今回はまた、とんでもない問題が発生しますが、あの人が窮地を救ってくれます!
場所は井伊、気賀、駿府と移動します。
龍雲丸とその仲間たちも出演します!
前回(第24回)のお話をサラッとおさらい
今川から、新野家の三女の桜に庵原家の嫡男 朝昌との縁談の話が来た。
それは国領たちが離反するのを防ぐためで、ある意味人質である
直虎は、桜の不安な気持ちを汲んで、朝昌に会いに行く
朝昌が申し分ない人物なのを見極め、桜に伝えた
桜は決心を固め嫁へ行ったのであった
前回の詳しいあらすじはこちらです⬇
第25話 2017年6月25日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
会話多めで書いています
井伊の材木のゆくえ
方久が龍雲丸たちが切り出した材木の買い手を見つけてきた
方久「近頃、気賀に移ってまいりました成川屋と申しまして。なんでも寺の普請用に集めた木材を火事で失うてしまい、その代わりが欲しいとのことです」
直虎「急ぎ話をまとめてくれ。できるだけ高く売ってくるのじゃぞ、ほえるのじゃぞ。銭の犬の名にかけてな」
綿布の商いも好調で、井伊家の借りを返済することができそうだ
直虎は材木に「井」の字の焼き印を押させて、気賀の中村屋へと運んだ。
中村屋ではこんな話しを聞いた。龍雲丸が「龍雲党」なる名乗り旗を掲げ、よろず請負をやっているという。
雇っているのは元罪人や荷担ぎ、船乗り、牢人や坊主崩れといった流れ者たち。彼らを取りまとめ、寝床と食い扶持を与えて、それぞれに応じた、さまざまな仕事をさせているそうだ
中村屋「今や、気賀の裏のまとめ役にございますよ。うちもちょくちょく人手を頼んだりしております」
そして中村屋が言うには、あの者たちが変わったのは井伊様のお陰だと。
井伊の居館に戻った直虎に、政次は気賀に関するあるうわさを知らせてくれた
政次「今川が、城を築くという話が出ています」
直虎「気賀に城?何ゆえじゃ」
政次「塩止めをきっかけに駿府から気賀に商人が流れまして、それを取り締まるためのようです」
直虎「しかし、気賀は商人みずからが町を取りしきるために、今川に銭を納めておるわけであろう。さような道理の通らぬ話、町衆は認めはしまい」
政次「認めぬと言うたところで、今川に力に訴えられれば受け入れるしかありますまい」
数日後、政次は駿府から関口という今川家の重臣を伴って駿府から帰還した
関口「太守様からのお下知を伝えに参った」
書状を受け取り政次が読み上げる
政次「井伊に、三河と内通したる謀反の疑い、これあり。ついては、駿府に申し開きに参るように」
直虎「あの、一体なんのおとがめにございましょうか」
政次「三河に流す材木を都合した、という疑いがかかっております」
材木を売った相手といえば、成川屋だ
政次「その成川屋という者、怪しげな動きをしておったので塩止めに反しておるのではないかと調べあげたところ、あろうことか、三河に通じており……。井伊の材木は三河に流れておったということにございます」
関口「そもそも、かような大きな商いをするというなら、主家に伺いの一つでも立てるが筋。忠義が足らぬゆえ、かようなことになるのじゃ。明日には戻るゆえ、出立の支度をしておくよう」
政次を連れて関口は退出した
直之「なんという無理難題を!われらに商人の売り先まで責めを負えというのか!」
直虎「それは恐らく、どうでもよいのじゃろう」
直虎「忠義が足らぬというなら、あふれ返るほどの忠義を見せつけてやればよいのじゃ……」
直虎は考えた。一人、囲碁を打ちながら
そして同じとき政次も一人囲碁を打ちながら物思いにふけっていた
夜遅くなり、なつがやってきた
なつは、政次にふと抱きついてきた
なつ「身動きがとれぬのでしょう?私が殿にお使いいたします」
政次「気持ちはありがたいが、殿はきっと切り抜けられる。大事ない」
政次はそう言って、そっとなつの手に触れた
なつは離れていった
直虎は考えた策を直之と六左衛門そして方久に伝えた。
翌日、直虎は駿府に向けて旅立った。
策とは、
①成川屋へ赴き、材木を買い戻す
もし、ダメだった場合は②へ
② 手当たりしだい材木を買い集めて「井」の焼き印を入れる
もし、ダメだった場合③へ
③三河に向かう船を探して材木を取り戻す。
2人は成川屋に向かったが、すでに運搬船を出した後だった。
