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長篠の戦いは織田・徳川の圧勝に終わりました。
そして、戦争が終わったら戦後処理という実務が待っています
今まで大河ドラマでは、戦後処理について描かれたことのをあまり見たことはありませんが、「おんな城主直虎」は戦後の知行や恩賞についてふれてます
色々と知らないことだらけだったので、ちょっと調べみました
戦の手柄あらため
戦の手柄あらためでは、武家それぞれが戦でいかなる武功をあげたかをじかに申し立てていました
討ち取った首のほかに合戦でたてた手柄もその判断材料になります
たとえば、1番槍(1番初めに敵方と槍を交える)や1番首(1番初めに的の首級をあげる)など
主君は、首実検や武功を精査して、知行や恩賞を決めることになります
首実検とは
戦場で討ち取った敵の首を、確かにその者の首かどうか、大将が自ら検査したこと
今回の長篠の戦いは圧勝であったわけですが、その分討ち取った首も予想外に多く、査定するのも大変だったようです
知行(ちぎょう)とは?
近世,将軍・大名が家臣に俸給として土地の支配権を与えること。また,その土地。
与えられた土地から得られる税金や年貢などはそのまま収入となります。
さらに手柄を立てていけば、大きな領土を知行として与えられ一国一城の主になる可能性もありました
こうした与えられた土地を 知行地と言い、土地を与えられる事やその土地を治めることを知行すると言いました
もちろん 土地の支配権 を与えられたと言う事は、同時にその土地を 治める義務もでてきます
自分の土地の民のために領地を知行した武士は、土地開発や住民の統率することになります
恩賞
功績や奉仕をほめて,主君が家臣に与える褒美(ほうび)
直之と六左衛門は信長からほうびとして高級な茶器をもらいましたよね
戦国時代には茶の湯が流行していて、茶道具は武将たちのステータスの一つで、茶器を贈ることもよくあったようです
しのぶの一言
武士たちは皆、戦場で武功をたてて自分の土地がある欲しいという思いがあるはずです
ただ、恩賞を与える側の戦国大名たちも分け与える土地には限りがあるわけで、うまく分配しないと争いの火種にもなりかねない難しい問題でした
今回、長篠の戦いでは家康は勝利しましたが、浜松勢と岡崎勢、そして他の勢力にも気を配る必要もあり、かなり苦心していたようです
万千代は家康が手柄あらためを見ながら書きつけているのを見て、表にまとめましょうか?と申し出ます
縦に名前、横に打ち取った首の数やその他の功績を並べるというものです
…戦国時代には、EXCELのような表計算ソフトなんてなかったわけで、すべて手書きで、しかも筆で書いてたはず。修正出来ないから大変だったでしょうね
しかも、内容が首の数とは…恐ろしや…
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