第7話 2020年3月1日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
織田信秀と斎藤道三、和睦へ
負傷した十兵衛(長谷川博己)が、東庵(堺正章)の家で伏せっている間、美濃では大変なことがあった。
かつて織田信秀(高橋克典)に奪われた西美濃の大柿城を利政(本木雅弘)が攻め、奪還したのである。
信秀の敗因は、織田一族の決裂にあった。
尾張の西にある清須城の守護代・織田彦五郎が戦の最中に信秀の古渡城を攻め、信秀は自城に戻らざるをえなかったのだ。
駿河・遠江の今川義元、美濃の斎藤利政、そして身内にも敵がある状態では、さすがの信秀にもお手上げだ。
考えた末、信秀は、利政と手を結ぶという苦渋の決断をくだした。
和睦の条件は帰蝶(川口春奈)の嫁入り
十兵衛は駒(門脇麦)に付き添われて美濃に帰ってきた。
そこへ帰蝶(川口春奈)が訪ねてきた。
叔父・光安(西村まさ彦)に呼ばれていた十兵衛は、まず光安の館へ向かった。
光安によれば、信秀が利政に和議を申し入れ、利政が和議に同意したという。
しかし問題は、信秀が嫡男の嫁に帰蝶を欲しいと条件をつけてきたことだ。
帰蝶は即座に「嫌じゃ」と言い放ち、以後は利政が何を言っても口をきこうとしない。
自分の手には負えないと、利政は帰蝶の伯父である光安に、帰蝶を説得するよう含みを持たせたらしい。
光安は、いとこ同士で幼い頃から仲のよかった十兵衛に、帰蝶の気持ちを聞いてこいと言う。
十兵衛が館に戻ると、帰蝶のほうから嫁入りの話をしてきた。
一度目の結婚は何も分からず父に従い、悲惨な結末を迎えた。しかも、まだ一年前のことだ。
幼い頃、十兵衛は泣き虫だった。武士の子が泣くのは面目ないから内緒にしてくれと言うので、帰蝶は誰にも言わなかった。
だから尾張に輿入れせずに済むよう、今度は私を守ってほしい。
帰蝶にそう懇願され、十兵衛は言葉がなかった。
道三に物申す
翌日、光安と十兵衛は稲葉山城に参じた。
部屋に入ると、利政は、帰蝶を尾張へやることは正しいと思うかと尋ねてきた。
和議のためならやむをえぬと光安が答えると、今度は十兵衛にどう思うか申してみよと言う。
十兵衛「和議というものは、互いの思惑で破られることもある。再び戦となれば、まず初めに斬られるのは、嫁という名の人質である帰蝶だ。それを考えると忍びなく、和議を結ぶことが正しいかどうか分からない。」
利政「そなた以上につらいのは父親のわしだ。この和議にそれだけの値打ちがあることを分かっているのか。」
十兵衛「値打ちを計りかねているゆえ帰蝶に納得してもらうのは無理だ、自分に説得はできない。」
利政「ではお前に用はない」
十兵衛は部屋を後にしたが、しばらくして、利政は十兵衛を呼び戻すよう光安に命じた。
道三は再び十兵衛を呼びだすと、今度はなぜ尾張と手を結びたいのかをていねいに説明した。
国を豊かにするなら、海を手に入れることだと。美濃には海はないが、こたびの和議が結ばれれば、尾張の海が近くなる。一滴のちも流さず国が豊かになり、ひとつにまとまると。
そして、そのことを帰蝶に説明して欲しいと頼まれた。
十兵衛が部屋を出ると、若公が呼んでいると高政(伊藤英明)の家臣から声をかけられた。
高政のもとへ行くと、そのには斎藤家家臣の稲葉ら道三のやり方をよく思っていない者たちが集まっていた。
十兵衛は、よくぞ道三に反論したと褒められた。
また、帰蝶を織田家に嫁がせてはならない、明智荘にいる帰蝶を父のもとへ返さないでくれとまで言われ、十兵衛は困り果てる。
十兵衛、再び、尾張へ潜入!
明智荘に戻ると、十兵衛は帰蝶に声をかけた。
道三に輿入れの話しをされたであろうことを察した帰蝶は、何も聞きたくないと言う。
そして、十兵衛に信長という人物を見てきてくれと頼んだ。
翌朝、十兵衛は農夫に成りすまし、尾張にある熱田市場に向かった。
熱田は栄えていた。聞けば、お殿様も時々お忍びでやってくるのだという。
しかし、肝心の信長はどこに行けば会えるのかわからない。
途方にくれていると、店先に菊丸がいるのを発見する。
菊丸の話では、信長は最近は毎日、漁に出ているという。
明け方、浜辺で待っていると向こうから船がやってきた。船首に仁王立ちしている男の姿が見えた。
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