第21回 仏の眼差し
2022年5月29日(日)
頼朝、日本の頂点へ
義時は御家人の八田知家(はったともいえ)から鶴丸という孤児を預かる。
義経亡き後、頼朝に全国から兵を集め奥州へ攻め込み、戦は鎌倉方の圧勝に終わる。
日本全てを平定した頼朝。天下草創の総仕上げ、次は後白法皇をどうするかにかかっている。
奥州戦勝の宴では、御家人たちは口々に義経の強さを讃え、その死を悼む。
梶原景時が頼朝へ告げ口さえしなければ、義経は生きていたのではないか?御家人たちの景時への風当たりは強い。
鎌倉へ戻った頼朝は上洛に向けて動き出す。
頼朝は、奥州攻めの褒美に望みの恩賞を出すとの文を法皇より受けとっていた。しかし、頼朝は恩賞を辞退する。
奥州攻めは勝手にしたことであり、この先も法皇の思い通りにはならないという決意の現れと法皇は受け取る。
頼朝追討を発したことを恨んでいるのではないだろうか?と法王は縮みあがる。
鎌倉の御所で、頼朝の嫡男・万寿(まんじゅ)と義時の嫡男・金剛(こんごう)が両親とともに初めて顔を合わせる。翌月に万寿が鶴岡八幡宮を参拝する際、金剛がお供をすることが決まる。
子供たちがいなくなると、頼朝は元妻の八重に、伊豆で暮らしていたときの話をはじめる。政子は頼朝の無神経さに機嫌をそこね、気まずい雰囲気が流れる。
義時をつれて執務室へ行った後も、金剛は自分に似ているなどと言い出し、義時を不安にさせる。
夜、義時からその話を聞いた八重は憤慨する。義時は、頼朝の言われるままに非道なことをしている自分が情けないと嘆く。
あなたがいなければ頼朝はただの流人です、と八重は義時を励ます。
義時は八重を抱きしめる。
八重「私を金剛をお守りください。」
義時「必ず」
八重「私もあなたをお守りします。」
北条家大集合
北条時政とりくの間に男子が誕生し、親族一同がお祝いに集まる。
その中に大姫もいるが、呪文を唱えたり、魔除けをしたりと異様な雰囲気を醸し出す。さらに自分の名前を葵と改名したと言い出す始末。
時政の娘で畠山重忠に嫁いだちえは子を授かったという。
北条家の末娘、あきは稲毛重盛に嫁いでいる。義時の弟、時連(ときつら)も遅れてやってくる。
めでたい雰囲気の中、りくは次第に不機嫌になる。八重が息子を孤児たちを一緒にさせてることを批判する。
比企家と源氏の繋がりが深くなっていることにも指摘して、北条家の者たちに、もっと目立つ活躍をすべきだと主張する。
時政が話題をそらす。伊豆国の願成就院の本堂ができたので、義時に一緒に行こうと誘う。奈良の仏師・運慶に作らせた阿弥陀如来像をようやく安置できるという。
義時の館の庭では、鶴丸と金剛が取っ組み合いしている。八重は2人を引き離し、金剛を別の部屋へ連れて行く。
鶴丸はわざと人が嫌がることがあるが、それは両親が亡くなり色々なところに預けられ嫌な思いをしてきたからなのだと言い聞かせる。
八重は寂しそうな表情をみせる金剛の手を握り抱き寄せた。
八重「つらい思いをしている子を助けてあげたいの。でもあなたが一番大事。」
八重は河原で遊ぶ子どもたちを見ていた。三浦義村も娘を連れて来ていた。2人は世間話をし、義村が厠へ行った後、八重は川の中に取り残された鶴丸が泣いているのを見つける。
八重は思わず、川に入り鶴丸を助けに行く。戻ってきた義村は、鶴丸を抱きかかえて川を渡る八重を見つけて、慌てて助けに来る。鶴丸を受け取ると岸へ上がる。
八重は肩で息をしながら川にたたずんでいる。金剛が気づいたには、姿がみえなくなっていた。八重は川に流されてしまったのだ。
政子にも知らせが入り、頼朝は御家人を集めて捜索するが、八重は生きてもどってくることはなかった。
同じ頃、時政は義時と時連をつれて願成就院を訪れていた。同院は時政が奥州攻めの時に創建した寺である。
運慶のつくった阿弥陀如来像に3人はおもわず見とれる。
義時は阿弥陀如来像を見ながら、八重のことを思い出しいた。
感想
大姫が危ない子になってた。義高の悲惨な死が原因と思われるが、皆、はれ物に触るような扱いになってる。
鶴丸を助けるため、半裸で川に入る三浦義村どのムキムキの筋肉に、おもわず目が釘付けになってしまった。
八重さんはまさに仏のような人でしたが、皆を案じ、テキパキと行動する政子も時々仏のように見えることがあります。
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