西郷どん(せごどん)に出てくるセリフの一部を現代語に翻訳してみました
耳だけで聞くとかなり難しい薩摩弁も、文字にしてみるとだいぶわかりやすくなると思います!
第1回 「薩摩のやっせんぼ」
やっせんぼ
弱虫な子、役立たずの子
違ごう(ちごう)
「……違っ(ちごっ)……違っ……旦那さあはこげなお人じゃあいもはん!」
→違う、違う。旦那さんはこんな人じゃありません
(冒頭の西郷隆盛の銅像を見て糸が言う)
取ったどー!
「兄さぁが取ったど!」
→兄さんが取ったぞ!
(郷中どうしで喧嘩になり、鰻を捕まえる勝負に)
諦めっとか
「天狗が怖くて菓子を諦めっとか?」
→天狗が怖くて菓子を諦めるのか?
(磯の御殿に子どもたちでこっそりお菓子を盗みに行った時、天狗に喰われるかもしれないと怖気づいた正助に対して糸が言った)
逃ぐっど
「あそこから逃ぐっど!」
→あそこから逃げるぞ!
(磯の御殿で番兵に見つかりみんなで逃げているときの言葉)
できちょ
「薩摩隼人は、いつでん死ぬっ覚悟はできちょっ!」
→薩摩隼人は、いつでも死ぬ覚悟は出来てる!
(天狗のような男に見つかり、小吉が言い放った)
何しちょっと
「わいは、そもそもここで何をしちょっとな」
→あんたは、そもそもここで何をしてるんだ?
(裏山で何かを爆発させたりしている天狗のような男に小吉が聞いた)
こいはなんね
「……なんね、こいは?」
→何だろう、これは?
(天狗にもらったカステラの包み紙に書かれている ”Cangoxina” という文字を見て小吉が言った)
ないもんそ
「小吉は、ご先祖様の無敵斎様のように大きく立派にないもんそ」
→小吉は、ご先祖様の無敵斎様のように大きく立派になりましょう
(母がお給仕をしながら小吉に言った)
できもそんそか?
「父上!おいはいつか斉彬様のおそばにお仕えできもんそか。おいはこれから、もっともっと精進しもす」
→父上、私はいつか斉彬様のおそばにお仕えできるでしょうか?私はこれから、もっともっと精進します
(天狗が斉彬だったことを知り、斉彬に憧れを持つようになった小吉が父に言った)
じゃっどん
「志を持つことは立派じゃ。じゃっどん、大それた望みを口に出すんじゃねど。分かったか」
→志を持つことは立派だ。でも、大それた望みを口に出すんじゃないぞ。わかったか
(父が小吉に言い聞かせた)
しちょいもはん
「いえ、抜刀はしちょいもはん。つよっ振り下ろしたので、鞘が割れもした」
→いえ、抜刀はしていません。強く振り下ろしたので、鞘が割れました
(右肩を斬られるケガを負った小吉が謝罪しにきた子をかばって言った)
ございもはんか
「尾田様!切腹などち大げさな……喧嘩両成敗ち申すではございもはんか」
→尾田様!切腹などとは大げさな…喧嘩両成敗と言うではありませんか
(息子に腹を切れと言った尾田に対して吉之助の父が言った)
しのぶの一言
違ごっ(ちごっ)、何をしちよっ、強っ(つよっ)など動詞や形容詞の語尾が小さい”つ”になることがよくあるみたいですね
この辺を使いこなせると薩摩人ぽくなりもす
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