第44話 2019年12月8日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
坂井くん発見!
黒澤明に代わり市川崑が東京オリンピック記録映画の監督に就任した。
岩田は、聖火リレーの最終ランナー候補を見つけた田畑家に知らせに来た。
坂井義則君のという早稲田大学の学生で、生年月日が昭和20年8月6日(原爆投下の日)で広島で生まれだという。平和の祭典にはふわさしい青年だ。
まもなく聖火は沖縄へ渡ってくることになっているのだが、日本政府は、沖縄での日の丸掲揚の許可をアメリカから得ていなかった。
占領下の沖縄では、日の丸掲揚は祝日のみと厳しく制限されており、政府は申請すら行っていなかった。
美津子は喫茶店で五りんに会い、志ん生との二人会当日に姿を消した訳を聞いていた。
志ん生の復帰の舞台に二人会を思いついたまではよかったが、稽古に励む師匠の姿を見るうちに怖くなったと五りんは言う。
もしも二人会での志ん生が目も当てられない出来だったら、自分の責任なのだろうかと不安になったのだ。さらに会の前日には、志ん生の口から、だめだったら引退だという言葉が出た。
こういうとき、若い頃の師匠だったらどうするだろうって考えて、美津子から渡された志ん生の着物を質に入れて姿を消し、その後は三波春夫に弟子入りしたのだと言う。
その後美津子はトイレから出てきた知恵を見て仰天する。知恵は大きなおなかを抱えていたのだ。
この夏、東京は異常気象で雨が全く降らなかった。
代々木競技場は完成のめどが立たず、24時間体制で工事が行われることになった。
オリンピック担当大臣は河野一郎が就任した。
組織委員会は、坂井義則を聖火リレーの最終ランナーする件や沖縄での日の丸掲揚に関して、政府の顔色を伺い、前に進めることができないでした。
これを聞いて田畑は苛立った。そして、組織委員会に乗り込んだ。
田畑「沖縄で日の丸を振って聖火を迎える、これは島民の願い!最重要事項!政府がなんと言おうとやれ!それから聖火リレーの最終ランナーは坂井義則君を走らせるべきだ!アメリカにおもねって、原爆に対する憎しみを口にしえない者は、世界平和に背を向ける卑怯者だ!」
取材に来た記者たちにもは、書きたきゃ書け、田畑の発言だと言い放った。
新聞記者たちは広島に帰省中の坂井を東京へ連れ戻し、ユニフォームを着させて国立競技場の聖火台前で写真を撮った。
この写真が「聖火ランナーに無名の青年」「坂井義則君十九歳」という見出しとともに新聞に掲載され、最終ランナーは坂井に決まった。
沖縄での日の丸掲揚の問題は解決しておらず、田畑たち裏の組織委員会は平沢を田畑家に招いて、協力を頼んだ。
平沢「認めろと言うから認めないという話になる。そういうときは事後承諾。私に考えがあります」
テレビを利用するというのが平沢のアイデアだった。沖縄に聖火が上陸する際、その様子を特別番組として流せばよいというのだ。
平沢「アメリカは沖縄と友好的な関係を築いていることを、とにかく世界に向けてアピールしたい。だからカメラの前で日の丸を降ろさせたり、リレーを中断させたり、そんな不粋な姿は決して見せられない」
沖縄に聖火が!
田畑はみずから600枚の旗を集めて沖縄に向かい、聖火の到着を出迎えた。聖火ランナーが走る沿道には、大小無数の日の丸の旗が翻った。
その後、聖火は沖縄から、鹿児島、宮崎、北海道に分かれ、四つのルートで東京を目指して走りだした。
選手村が完成しているのを見て、田畑は感激する。最初に選手村に到着したのは、初出場のコンゴ共和国のウランダ、ヨンベ両選手の2人の陸上選手だった。
ストックホルムオリンピックに日本人たった2人で参加したことを彷彿とさせる。
10月1日には東海道新幹線、首都高速道路の一部が開通。7日には4つのコースをたどっていた聖火が東京に到着し、9日に皇居前広場に集められた。
開会式前日、雨が降ってきた。田畑がバー「ローズ」に駆け込むと、東と松澤、そして航空自衛隊のブルーインパルスの面々がいた。
ブルーインパルスは開会式で飛行し、青空に五輪のマークを描くことになっている。だが外では激しい雨が降っており、飛行は 中止になるだろうと、残念会を開いていた。
マリーは明日の天気を占うと言いだした。マリーの占いは当たらないと評判なのだ。
マリー「雨、豪雨と出てるわ。世界中の雨雲を全部、東京に持ってきたような、曇天よ」
田畑は大きく目を見開いた。豪雨の反対は晴天なのだ!
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