第24回 変わらぬ人
2022年6月19日(日)
曽我事件の後始末
富士の巻狩りに乗じて企てられた曽我兄弟の謀反は失敗に終わる。
頼朝と万寿らが無事に鎌倉に戻ると、政子は泣いて喜ぶ。
しかし、範頼が鎌倉殿が不在中に次の鎌倉殿になる意欲をみせていたことについて知り、頼朝は嫌悪感をあらわにする。
範頼に次の鎌倉殿として立つようにうながしたのは、比企能員である。能員に助けをもとめるため、範頼は比企の館に訪れるが、能員の妻・道は仮病を使って面会を拒む。
窮地に陥った範頼は、二心のないことを記した起請文を頼朝に提出する。
朝廷に文を送ったのは、頼朝が亡くなったと思いこみ、誰かが頼朝の跡をついで采配を振るうべきと考えて送ったものだと弁明し、頼朝にわびる。
範頼「すべては鎌倉を守るため。これからも忠義の心を忘れず、兄上と鎌倉のためにこの身を捧げとうございます。」
起請文には源氏嫡流の一門から降り、ただの御家人になるということが書かれているのにも関わらず署名には源範頼と書かれていることを大江広元が指摘し、起請文の誓いが偽りであると言いがかりをつける。
頼朝は申し開きをするように迫るが、範頼はそれ以上反論できず、引き下がるしかなかった。
範頼を処分することには、政子や比企尼らが猛反対する。
範頼は死罪は免れ、伊豆国の修善寺に幽閉される。
曽我事件への関与が疑われた岡崎義実も出家させられ、鎌倉を去る。
大姫、入内計画
大姫が後鳥羽天皇の后という話は消えたため、頼朝は京で力を伸ばす一条家に大姫を嫁がせようと画策。
公家の一条高能(たかよし)を都から呼び寄せ、大姫と見合いさせる。大姫は自分には許嫁・義高がいると言い放ち、高能を拒絶してしまう。頼朝は憤慨し、政子を責める。
政子は妹夫婦に協力を頼み、全成の呪術を使い、義高を呼び出すという芝居を打つが、失敗し、大姫を怒らせてしまう。
大姫は足立遠元に頼み和田義盛の館に行き、木曽義仲の愛妾だった巴に会わせて欲しいと頼む。
大姫は、義高は最愛の人だったはずなのに、時が経つにつれて、顔や声や手のぬくもりが消えていくのを恐れていた。だから、巴に義高の話を聞こうと考えていた。
巴は自分のことを話してくれた。巴は義仲にすべてを捧げ、想い人でもあったという。義仲が亡くなり、和田殿に拾われたけれど、生きていても仕方がないと思ったという。
巴「でも、和田殿は大事に私を扱ってくださった。月日たち、私はいま、死ななくてよかったと心から思っています。人は変わるのです。生きている限り、前へ進まなくてはならないのです。」
義高の面影が薄らいだということは、義高が前へ進めと言っているのだと巴は大姫を励ます。
大姫は御所に戻ると、頼朝に天皇の后となる話をもう一度進めて欲しいと伝える。頼朝は大いに喜ぶ。
頼朝は政子、頼家(万寿)、大姫を伴って上洛する。
後白河法皇亡きあとは、関白の九条兼実が実権を握っていた。しかし、中納言・土御門通親も台頭していた。
頼朝は通親と対面し、砂金などの高価な土産ものを渡す。入内が上手を上手く運ぶことを考えてのことである。
指南役の丹後局は政子と大姫を東夷(あずまえびす)とあざけり、侮辱し続ける。
ショックを受けた大姫は宿所から逃げ出す。
雨の中、三浦義村が偶然見つけた大姫は高熱を発して倒れてしまう。その後、鎌倉に帰った後も大姫の体調は悪化するばかり。
大姫「私は、私の好きに生きてもいいのですか。好きに生きるということは、好きに死ぬということ。死ぬのはちっとも怖くないのだって、死ねば義高殿に会えるんですもの。楽しみで仕方ない。」
大姫は20歳の生涯を閉じた。
大姫の病死は範頼の呪詛が原因だと思い込んだ頼朝は怒りに震え、その矛先は範頼に向かう。頼朝は景時を呼びつける。
何も知らない範頼は伊豆で畑仕事に精を出している。そこへ、善児の刃が襲いかかる。
感想
それにしても比企夫妻ひどいな。自分たちの立場を良くするために、範頼を煽って置きながら、ヤバくなったら知らんぷりなんて!
変わり者だけど無邪気なでかわいい大姫が弱って亡くなっていくのは本当に可愛そうで涙が止まらなかった。
大姫があんな死に方をしたのに、次女の入内を即決する頼朝にも驚く。頼朝がどんどん狂って行っていくのは観音様を捨ててからなのかもしれない。
相変わらず善児の瞬殺が、怖すぎる。。。
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