そして買い集められる材木ではとても量が足りなかった。
そして、最後の手段を使うしかなかった。
そのために龍雲丸に力を借りるしかない
中村屋から場所を聞き出し、龍雲党の根城へ急いだ。
方久と六左衛門が事情を説明する。
龍雲丸の周りにいた手下たちに反発した
”材木を載せた船は、今どのあたりか分かんねえ”
”しかも明日には取り戻さねば間に合わねえ”
”できるわけねえだろうが”
方久「そこをなんとか!」
六左衛門「このままでは直虎様の首がすげ替えられてしまいます。首が飛んでしまうかもしれませぬ」
直虎の申し開き
直虎は、日数を稼ぐためにある策を打った
宿舎にした寺で毒薬を飲み、わざと高熱を発したのである。
様子を見に来た政次に、直虎は事の次第を明かした
直虎「これで2,3日は稼げるであろう」
政次「なんという無茶を……」
体がだるく、頭がふらついて、直虎は布団に入った。
直虎「政次。もし、うまくいかなかったときは…そのときは、井伊を頼む」
政次が驚きの表情を浮かべ、そして小さくうなずいた
直虎は目を閉じた
額に手を感じた
政次「俺の手は冷たかろう」
直虎「うむ。血も涙もない鬼目付じゃからの。政次は、昔から、誰よりも冷たい」に
三日後、熱は下がった
直虎は、直之とともに今川館に向かい、氏真が現れるのを待った。
直之「間に合いませなんだか」
襖が開いた
氏真「二十年ぶりかの。会うたのは」
直虎「はい、さようで。お久しゅうございます」
氏真「今日は鞦では落着せぬぞ」
直虎「成川屋が三河と通じておりました件は、当家も、仲立ちをした中村屋も、あずかり知らぬことでございました。何とぞ、太守様のご容赦を頂ければと存じます。せんだっては、新野の娘と庵原様とのありがたきご縁談も頂き、ともにますます太守様のために励もうと誓いましたばかり。さような井伊が何ゆえ、今さら謀反などをたくらみましようや」
氏真「僧じてやりたいところじゃが、遠江で最も早く三河に通じようとしておった井伊であるからのう」
直虎「悔しゅう、ございます。井伊と今川に遺恨がないといえば偽りになりましょう。なれど私は、家督をお認めいただいてからは、心を入れ替え、尽くそうとしてまいりました。弓を引こうと考えたことなど、一度もございませぬ。間者と知らず乗せられたは私のうかつにございましょう。なれど、かようなやり方は、今川は真に忠義なる者を失うこととはお考えにはなりますまいか」
そのときばたばたと家人が駆け込んできた
家人「おびただしい材木が、こちらへ向かっております。すべて「井」の印がついておるそうにございます」
龍雲丸が間に合ったのだ!
直虎「井伊の心をお示ししたく、三河より一本残らず取り戻すよう、わが家臣に命じましてございます。これが井伊の忠義にてございます」
おもな出演者
井伊 直虎 主人公(次郎法師) 柴咲コウ
瀬戸 方久 瀬田村の商人 ムロツヨシ
小野 但馬守 政次 井伊家重臣 高橋一生
奥山 六左衛門 井伊家家臣 田中未央
中野 直之 井伊家家臣 矢本悠馬
今川氏真 今川家当主 尾上松也
龍雲丸 盗賊団の頭 柳楽優弥
【大河ドラマ放送日時】
毎週日曜 総合テレビ 午後8時より
BSプレミアム 午後6時より
再放送 毎週土曜 総合テレビ 午後1時5分より
●各回のあらすじはコチラ です➡「おんな城主 井伊直虎 」あらすじ一覧
しのぶの一言
順調に材木を売れるかと思ったら、今川から物言いがつくなんて…
そして、龍雲丸に助けてもらうことになるとは!
しかもすでに出航している船を別の船で追いかけ乗り込むという荒行をやってのける龍雲党と六左衛門カッコよかった!
直虎は、時間稼ぎのために自ら毒薬を飲むなんて大胆なんでしょう!
からの政次のお手による冷えピタ?…愛を感じますね〜
なつは政次への気持ちが高まって思わず抱きついてしまったのでしょうけど…うーん、うまくいかないものですね
前回くらいから直虎が当主としてぐっと成長して、今回もとてつもなくカッコよかった!
まだまだ心配なことは多けど、直虎の応援団は増えつつあり、結束も固いみたいで心強いです!
ネット上でも今回は神回という意見も多かったよう
それにしても、冷た家老ってとかエア囲碁とかパイレーツオブ駿河湾とか(笑)
みなさん面白すぎです(爆)
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