ムロツヨシさんが演じる、名もなき男が出てきたのは第2話です。
ボロボロの乞食みたいな格好で小屋に暮らすこの男が、
「このままで終わるつもりもねえしのおー」
と言っていたのを私は忘れていませんでしたよ!
きっとBIGになって帰ってくるに違いないと、ずっーーーと待っていました。
そして、ようやく第13回でBIGになったムロツヨシ男が帰ってきました!
あばら屋の男
第2話でこの男が登場したときを、振り返ってみましょう。
井伊家領主のひとり娘、おとわが訳あって家出をして、小屋を見つけます。
誰もいないと思いこの小屋に入り休憩していたら、藁の中からムロツヨシさん演じるこの小汚い男が登場しました。
2人はお互いの状況を話します。
おとわは所持品の高級なくしをこの男に提供することで、食べものをもらいこの小屋で休息させてもらうことになりました。
のちに直虎となる、おとわはこの時まだ10歳。こんな小さな女の子から物をもらうなんてどうなんでしょう…。
でも、この男は決して意地悪なわけでなく、ちゃっかりしてるだけなんです。
おとわの身なりや持ち物をみて、この子がいいとことのお嬢さんだってこともチェックすることは忘れていません。
しばらくして、おとわが領主の娘で家からいなくなって大騒動になっていることを知り、
こんなお宝を利用しない手はないと、男は寝てるおとわをそのまま袋に詰めます。
領主のところにこの子を連れていけば、たんまり褒美がもらえると考えたのです。
ところが、この小汚い男は人さらいと勘違いされてしまうのです。
男は捕らえられ、城主に叩き斬られる寸前に、おとわが自ら家出したことを語ってなんとか助かります。
その後、男は褒美をもらって何処か行ってしまいました。
で、あの男はどこへ行ったのでしょうね?
褒美でお腹いっぱい美味しいものが食べることができたのでしょうか。
無事に生きているのでしょうか。
瀬戸 方久(せと ほうきゅう)あらわる
あの男は第13話で華麗な変身をして再び登場します!
瀬戸方久と名のり商人になっていました。
もうボロは着ていません。
男は何をしていたのでしょうか?
褒美の金を元手に、浜名湖畔で余った魚を安く買い、干物にして売りさばいた➡︎儲かる!
もうけで潰れかけた茶屋を買い、安く茶を出す➡︎儲かる!
その茶屋で、次はどこで戦があるという話が入るようになる➡︎
そうだ!戦場で儲けよう!
食べ物や薬を仕入れて売る!➡︎また、儲かる!
戦が終わったー➡︎刀剣や鐡などを拾って次の合戦の場に持ち込み売りさばく!➡︎またまた儲かる!
とまあ、こんな感じ。
儲かりそうなことがあれば、ブラックだろうがなんだろうがとにかく参入して荒稼ぎ!
もうかった金で新しいネタに投資!
どの時代でもこんな人はいるものなんですねー。
方久と井伊家とかかわるようになる
方久さんは井伊谷にある瀬戸村に住んでいました。
そして瀬戸村の百姓にお金や米を貸していました。
なぜかというと、相次ぐ戦争で働き手いなくなってしまい、残った百姓たちは年貢を納めるために足りない分を方久のような商人から借りていたのです。
借金をしていたのは百姓だけではありません。井伊家でも戦争のたびに支度金を借りていたのです。
井伊家は方久にお金を握られているということになります。
そして、方久と対峙した直虎は、方久の並々ならぬお金に対する才覚を評価して、家臣として取り込もうと思いつきます。
もちろん、他の家臣からは大反発されてしまいますけど…。
この後も、方久は井伊家の財政に深く関わっていくことになるのです。
方久からしたら井伊家は大口取引先(金づる)だし、井伊家からしたら方久は株主のような面もありますからね、うまく付き合わないとなりませんね。
今後も方久をめぐって色々な駆け引きは続くもようで、目が離せません。
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