否された場合は、土足で家に押し入って荒らし回ることもこともあったそうです

ええじゃないかの歌詞

岩倉具視の岩倉公実記によると、京の都下において、神符がまかれ、ヨイジャナイカ、エイジャナイカ、エイジャーナカトと叫んだという。

八月下旬に始まり十二月九日王政復古発令の日に至て止む、とあり、明治維新直前の大衆騒動だったことがわかる。

歌詞は各地で作られ、例えば「今年は世直りええじゃないか」(淡路)、

「日本国の世直りはええじゃないか、豊年踊はお目出たい」(阿波)といった世直しの訴えのほか、

「御かげでよいじゃないか、何んでもよいじゃないか、おまこに紙張れ、へげたら又はれ、よいじゃないか」(淡路)という性の解放、

「長州がのぼた、物が安うなる、えじゃないか」(西宮)、

「長州さんの御登り、えじゃないか、長と醍と、えじゃないか」(備後)の政治情勢を語るもの、などがあった。

Wikipediaより

ちなみに、ここには王政復古の大号令まで続いて終了したということが書いてあります

倒幕派がカモフラージュのために仕掛けたのでは?という説もあるようです

翔ぶが如くのええじゃないかシーン!

大河ドラマ「翔ぶが如く」でもええじゃないかのシーンが出てくるのですが、これはとてもインパクトのあるシーンで今でもはっきりと脳裏に焼き付いています

翔ぶが如くの中で一番笑いました(笑うシーンではないかもしれませんが…)

幕府と対立するようになった薩摩は新選組からも狙われるようになります

京の街を歩いていたときに西郷吉之助らは新選組に取り囲まれてしまうのです

その時近くでええじゃないかで踊り狂う一団がいたのです

吉之助はその一団に紛れて逃げますが、途中、白塗り仮装してええじゃないか軍団の入って踊りだすのです

緊迫したシーンなのですが、吉之助役の西田敏行さんが白塗りして頬かむりして踊る姿に大爆笑してしまいました〜

今回の西郷どんでも、ええじゃないかに誰か参加したりするでしょうか?

注目です!

しのぶの一言

ええじゃないかを調べていたら、現在でもええじゃないかというワードが存在していました

富士急ハイランドのジェットコースターのええじゃなかと、ジャニーズWESTのデビュー曲は「ええじゃないか」でした

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