第12話 2019年3月24日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
マラソンがスタート!
マラソン競技の当日熊本の金栗家にはスヤ(綾瀬はるか)が夫の重之とともに訪ねていた。
当時は、テレビもラジオなく競技の様子を知る由はなかったが、四三(中村勘九郎)を一緒に応援したかったのだ。
その日スタジアムでは、強い日差しが容赦なく降り注いでいた。金栗(中村勘九郎)が足袋のコハゼを留めるやいなやスタートとなる。
選手たちは短距離走並みのスピードでスタートを切り、出遅れた金栗は最下位になる。気温は30度を超え、舗装された道からは熱気が跳ね返る。林道に入ると、金栗は出だしで飛ばしすぎた選手たちを追い抜き始めた。
走り回って、富久の稽古
一方、孝三(森山未來)は浅草から日本橋方面誰も乗っていない車をひいていた。
「どけどけどけ火事だ火事だ邪魔だ邪魔だ」
走りながら落語の富久の稽古をしていたのだ。
初高座の演目は富久に決めたが、気持ちが入らず、清さんから車を借りて引きながら稽古しようと思い立つ。
もともと勉強が車の上で語るのを聞いて富久を覚えたのだから、同じように車を引けばうまくいくと思ったのだ。孝三の語りはどんどん調子が上がっていった。
異常な暑さから体の異変が!
金栗のほうも次第に手ごたえを感じはじめていた。しかし高温に体力を奪われ、やがて幻想を見始める。
折り返し地点のソレンツナ教会に近づくと、一歩先に折り返したラザロが坂を下り降りてくるのが見えた。
ラザロは笑顔手を挙げて走り去った。金栗も折り返して下り坂に入るとどんどんスピードを上げていく。やがて、ラザロと激しいデッドヒート繰り広げる。
給水所が近づいてきたが金栗はダニエルが差し出した水を受け取らずに駆け抜けた。
ついに金栗はラザロを追い抜いた。しかし日差しを遮っていた樹木が途切れると、一気に疲労が襲う。手にも足にも力が入らず体が言うことを聞かない。足は激痛が走り、胸が苦しい。
少年時代の自分の姿が現れた。少年は二股に分かれた道の左の茂の方へと向かう金栗はふらふらとその後を追った。
この日のレースは選手の半分が完走できないほど過酷だった。1位、2位は南アフリの選手で3位はアメリカの選手だった。
嘉納先生たちは最下位だと言う選手のゴールを見届けたが、金栗はスタジアムに戻っていなかった。
棄権かと思われたが、三島(生田斗真)が調べたところによると棄権者の中には日本人はおらず、病院に搬送された選手の名簿にも金栗の名はなかった。
ゴールせず棄権もしないしていないならばまだ走っているのだろうと判断し他の先生たちは持ち続けることにした。
スタジアム内の病院を探しても金栗の姿はなく嘉納先生たちは憔悴してホテルに戻った。
すると金栗は既に自分のベットにいた。
金栗はどうやって帰ってきてここで寝ているのかわからないといい、ダニエルが事情を説明した。
内田とダニエルが金栗をホテルに連れ帰ったのだと言うのだが、金栗にはその記憶さえなかった。
しのぶの一言(感想)
今回は見終わったらあとしばらくぼうぜんとなりました。
猛暑の中、頑張って、頑張って。そして、倒れて記憶がなくなり、何がなんだかわからなくなってしまった四三さん。
四三の無念を思うと今でも涙が溢れてきます。
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