第44話 2020年2月7日
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
信長の野望
祝宴から戻った信長(染谷将太)は、十兵衛(長谷川博己)に難癖をつけ、饗応役を解いたのは、家康(風間俊介)に対する嫌がらせだと弁明する。
信長は二人で茶でも飲んで暮らさないか。夜もゆっくり眠りたい。明日の戦のことを考えず、子供のころのように長く眠ってみたいと無邪気に語る。
この後、西国を攻める信長は、四国の長宗我部を討つことも決めていた。
十兵衛には、船で備後の鞆へ向かい、将軍、足利義昭(滝藤賢一)を殺せと命じる。
それは十兵衛には受け入れ難いことだった。
十兵衛は細川藤孝(眞島秀和)と会うことにした。
十兵衛は、前に信長に意見する時には藤孝が声を揃えて申し上げると言ったことに触れ、その覚悟は今もあるかどうかと聞いてみた。
藤孝は十兵衛が信長に背くかもしれないと感じ、備中にいる羽柴秀吉()に急ぎ知らせる。
決意表明
天正10年5月29日、信長は安土からわずかな共を引き連れ、宿所の本能寺に入る。
丹波の亀山城に入った十兵衛は、家臣の伝吾(徳重聡)、左馬助(間宮祥太朗)、斎藤利三(須賀貴匡)の前に重大な決意を伝えた。
「我らは備中には行かぬ。京へ向かう。」
「我が敵は本能寺にある。その名は織田信長と申す。」
「信長を討ち、心ある者と手を携え、世を平らかにすることが自分の役目であると思い至った。」
家臣たちは、自分たちも皆、同じ思いであると声をそろえた。
夜、城に入ってきた菊丸(岡村隆史)に、十兵衛は家康へ思いを伝えてくれるように頼む。
この戦に勝った後、家康の力添えをいただき共に天下を治めたい。
200年も300年も続くまつりごとを行ってみたいと。
また、家康が堺にいるのは危ない、急ぎ三河に戻るように菊丸に言い含め、去らせた。
本能寺の変
6月1日夜、明智の軍勢は亀山城を出発した。
羽柴秀吉の陣に細川藤孝から手紙が届く。
手紙を読んだ秀吉は顔色を変えた。
明智が信長に歯向かうかもしれないと書かれた手紙を、側にいた黒田官兵衛に見せて言った。
「毛利など相手にしている場合じゃないぞ。高松城をさっさと片付けて、帰り支度じゃ」
「明智さまが天下をぐるりと回してくれるわい」
秀吉は不敵な笑みを見せた。
天正10年6月2日早朝、明智軍は、本能寺を取り囲んだ。
物音で目を覚ました信長は、廊下にでた。
向こうから小姓が走ってきて、軍勢が取り囲んでいることを伝えた。
旗印から明智の軍勢であることが判明。
信長が小姓たちとともに、驚いてその旗を見上げていると、飛んできた矢が信長の肩に刺さる。
信長の前に飛び出した小姓達に次々と矢に刺さり、皆崩れおちていく。
部屋の中に逃げ戻った信長はやっと事態を理解した。
「十兵衛、そなたが。そうか、十兵衛か」
信長は目に涙をいっぱいためて笑った。
押し入ってきた明智の兵を相手に、信長は刀、弓矢、槍で応戦。
尋常でない強さで敵を圧倒した。
しかし、それも時間も問題だった。
鉄砲の弾が信長や小姓たちにも次々と命中。
ついに信長は、蘭丸を引き連れて奥の部屋へ1人入っていった。
「わしはここで死ぬ。蘭丸、ここに火をつけろ。わしの首はだれにも渡さぬ。火をつけろ。わしを焼き尽くせ。」
火の手が上がった。
十兵衛と信長は出会った頃を回想していた。
朝もやの中、沖から信長が朝日を背に受け、つり船で浜辺へ戻ってきたこと。
今川を破り、その後何をされますか?と声をかけたこと。
大きな国を作ろうと二人で笑いあったこと…。
戦のあと、焼け跡からは信長の遺体は見つからなかった。
信長倒れる
この日、明智光秀は天下を取った。
本能寺の変は人々を驚愕させ、事態を一変させた。
織田家家臣筆頭の柴田勝家は遠い戦地で身動が取れず、なすすべがなかった。
光秀の有力な味方と思われていた武将たちはいっせいに沈黙した。
徳川家康は次の事態に備えるため、三河に走った。
しかし、光秀の天下はここまでであった。
6月13日、西国から思わぬ速さで戻ってきた羽柴秀吉が立ちふさがったのである。
光秀は破れた。
世の動きは一気に早まった。
それから3年の月日が流れた。
駒は鞆にいる義昭を訪ねた。
駒は十兵衛が生きてるという噂があることを義昭に話した。
密かに丹波の山奥に潜み、いつかまた立ち上がる日に備えていると。
義昭はそれを笑い飛ばした。
ある日、駒は市場で十兵衛によく似た男を見かける。
必死に追いかけるが見失う。
十兵衛によく似たその男は、馬で山の中を颯爽と駆け抜けていった。
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