第29回ままならぬ玉
2022年7月31日(日)
好きにやらせろ!
梶原景時が亡きあと、比企家と北条家が対立が激化。義時は両家の間に立ち、丸く収め、比奈にもつらい思いをさせないようと気を配る。
義時は善児に、景時から託された包を渡す。善児は中を見た後、義時に中を見たかどうかをたずねる。その中には北条宗時の遺品も含まれていたのである。義時は見てないと答える。
善児は後継者のトウという若い女性を連れていた。
三浦義澄、安達盛長と長老格の御家人たちが立て続けにこの世を去る。
頼家は比企能員にこれからは好きにやらせてもらうと宣言するが、自分に万事まかせたうえですきにやればいいと凄まれてしまう。
北条時政が国守に就任。 源氏一門以外の御家人が国主になるのは初めてのこと。裏で政子が頼家に口利きをしていたおかげだ。
北条家が御家人の筆頭となり、比企家に一子報いることができたと時政とりくは喜ぶ。政子と義時は、比企家と競うのではなく、御家人らに模範を示して、鎌倉を守ってもらうことを父に期待していると釘をさす。
評議の席で、畠山重忠が自領の陸奥国、葛岡(くずおか)の今熊野社(いまくまのしゃ)の僧たちが所領の争いの裁きを願い出る。
突如、頼家がやってくる。絵図のまん中に線を引いてしまう。
頼家「所領の広い狭いなどは所詮運である。そもそも僧なのに欲深いなど片腹痛い。」
重忠が、神仏に仕える者の訴えをぞんざいに扱う天の怒りを買いかねないと諌めるが、頼家は耳を貸さない。
頼家は所領のことはこの先も自分が調べて処断すると言ってのけ、一同を唖然させる。
頼家の正妻、つつじが男子を出産する。善哉(ぜんざい)と名付けられ、三浦義村が乳母父となる。
比企能員は義時に、頼家の嫡男は一幡であると釘をさしてきた。亡き頼朝は、つつじとの子が男子ならばその子が嫡男であるとしていたが、それは文書には残されていなかった。
鎌倉を比企家に牛耳らせたくないと考えたりくは、頼家の弟・千幡を鎌倉殿の後継にしようと画策する。
9歳になる千幡の母は政子で、乳母父は実衣と全成である。
りくは、全成に呪詛をするように迫る。呪詛の相手は鎌倉殿である。殺すのではなく、しばらく病になってもらえばいいと言う。
全成は断りきれず、部屋にこもり木材で人型をつくり始める。
台風に見舞われ、坂東に多くの被害が出た。そんな中、頼家は蹴鞠に興じる。見かねた頼時が頼家に意見するが、聞く耳を持とうとはしない。
その夜、義時は頼時に伊豆へ行き、困窮する民を収めるように命じる。頼時を頼家のそばにいさせない方がいいと考えてのことである。
せつの逆襲?
比奈のもとにせつが訪ねてきた。善哉が生まれてからというもの、頼家がつつじのもとに入り浸りになっていると嘆く。
比奈はせつを政子のもとへ連れて行く。政子が言うには、幼少期から苦労した頼朝は、人を信じることができなかったという。頼家も同じと感じている政子は、せつに思いの丈をぶつけてみては?と提案する。
伊豆では、頼時に農民たちが借りていた米を返したいのだが、台風が来たせいで米がなく米を返すことができないと訴える。
困った頼時は、鶴丸に相談する。なかったことにすればいいと言う鶴丸の言葉に驚き、躊躇するが、意を決して貸し付けた際の証文を破り捨ててしまう。
頼時「貸した米のことは忘れてよい。この者たちが他の土地に逃げるようなことはあってはならない。鎌倉より米を届けさせよう。そして、おまえたちにも一人につき米一斗。」
農民たちから歓声があがる。
頼時は、頼家から証文を破り捨てた件で嫌味を言われるが、褒美として新たな名「泰時」を授かる。
頼家と同じ、頼の字を持っていては心苦しいのではないかと考えてのことだという。
全成の様子がおかしいので、実衣は義時に相談。部屋にこもり、木彫りの人形を隠そうとしているという。
全成が誰かに呪詛をかけているのではと感じた義時は、時政夫婦のもとへ行く。
時政が口を滑らし、全成が頼家を呪詛をしていることをしゃべってしまう。義時は比企家と争う時代は終わったのだと憤慨する。
鎌倉に西国から流れ着いた黒衣の僧侶が民を惑わす事件を起こしていた。5人衆が僧侶を捕まえ、頼家は斬り捨てるように命じる。
時連が止めに入る。
時連「民が念仏僧をありがたがるのは暮らしが厳しいゆえにございます。」
僧を斬れば子に災いが降りかかるかもしれないと諌めると、さすがの頼家も躊躇する。
頼家は僧たちの忌まわしい衣をむしり取り、鎌倉から放り出すように言いつけた。
善哉のもとへ行こうとした頼家にせつが立ちはだかる。頼家は背後にいる能員がわずらわしく、せつと一幡を避けるようになっていた。
せつ「嫡男は善哉でもかまわない、ただ頼家と話がしたいだけで、自分と一幡をそばに置いてほしい。」
建仁2年7月、征夷大将軍に任官した頼家は、一幡を後継ぎにすることを義時に告げる。頼朝が政子と手を携えて鎌倉を作ったように、せつとなら鎌倉をまとめていける気がすると言う。
近くに全成が隠れていた。呪詛がきかず、時政とりくから責められて、頼家の髪の毛を手に入れようとしていたのだ。
頼家と義時とのやりとりを聞き、甥の頼家の実情を知しる。蹴鞠を教えていた平知康がまりを受け取ろうとしたはずみで井戸に落ちてしまう。
頼家と義時が慌てて引き上げようとするが、頼家まで引きずりこまれてしまう。隠れていた全成も、飛び出して加勢する。なんとか頼家と知康を引き上げることに成功する。
全成は頼家と言葉をかわし、頼家が自分のかわいい甥であったことに気づく。
全成は実衣に時政とりくに頼まれて頼家を呪詛したことを打ち明ける。
千幡が鎌倉殿になれば、自分たちの地位もあがり、実衣によい思いをさせてると思ってのことだという。
呪詛を断念した全成は、御所の寝殿床下に並べていた人形をすべて引き上げてきていた。
しかし、寝殿の床下には人形がひとつ残っていたのである。
感想
景時のナレ死で始まるなんて…。
ダメなダメな鎌倉殿。でも本人も苦悩していたということが感じられる回でした。
井戸に落ちる平知康から繰り広げられるコント面白すぎ!
全成と実衣がほのぼのして終わるかと思ったら、人形が残ってるとか。次回が怖い。
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