第9回 決戦前夜 あらすじ
2022年3月6日(日)放送
●祐親を捕えよ
頼朝は伊東家の屋敷に兵を差し向ける。伊東家の親族である北条義時と三浦義村は、先回りして祐親と八重の救出に向かう。
祐親に義時は降伏するよう訴えるが、拒絶され刃を向けられる。義時はやむ得ず交戦し、祐親に傷を負わせてしまう。
八重を手にかけるように命じられてい夫の江間次郎は、八重を殺害することができず、裏口から逃げそうとする。
そこへ善児が現れ、次郎を切り倒し、八重にも襲いかかる。逃げる八重を見つけた義村が駆けつけ、善児を追い払う。
八重と義時の必死の説得の末、祐親はついに観念する。
義時と政子は、祐親の助命を頼朝に願い出る。頼朝は渋々承知し、祐親と八重は三浦に預けられることになる。
八重は侍女として御所で働きたい申し出る。政子は元妻の八重が御所に入ることを嫌がったが、義時に頼まれ、仕方なく受け入れる。
富士川の戦い
治承4年(1180)10月13日、平維盛(たいらの これもり)率いる平家の追討軍が東海道を進む。その数は5万とも7万とも言われる。
甲斐から戻った時政から、武田信義は単独で駿河に向かい、頼朝を待っていると聞く。
まずは総大将の自分の元に来るべきなのに、自分が出向かなくてはならないとは何事だ!と頼朝は時政を激しく叱責。
翌日、頼朝軍は黄瀬川へと進軍を開始。平家の追悼軍は富士川の西岸に陣を張る。
頼朝は信義と対面し、出陣は翌々日ということで合意する。
信義は頼朝だけを酒宴に誘い、坂東武者たちからは不満の声があがる。時政が掛け合いに行ったものの、酒を飲まされ、うまく取り込まれてしまう。
頼朝と時政が陣に戻った夜、信義は明後日という約束を破って出陣する。
知らせを聞いた頼朝は慌ててるが、つられて動いても混乱するだけと判断。朝まで待つことにした。
川辺では義澄は時政のことを諌めていた。反省した時政は義澄に思いっきりぶん殴ってくれと頼む。
義澄が言われたとおりに時政の頬を引っ叩くと、時政は反射的に義澄を突き飛ばす。
義澄は水辺で転び、水飛沫が上がる。馬たちはいななき、水鳥たちが次々に飛び立つ。
羽音に驚いた平家軍は、敵が襲来したと勘違いし、慌てふためき逃げ出した。
鎌倉へ帰ろう
これを知った頼朝は、追討軍を追い京に向うと宣言。
しかし、坂東武者たちはついてこようとしない。それぞれの所領に戻りたい事情があるのだ。
1日も早く清盛の首をはねたい!とイキリ立つ頼朝に、時政は訴えた。
「坂東武者にとって何より大事なのは、所領と一族。それを守るためなら、死に物狂いで戦う。」
「表に立って戦うのは俺たちなのだ」
坂東武者なしには戦いを続けることはできない。頼朝は断念するしかなかった。
一族の絆の強さと自分には1人だということを思い知らされた頼朝は疎外感を感じる。
そこへ、奥州から頼朝の弟だという九郎義経と名乗る若者が訪ねてくる。
義経は頼朝を見ると泣き出した。
「兄上が兵を挙げた聞いて、奥州から馳せ参じました。」
初めは訝しんでいたが、奥州の藤原秀衡からの手紙を受け取った頼朝は顔色を変えた。
「父を殺し、母を奪った清盛への恨みを片時も忘れたことはございません。兄上と共に父上の仇をうちとうございます。兄上のため、この命捧げます。」
義経のまっすぐな思いに頼朝は心を打たれた。
頼朝、義経兄弟は抱き合って泣いた。
関連情報
「みたち」とは?
義経が身元を証明するために持っていた手紙は「みたち」からのものでした。
この場合は、奥州藤原氏第3代当主の藤原秀衡(ふじわらひでひら)を指します。
義経は幼少の頃、寺に預けられていましたが、僧になることを嫌い逃げ出し、藤原秀衡にかくまわれ、養育されていました。
感想
どう見ても不釣り合い江間夫妻が初めて心を通わすシーン、印象的でした。
無慈悲に暗殺しまくる善児。今回は義村に斬りつけられて逃げたが、まだどこかで生きていると思うと恐ろしい。
富士川の戦い、水鳥の羽音で平家方が逃げた原因をあんな風に演出するなんて!やっちまったという顔の時政が可愛くて受ける。
天然キャラ義経の暴走が面白すぎる。このあともやらかすんだろうなぁ。怖いけど楽しみ。
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