2019年大河ドラマの主役の一人、金栗四三(かなくりしそう)ってご存知でしたか?
私は大河ドラマ「いだてん」が始まるまで金栗四三のことを知りませんでした…。
でも、金栗四三の出身地の熊本でも知らない人はけっこういるみたいですね。
金栗四三は、日本で初めてオリンピックに参加した人で、その後もマラソン界の発展に大きく貢献しました。
その金栗四三は歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが演じています。走っているシーンも多いですが、毎回ふんどし一丁で、ほとんど全裸に近いお姿で登場するのが話題となっています。
以前、映画「銀魂」で近藤勇役を演じた中村勘九郎さんは、ふんどし姿で体中にはちみつを塗ったり、全裸で素振りをしたりしてその肉体美を晒してたのがまだ記憶に新しいです。
もしかしたら、その脱ぎっぷりの良さが、大河ドラマの制作チームの目にとまったのかもしれませんね。
金栗四三(かなくりしそう)ってどんな人?
金栗四三ダイジェスト
・子どもの頃、瞬足で疾走する姿からいだてんと呼ばれていた。
・初めてのオリンピックにマラソン選手として参加するも、炎天下で倒れ、ゴールせず、消えた日本人ランナーと話題に。
・選手生活後は、足袋の開発、箱根駅伝の普及など尽力した。
いだてんと呼ばれた子ども時代
金栗四三(かなくりしそう)は熊本で生まれる。
小学生の頃、片道で約六キロもある道のりを走って通学していた。
金栗はとても足が速く、その疾走する姿からいだてんと呼ばれていた。
日本初のオリンピック選手に選ばれる
その後、東京高等師範学校に進学。在学中に、オリンピックに向けた国内予選会にエントリーし、1位になる。
この時の記録は、当時の世界記録を27分も更新するの好タイムで、大きな期待が寄せられる!
そして金栗はオリンピック日本代表選手に決定!
日本代表としてストックホルムへ
日本にとっては初めてのオリンピックへの参加で、経費のこともあり参加者は2名に絞られる。
1912年(明治45・大正元)のストックホルム大会に、金栗は、もう一人の参加者、三島弥彦とともに出場。
ストックホルムまでの旅路は超ハード
当時のストックホルムまで行くには、まず、福井県の教賀から船でウラジオストクへ渡り、そこからシベリア鉄道と船を乗り継ぎ、2週間もかけてストックホルム向かうという長旅です。
食料は、米もなく、パンと缶詰でしのいだそうです。
ストックホルムに着いたものの、慣れない生活で疲労がたまり、とても競技どころではなかった。
金栗は消えた日本人と話題に
金栗は炎天下のなかで出場したが、レース途中で日射病により意識を失って倒れる。
金栗は近くの農家で介抱され、目を覚ましたのは既に競技が終わった翌日の朝。
金栗はレースを諦め、そのまま帰国。
一方、ストックホルムでは、消えた日本人ランナーとして金栗の名は知られるようになる。
次のオリンピックでリベンジする?
金栗はこの結果を受け、次のオリンピックにむけて練習に励む。
しかし、選手としてちょうどピークを迎えた1916年(大正5)のベルリン大会は第一次世界大戦により中止になってしまう。
満を持して臨んだ1920年のアントワープ大会は、16位に終わり、1924年のパリ大会は途中棄権することになる。
そうだ!履物を作ろう!
金栗は、マラソン選手としては国際大会で思うような結果を残すことができずに終わる。
しかし、その経験を別の形で貢献することになる。
練習を重ねる過程で走りやすい履物を開発すべく、足袋の改良を発重ねる。
そして、ゴム底に改良した「金栗足袋」を開発する。
「金栗足袋」は普及し、1936年(昭和11)のベルリン大会のマラソンに出場した孫基頃や1951年(昭和26)のボストンマラソンに出場した田中茂樹は、これを履いて優勝した。
そうだ!駅伝をやろう!
1919年(大正8)、小学校の運動会に審判として招かれた金栗らは、海外で長距離走に挑戦することを思いつく。
アメリカ大陸を横断する駅伝を目指し、出場メンバーを選考の予選会の開催を計画する。
各校に呼びかけ、アメリカ大陸横断駅伝の予選会という位置づけで、第1回東京箱根間往復大学駅伝競走は始まる。
アメリカ大陸横断駅伝は結局行われなかったが、東京箱根間往復大学駅伝競走として、現在でも継続しているのだ。
今もなお、最優秀選手にはこの大会の創設者である金栗の名を冠した金栗四三杯が贈られている。
金栗四三はグリコもマークのモデルなの?
大阪・道頓堀のランドマークにもなっている、あのグリコのマーク
両手をあげてゴールを切っている人がいますよね。
あのマークのモデルが金栗四三だったという話もあるようです。
でも、グリコの中の方のお話では、このランナーには特定のモデルはいないとのこと。
ちなみに、あのマークはゴールインマークというそうです。
中村勘九郎(なかむら かんくろう)さんプロフィール
1981年生まれ、東京都出身
歌舞伎俳優
2012年、六代目中村勘九郎を襲名。
伝統的な歌舞伎はもちろんのこと、シアターコクーンで行われる「コクーン歌舞伎」や、東京や大阪で仮設小屋を建てた「平成中村座」への出演など、新しいことへ挑戦し続けている。
映画、テレビなどでも活躍中
【主な出演作】
映画: 「ターン」「禅 ZEN」「清須会議」「銀魂 -ミツバ篇」
「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん」
TVドラマ:「新選組!」など
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※画像の右上に赤いマークがついているものは有料になります。価格は★マークの右隣に記載されています
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