西郷どん(せごどん)第1回は西郷隆盛の死後に建てられた銅像の除幕式のシーンで始まりました。
そこで西郷の妻、糸(黒木華)はそこで爆弾発言をします。
ちがう、ちがう!こんなの旦那さんじゃない!
でも、それってまずいのでは?
明治政府と戦になり、一時は逆賊と言われてもおかしくはない立場だった西郷隆盛です。
時を経て、その功績を称えられて銅像が建てられたというのに、妻がクレームが入れるとか…ヤバい。
それとも、銅像が西郷に本当に似てなかったのか。
西郷さんってギョロ目でずんぐりむっくりで犬つれてる人っていう認識だったけど、本当は違うのかも!
そんな風に思っていました。
実際、西郷隆盛は写真を撮られるのを嫌い、一枚もその写真が残ってないそうです。
証拠がなければ、有名なあの西郷さんの銅像が似ているのかどうか調べる手段がありませんよね。
でも最終回(第47回)で、糸のセリフを聞いてその意味がやっとわかりました。それには、ちゃんとわけがあったんです。
糸は上野の西郷の銅像を激しく拒絶した
上野に西郷の銅像は建てられたのは、西郷隆盛の死から21年後のことです。
除幕式には、西郷従道(錦戸亮)と娘の桜子、そして隆盛の妻、糸(黒木華)が来ていました。
そこで、初めて西郷隆盛像を見た妻の糸は驚いたようすでした。
そして、銅像を見上げてこう言ったのです。
「ちごう、ちごう。旦那さぁはこげなお人じゃあいもはん!」
あまりに激しく否定するものだから、一緒に見に来ていた従道は慌てて、糸を連れてその場を立ち去りました。
糸が語る西郷隆盛とは?
西南戦争の時、糸は息子の菊次郎が負傷したと聞き、居ても立っても居られなくなり、西郷軍がいるところへ連れて行ってもらいます。
糸はそこで西郷に会うことができました。
後日、西郷が亡くなり、菊次郎が家に戻った後、家族は集まり、糸は西郷の最後の言葉を皆に伝えます。
その時、糸は夫の西郷隆盛とはどういう人物であったのか語った言葉があります。
「旦那さぁは、人に見上げられたり、拝まれたりして、喜ぶような御方じゃあいもはん。」
「いつも低かところで弱か者に寄り添って、あちこち走り回っちょった……誰よりも心の熱い、ふっとか人でした」
上野の西郷さんが旦那さんではないと言ったわけ
西郷は若い頃、貧しい百姓たちに自分のお弁当をわけたり、もらったばかりの給金をあげてしまったりしていました。
それは、出世した後も変わることがありませんでした。ぜいたくを嫌い、国会にも握り飯を持ち込み、長屋に住み、故郷にもどつてからも田畑を耕して、清貧を貫いた人です。
「人を見上げられて喜ぶような人ではない。」
糸は小さいころから西郷のことをよく知っていて、そのの考えや熱い思いをちゃんと理解している人です。
だからこそ、銅像に対する違和感に我慢ができなかったのではないでしょうか。
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