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第33回 修善寺
2022年8月28日(日)
新しい鎌倉殿
第3第将軍となった実朝の執権別当に北条時政が就任する。執権別当とは、行政の筆頭人を意味し、時政が実質的な政治指導者となったことを意味する。
比企がいなくなった鎌倉では、北条が権力を増大させていた。
時政は西国の御家人たちから起請文を求めてたり、比企家が支配していた武蔵の所領にも手を伸ばそうと目論む。
時政の裏で妻のりくが細かく指図を出していた。時政の娘婿である平賀 朝雅(ひらがともまさ)は、京で後鳥羽上皇に目通りする。
京より実朝の嫁をから迎えたいという要望は、時政の考えであることを聞くと、上皇は身の程しらずの田舎者と苦言を呈す。
朝雅がいなくなると、上皇は源 仲章(みなもとのなかあきら)を呼ぶ。
仲章から比企を滅ぼしたのは北条であり、なんとしても頼家から実朝へ代替わりさせたかったようだとの報告を聞きき、上皇は憤慨する。
後鳥羽上皇「源氏はわが忠臣。その棟梁の座を坂東の田舎侍によいようにされるなどもってのほか。」
後鳥羽上皇は実朝が北条に取り込まれないように導くよう仲章に命じ、鎌倉へ下らせた。実朝は大事なコマなのだ。
修善寺に送られた頼家は鎌倉へ無理要望を書いた文を鎌倉へ贈りつけてる。自分のことを忘れられぬようにわざと喧嘩を売っていたのだ。
修善寺に出向いた義村にはこう言い放つ。
頼家「わしは必ず鎌倉へ戻るとやつらに伝えろ。軍勢を率い鎌倉を火の海にし北条の者どもの首を刎ねる。覚悟して待っていろ。鎌倉どのはこのわしだ。」
鎌倉に戻った義村からこの話を聞いた御家人たちは困惑する。しばらくは様子を見することなり、八田知家に警備を任せる。
もし不審な動きがあればその時は覚悟を決めるということで合意する。
頼家の逆襲
実朝の読書始めの講義が始まる。京から送り込まれた源 仲章が儒教の講義を行う。
政子は好物の干し鮑をもって頼家の元を訪れる。頼家は畠山重忠と足立遠元とは会ったが、政子との面会を拒む。
頼家は、時政が武蔵守の座を狙っていて、すでに朝廷に願いでているという話を二人に吹き込む。
それを聞いた鎌倉の御家人たちは、頼家が都と通じているのではないかと疑う。
血相を変えた知家が戻ってきた。京へ向かおうとしていた猿楽師の一人を捕まえると持っていた扇に頼家から上皇宛てた文が書かれていた。
そこから、頼家は上皇に北条追討の院宣を願い出ようとしていることが明らかになる。
義時は頼家を討ち取ることを宣言する。
義時からその話を聞いた息子の泰時は猛反発し、家を飛びだして行く。
義時は善児の家に向かうが留守だった。家の中で偶然、亡くなった兄、宗時がいつも腰から下げていた財布を見つけ、善児が兄を誅殺したことに気づく。
一緒に来ていた弟の時房が善児を斬ると言うのを義時は止める。善児は自分には必要だし、自分には善児を責める資格などないと。
トウがやってきて善児のいるところに案内してくれた。義時は善児に頼家の誅殺を命じる。
修善寺へ向かい、頼家に逃げるように進言するが頼家は拒否する。頼家は泰時を猿楽見物に誘う。
泰時は猿楽の演者の中に怪しい人物を発見する。その人物は善児だった。二人は切り合いになる。トウも参戦し、泰時を気絶させる。
善児は頼家を追い詰めるが、「一幡」と書かれた文字が目に入り、動きが止まってしまう。そこへ頼家の反撃を受け、善児は深手を負う。
すんでのところでトウが駆け寄り、頼家にとどめを刺す。2代め鎌倉殿、源頼家、享年23の短い生涯を終えた。
血だらけ善児が川のそばで座り込んでいると、トウが後ろからとどめをした。幼い頃、善児に父と母を殺されたトウはずっとこの時を待っていたのだ。
感想
「てててて、ててて」と楽しそうに実朝に和歌を教える三善康信に癒やされた。
部屋を追い出さた後、転んでる三善どのを心配そうに見る実朝も優しげで可愛らしい。でもこの子、将軍っていうタイプではないな。将来が不安..。
和田義盛の家で運慶と会った義時は「おまえ悪い顔になったな。」と言われちゃう。仏を彫っている運慶が言っているから説得力がある。
「悪い顔だけど、いい顔だ。」どっちなんだ!ってツッコミそうになるけど、そのニュアンスは理解できてしまうのよね。
凄絶な死を迎える頼家、そして善児まで。トウが善児を殺す予感はしてたけど、こんな早く、鮮やかに殺るとは考えてなかった!
冷酷な殺し屋だった善児が、最後は人の心をもつようになっていたという事実がなんとも切ない。
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