第3話 2020年2月2日放送
ネタバレを含みます
まだ詳細を知りたくない方は読まない方がよいでしょう
織田との戦のあと
織田軍を追い払い、美濃に平穏が訪れた。しかし、田畑は荒れ果て、戦で負傷した者も多く、農作業が進まない。
十兵衛(長谷川博己)も民の交じり、田おこしを手伝う。そこへ、背負子を背負った男がやってきて、十兵衛に声をかけてきた。
以前、野盗に連れ回されていたのを助けてやった者で、菊丸(岡村隆史)という農夫だ。あの時のお礼に味噌や薬草などを持ってきたという。
帰蝶(川口春奈)も馬に乗ってやってきた。十兵衛は帰蝶にお悔やみを述べた。帰蝶は夫・土岐頼純を亡くし、未亡人となっていた。
頼純が織田信秀(高橋克典)と通じて戦を起こすよう図り、これに怒った利政が頼純を毒殺したのだ。
帰蝶はそのことについて、十兵衛にどう思うのか聞いていた。
守護たる頼純が他国の手を借り、美濃を戦に巻き込んだことは許されることではない。こうなってしまったのは、やむをえないことと思う。ただ、父親と夫の板挟みになった帰蝶の気持ちを思い、皆が胸を痛めていると答えた。
帰蝶を見送り、館に戻ると、奥の間に駒(門脇麦)がいた。城を離れられない東庵(堺正章)に代わり、駒が手当てに来てくれていたのだ。
おかげで、腕に槍傷を負った叔父の光安(西村まさ彦)や、他の者の怪我も順調に回復している。
駒は、美濃で不思議な話を聞いたという。子供の頃、火事の中、駒を炎の中から救い出してくれた武士が、慰めに昔話をしてくれた。
それと同じ話を、十兵衛の母の牧(石川さゆり)と帰蝶がしていたというのだ。自分の命の恩人は美濃の人かもしれない。駒はそう言って、目を輝かせた。
土岐頼芸(ときよりのり)を守護に
土岐家の後継者の一人である頼芸(よりのり)は、隠居同然の生活をしていた。
かつて利政と結託し、兄の頼武を守護の座から追い落としたこともあったが、現在は利政によって追放同然の目にあっている。
守護代の利政は守護・土岐家を思うままに動かし、美濃を仕切っているのだ。
その利政が、嫡男の高政(伊藤英明)を連れて頼芸の館へやって来た。
頼純の亡き後、次の守護を決めるなければ政がとどこおってしまう。利政は頼芸に再び守護の座に就いてほしいといつ。
甥の頼純が利政に殺されたことは、頼芸も聞きいている。
頼芸「今さら守護になって毒を盛られたくない」
利政は、操り人形に毒は盛りませぬと凄んだ。
戦に強い利政も、国を治めるとなると簡単にはいかない。
戦で荒れ果てた美濃を立ち直らせるには、土地に根づいている昔ながらの国衆たちの協力が必要だ。
だが、これまで利政に力づくでねじ伏せられてきた者たちは、利政には従おうとはしないのだ。国衆を従えることのできる土岐家の力がどうしても必要だった。
頼芸の部屋から出ようとした高政は、そっと引き止められた。頼芸が近づいてくる。
先に部屋を出た利政は、すでに廊下の先を歩いている。
頼芸「母上は変わりないか?」
高政の母の深芳野(みよしの)は、かつてこの城で暮らしていた頼芸の愛妾で、利政に下げ渡された女性である。
頼芸「そなたの父は当てにならぬ。我が子と思うて、頼りにしておるぞ」
高政は動揺する。しかし、その様子を利政は影からしっかり見ていた。
高政は城に戻ると、母・深芳野に自分の父は頼芸ではないかと問うが、一蹴される。
高政は光秀を呼び出すと、父と決別して新しい美濃を作りたいという思いを話す。そして、力を貸してほしいと。
そんな折、織田信秀(高橋克典)のもとに、今川義元(片岡愛之助)が三河に攻め入ったと知らせが入る。
三河の領地を巡り、信秀は今川と戦を構える。
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