こちらは最終回のネタバレを含みます。まだ内容を知りたくない方は読まないでください
さて、最終回のタイトルは ”石を継ぐ者” なのですが、この石とは何のことかおわかりですか?
この石とは碁石のことです。以前、政次が処刑された後、手紙と共に残されていた白い碁石。
あの碁石の謎が、最終回でやっと解けます!
では、碁石の行方とその謎に迫ってみましょう!
第34回 辞世の句と白い碁石
政次は謀反の疑いをかけられ、そしてその罪を被り処刑されてします
その壮絶な死の衝突で、直虎はしばらく記憶喪失のような状態に陥ってしまいます
そんな時、井伊谷城の引き渡しにも関わった井伊谷三人衆の1人、鈴木殿が直虎を訪ねてきました。そして折り畳んだ紙と碁石を一つ、直虎に渡します。その紙には、但馬の辞世の句が書かれていました
直虎はその句を読み、すべてを思い出しました。その時、そばにいた南渓は直虎から一緒にわたされた白い碁石をすっと取り上げてしまいました
なぜ、辞世の句に白い碁石が添えてあったのでしょうか?
また、どうしては南渓は碁石を直虎から取り上げたのでしょうか?
それには続きがあったのです
第46回 南渓から返ってきた碁石
井伊家は滅亡してしまいましたが、直虎の努力の甲斐もあり井伊の民は皆生き延びることができました
井伊谷は近藤が治め、直虎は農婦としても井伊谷の世話役として力を尽くし、それなりに平穏な暮らしが続いているようにみえました
しかしある時、家康の正妻で直虎の友人である瀬名が悲しい事件に巻き込まれてしまいます
瀬名の息子・信康が織田信長に謀反の罪を被せられたのです。瀬名は自分が身代わりになろうと命を落としてしまいます。そして信康も亡くなります
直虎は戦国の世がつくづく嫌だと南渓にこぼします。終わることない戦い。何かあれば誰かの命を差し出して解決するのは耐え難いと
その時、南渓より例の碁石が返されました
南渓「瀬名は、母として妻としてその命を使い切った。では、そなたは、なんのために命を使うのじゃ。母でも妻でもないそなたは、何にその命を懸けるのじゃ?」
直虎は考えます…
直虎「…虎松を使い、徳川にさような世を目指していただくよう、持っていく。何一つ使いどころもないこの命、ならば途方もない夢に懸けてみたとて、誰も何も言いますまい」
直虎は自分はもう井伊谷の当主ではないけれど、養子である万千代にその思いを託すことなら出来る。万千代は家康に仕える身、これから世を動かしていくことが出来るかもしれない。
織田信長は天下統一に動いていたけれど、罪のない人々を殺害するような非情な武将です。でも家康は戦が嫌いだという。戦の嫌いな家康が天下を取れば、戦のない世の中をつくることができるのではないだろうか!
直虎はそう考えるようになっていったのです
最終回 万千代に碁石を託して
直虎の死後、南渓は万千代に会いにいき、例の碁石を万千代に渡します
南渓「井伊の、魂じゃ。なんじゃと思う?それは」
万千代「….井伊は、井戸端の拾い子がつくった国で……故にか、殿はよそ者に温かかったです。民に対しては、竜宮小僧のようにあれかしと……泥にまみれることを厭わず、恐れず……戦わずとも、生きていける道を探る」
南渓「ならば、それがそなたの弔いではないかの。殿は小さな谷でそれをやった。そなたはそれを、この日の本を舞台にやるのじゃ」
あの白い碁石とは、井伊の魂のことだったのです…
しのぶの一言
最後の最後になって、やっと白い碁石の意味がわかりました。最初に南渓が直虎から碁石を取り上げたのは、あの時の直虎ではとても井伊の魂を引き継ぐことができないと思ったからなのでしょう
でも、井伊が滅亡した後も、地位がなくとも井伊のために一心に力を尽くす直虎に、もう一度井伊の魂を託そう試みたのだと思います
前の話に戻って調べていく間、涙が溢れてきて何度も泣いてしまいました。何度もつらい状況に合いながらも、直虎は苦しみながらも懸命に乗り越えてきたのですよね…
始めは反目しあっていた直虎と万千代ですが、残された万千代はしっかりと井伊の魂を引き継ぎ、その後も井伊家と徳川家を支えて行くのですね(涙)
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