第36回 武士の鑑(かがみ)
2022年9月18日(日)
畠山討伐へ
北条時政は畠山追悼のための下文(くだしぶみ)に鎌倉殿の花押を強引に押させた後、三浦義村、和田義盛、稲城重成らを呼び、畠山一族を滅ぼすと宣言。
重忠は御家人たちからの信頼も厚い。頼朝のもとで共に戦った仲間でもある。義村は時政に従う構えをみせたが、義盛は動揺を隠せない。
時政はまずは鎌倉にいる重忠の息子・重保を呼び寄せ、捕えるように重成に命じる。
躊躇する重成に、時政は首尾よくいけば畠山の後釜に据えてやると約束する。
重成から重保に浜に謀反人が集まっていると騙して討伐に向かわせ、待ち伏せしていた義村、義盛が重保を捕らえることになった。
浜にやってきた重保は騙されたことを知ると刀を抜き向かってきたため、成敗されてしまう。
同じ頃、義時は鎌倉殿が畠山追討を命じたということを時房から聞き仰天する。重忠は義時に説得され、鎌倉殿と話すために既に鎌倉に向かっていた。
重忠は、息子の重保が殺されたことを知り、二俣川で留まる。しばらくすると、畠山が鶴ヶ峰に陣を敷いたという報が入る。
鶴ヶ峰は高台にあり、敵を迎え討つのには絶好の場所である。
重忠は戦をするために来ていたわけではないので、わずかな手勢しか連れていない。引き返さず、交戦の構えを見せたのは、死ぬ覚悟を決めたということである。
義時は大将になることを申し出る。なんとか戦を食い止めつもりだ。義時は出陣前に尼御台に会い、腹を決めていただくかもしれないと釘をさす。
畠山は謀反を企んでいない。しかし執権である時政が追討のすると言った以上、覆すことはできないのだ。
義時「政を正しく導くことができない者が上に立つ。あってはならないことです。その時は誰かがたださねばなりません。」
義時の陣で作戦をたてる。まず義盛が重忠と会い、戦をやめるよう説得することになった。
重忠は義盛の説得には応じなかったが、本当は戦などしたくはないと本音を叫ぶ。
重忠「ここで退くば、畠山は北条に屈した臆病者とそしりを受ける。最後の一人になるまで戦い抜き、畠山の名を歴史に刻むことにいたしました。」
義盛はその心意気に共感し、正々堂々と戦うことを誓い合う。御家人たちは畠山の潔白を信じ始めていた。
大将の義時が出陣すると、突然、重忠は一人馬で疾走する。その先には義時の息子・泰時がいた。義時は慌てて重忠を追いかけた。
義時が一人でやってくると、重忠は振り返り、二人は一騎打ちになった。2人の周りに兵が集まってくると、義村は誰も手を出してしてはならぬと指示する。
斬りあい、義時の刀が折れる。義時は兜を脱ぎ捨て、馬上から重忠に飛びついた。二人は地面に転げ落ち、お互いを殴り合いを始める。
義時は落ちていた刀を拾い、重忠の首に押し当てるが跳ね返される。今度は重忠が、義時を組み伏せ、持っていた小刀を突き立てた。万事休す。
しかし、重忠の刀は義時を外し、地面に突き刺ささった。重忠は立ち上がると、ふらふらしながら馬に乗ってその場を離れていった。
執権への反発
夕刻、義時は時政のもとへ重忠の首桶を持ってやってきた。重忠の首をあらためようとしない時政に義時は涙を堪えながら叫んだ。
義時「執権を続けていくのならあなたは見るべきだ。」
御家人たちは畠山に非がないことを気づき始めていた。
批判をかわすため重成に罪をなすりつけることにし、何も知らない重成を捉え、首をはねてしまう。御家人たちの心はますます執権から離れていった。
義時は畠山の残した所領の分配を尼御台にお願いする。義時は政子に、重成に罪を被せたのは自分で、重成に政から退いてもらうための策略であると白状する。
義時が執権になれば、父を追いやるためにやったと思われるので、政子にお願いするしかないのである。
政子はしかたなく引き受けた。御家人たちからは時政に対する訴状が届いていた。その数は梶原どの時に比べ物にならないくらい多い。
義時は時政の前で訴状を破り捨ててみせた。訴状はなかったことにするので、その代わりに、しばらくはおとなしてくれるようにと時政に頼む。
時政は恩賞の沙汰をやりると言い張ったが、義時は認めなかった。
その後、尼御台のはからいで勲功のあった御家人に恩賞が与えられた。それを聞いたりくと時政は激怒する。
感想
第36回を見終わったあと、なぜ、義時は大将に申し出たのかずっと考えてました。
義時はなんとか戦にしない方向に事を運ぶつもりだったけど、失敗したら責任を取って前線に立つという考えだったのだろうか?
それにしても、あんな殴り合いになるとは思ってもいなかったので意表をつかれた。いつもクールな重忠が怒りに燃えている姿に圧倒された。
今まで大河ドラマで馬から飛びついた人なんていただろうか?鎌倉時代はそんな戦法もあったのだろうか?もうビックリ!
見ている兵士たちはどんな気持ちだったのでしょうか…。
一騎打ちでは完全に勝っていてた重忠は、義時にトドメを刺すことせずその場を立ち去った意味とは?
考えさせられるシーンだった。
そして、来週のタイトルがオンベレブンビンバとは?どういう意味なんでしょう?
◎「鎌倉殿と13人」を見るなら動画配信サービスが便利。
初回は無料お試しもあります!
➡ 「鎌倉殿と13人」をmusic.jpで見る (30日間無料、1,600ポイントつき)
※music.jpで視聴がきるのはスマホ又はタブレットからになります。
◎LINEで友達追加していただくと更新情報などをお知らせします!