糸(黒木華)と吉之助(鈴木亮平)は幼なじみです
糸は吉之助に淡い恋心を寄せていました
でも、吉之助はそれに気づかず
吉之助も糸もそれぞれ親の決めた相手と結婚しました
それから月日が流れ、2人は再会します
偶然にも2人とも独身でした
運命の糸はまだ切れてはいなかったようです!
糸(黒木華)
糸は吉之助に思いを寄せながらも、親の勧めで海老原家に嫁に行きました
のちに離縁して実家に戻っていました
理由は子ができなかったからというもの
そんな理由で離縁させられるなんて?
と思うかもしれませんが、この時代は女は結婚したら後継ぎを産むことが求められたのです
糸が実家に出戻ってからはだいぶ苦労していたようです
気の強い兄嫁にキツイ言い方でこき使わていたのです
子どもができずに離縁されたのに、背中に兄嫁の子を背負わされて家事をさせられている姿がなんとも痛々しいです…
吉之助(鈴木亮平)
吉之助は最初の結婚の後、江戸行きが決まり、嫁・須賀(橋本愛)から離縁を言い渡されます
吉之助は、前の藩主・斉彬(渡辺謙)に仕え活躍しますが、政権が変わり、奄美大島に流されてしまいます
吉之助は奄美大島で運命の人、愛加奈(二階堂ふみ)と出会い結婚します
子も生まれ夫婦は睦まじく暮らしていました が、吉之助に薩摩への帰還命令が下ります
島の女性は本土に連れて行くことが出来ない決まりがあったので、2人は泣く泣く離れ離れになりました
そして吉之助と糸は?
吉之助は薩摩に戻ってから、大久保一蔵(瑛太)の手助けもあり、出世して重要な地位につきます
一度は国父・久光(青木崇高)の逆鱗に触れ島送りになりましたが、その後、吉之助は再び薩摩へ帰還し、さらに目覚ましい活躍をみせます
今や西郷吉之助は日本中が注目する人物となってたのです
当然、そんな男が一人身であるのは不自然であり、早く嫁をもらうべきだと各方面から突かれます
そんな中、糸が候補として浮上してきたのです
一蔵の妻・満寿(ミムラ)がお膳立てをして吉之助と引き合わせました
糸が吉之助とも親しかったこと、糸が吉之助が好きだったことも周りの人は知るところとなってました
愛の告白の全セリフ!(永久保存版)
吉之助から糸へ
吉之助「糸どんさえよければ、あん家に来てもらえもはんか」
糸「何を申されますか、昨日も言ったとおり…」
吉之助「おいも一人目の妻には離縁を告げられました。二人目の妻は島におります。そん上3人目の妻になってくれち、図々しかこと極まりなか。そげを承知の上でお願いしちょう。糸どんが来てくれたら、家のもんも喜びます。」
糸「何度も言わせんでくりやんせ。私は子が産めんで離縁されたとですよ。」
吉之助「それでもよか。そげなことは天にまかしもんそ。」
糸「吉之助さんは昔っから優しか。居場所のなか私を憐れんで、もらってくれようとしちょっとではありもはんか」
吉之助「そいはちごう。おいにはおなごを憐れんだり、おなごに惚れたりしちょう暇はなか。そいからこん命が持つかわからん。糸どんじゃって言うが、おいはこれからとんでもなかこつをしようとしちょう。日本中がひっくり返るような」
糸「日本中がひっくり返る?」
吉之助「おいはのう、民のための国っちゅうもんを作りたか。みんなが腹いっぱい飯を食うて、笑って生きていける国を作りたかとじゃ。そんためにはどげんことをしてもやらんといけんこつがある。一蔵どんにはわかってもらえんかった。じゃっどん、糸どんならおいの志をわかってくれそうな気がして一人でもわかってくれる人がいたら心強か。・・・どげんな」
糸「・・・すいもはん」
糸から吉之助へ
京に向け出発した吉之助を糸が追いかけて、橋の上で
糸「吉之助さん、死んだらやっせん!待っちょいもす。あん家でお帰りを待っちょいもす。…西郷吉之助の妻として、新しか国を一緒に見たか」
吉之助(にっこり)「糸どん!」
糸「ふつつか者じゃっどん、よろしくお願いします。」
吉之助「ありがとう。あいがとな、糸どん。…ほいなら、行ってくっでな」
糸「はい。西郷吉之助、チェストー!きばれー!」
吉之助(にっこり)
しのぶの一言
吉之助はまだ島にいる愛加奈と子どもに心を残しているのかもしれません…
糸と吉之助は恋愛して惚れあって結婚というわけではなく、家のための婚姻という形にはなりますが、結婚ってしてみないとわからないものです
結婚を決めてから旦那さんはすぐ出張で、一人で婚家に入るというのはなかなかハードですが、それでも糸は西郷家のみんなから好かれているし、きっと大丈夫でしょう!
なんといってもずっと好きで尊敬している人の妻になり、これからその人に尽くせるなんて女としてとっても幸せなことに違いありません!
糸どんもきばれ、チェストー!(西田敏行さん風)